2023年7月 5日

メロンの赤道切り

今年も贅沢にメロンの赤道切り。うまい。
とにかく燃料費が上がって大変だそう。はやいとこ元に戻っていただきたい

2023年7月 8日

益子、栃木市

益子へ。思っていた以上に遠い。新幹線乗り継ぎ宇都宮へ。そこからバスで1時間。真岡鐵道の本数がもっと多ければいいのやけどなぁ。

益子の焼き物の里にはいったもののどこで降りようかと思っていたら文化財の登り窯が見えたのでそこで降りる。
古窯いわした こと 岩下製陶さんへ。慶応二年創業ということで150年以上の歴史ある窯元。もう使っていないようだったけど町指定の文化財の登り窯が2基もある。こちらのお父さんがお話好きな方で、こちらの登り窯は静岡以東で最大だけども西側と比べたらねぇとか正直ベースなところから、文化財なのだけども屋根は文化財じゃないので自分で直すのが大変とか、最近の益子や焼き物の後継者の代わりようとか、残していくにあたってとか、もうこちらのお父さんだけで全部聞けた感じがするほど楽しめた。
息子さんがあたらしいものを取り入れて焼かれているのに感化されてか、お父さんが新しい色の試みされているとのことで、その青いマダラ模様の抹茶椀をいただいた。

益子陶芸美術館へ。益子の歴史はもちろんだが博物館ではないので、益子に関係ある作家さんの作品がずらりという、今を見てもらうのがメインと珍しい。さまざまな技法の焼き物が見られてなるほど美術館だった。

益子焼きのお店が並ぶ通りを歩く。一番奥には巨大なたぬきの像がある。意外と言ったら失礼だが、老舗だけでなくあたらしいおしゃれなセレクトショップに窯元直営店がぎゅっと集まっている。これは人気なのはわかる。あとはアクセスがよければなぁ。焼き物だけではなくて文化財の茅葺の建屋での藍染もよかった。

帰りは真岡鐵道に乗ろうとバスを待っているが一向に来ない。さすがに20分もこないし1時間に1本の真岡鐵道に間に合わないので駅まで歩く。益子駅前は打って変わって普通の住宅街。もうちょっと窯元のところまでアクセスよくしてくれたらええのに。
真岡鐵道はこの情雨車人数の割に幅広レールなのでほんとに広々乗れる。益子から真岡の間はかなりの直線区間があり先頭から見える景色がとてもいい。

真岡駅に到着。バスが遅れたので1本のりおくれたけど、そのおかげでSLがくるタイミングにあわせられたので、それまで待つ。
真岡駅じたいは4階立てのSLを模った建屋でまずたのしい。さらにとなりには、古い車両の展示。SLはもちろんなのやけどなつかしい客車にはいれるなどもいい。そうこうしているとSLが到着。大井川のんと比べるとすごく軽い感じで入ってきたがさすがの存在感。

今日はSLの日だったので15時台の鉄道はなくということでバスでJRの下野の石橋駅へ向かう。余裕で乗り継げるはずやったのにまたバスが遅れてギリ間に合わず。石橋駅まわり散策と思ったがグリム童話と関連ある施設がありそうだけど少し離れていて断念。グリム兄弟の出身地がシュタインブリッケン村つまり日本語で石橋村ということで姉妹都市になったのだそう。ちなみに、シュタインブリッケン村も石橋町も合併して行政区としては名前がなくなってしまったが、名前繋がりでなくなった今でも姉妹都市として交流が続いているのだそう。

石橋から小山まで行き、両毛線に乗り換えなのだが、両毛線が遠い東京駅の京葉線ほどではないもののそんなに離さなくてもいいんじゃないのというくらい歩く。本数が少ないこともあって、乗り継ぎの人待ちで出発が遅れる。飛行機みたい。とまあ、今日はたぶん平常運転でダイヤが遅れるに翻弄され乗り換え案内が役に立たない一日やったけど、目的の栃木市に到着。どっしりした駅。
駅前には栃木レザーの革細工のお店が。スマホケースとストラップ購入。
こちらは蔵の町ということで巴波川(うずまがわ)沿いに北関東の商都と呼ばれていたらしい問屋街がずらりでいい景観。

日が沈んでから夕食がてら散策。これまた歴史あるけど庶民的なお蕎麦屋 新喜庵さん。ラストオーダーくらいの時間やったけど、とおもいつつ面倒そうなかき揚げいただく。うまい。
蔵のところに戻ってみたら灯籠が灯されていてこれまた良い雰囲気。高いビルとかがないのがまたいい。

地物をスーパーで買い込んでホテルに戻る。大浴場前にはご自由にどうぞとアイスがおいてあるのがいい。
ひさびさ公共交通機関調べながらの散策楽しめた。おもってたほどあちこち回れなかったけども満足感ある。

2023年7月 9日

イベント

川越での一周年イベント参加。

2023年7月14日

イタリア旅行 羽田

ひさびさの海外、イタリア旅行。前日になってフライトが欠航にというケチがつく。
欠航の理由が15日の夕方までイタリアの飛行機・空港関連の会社がストライキになったからとのことで、何度か代替便の手配について運行会社から連絡もらい、到着が1日遅れる便やらに変更を繰り返し、都度ホテルに電話しを繰り返し、最終的にITAエアウェイのローマ直行便に空きが出たのでとのことで、15日の20時くらいに到着する便になった。当初は15日昼にはホテルに着く予定だったので旅行半日削れたけどまあ、しかたなし。

とはいえ、スーツケースは送ったし、新幹線も席取ってたしなどなどあるので、予定通り出発し、空港でスーツケース受け取る。明日から連休初日やしたぶん学校は夏休みやしということもあるのだろうけど、深夜でも空港は人がいっぱいで、すっかりコロナから戻ってきた感じ。
で、今日は天空橋の羽田イノベーションシティにある宿を確保。イノベーションシティとのような名前のところはだいたい産業寄りなのかなと思っていたら、「伝統」「観光」「食」「温泉」「音楽・映像・演劇」「芸術」という文化面のイノベーション面もありZeppなどもあって、おもしろそう。うまく、ビジネスとカルチャーが合わさればいいな。
いろいろ見たかったけど、いやいややっぱり、今はイタリアを調べな。

2023年7月15日

イタリア旅行 ローマまで

正午便やったのに、機材遅れで2時間ディレイとのこと。またケチがつく。
ということで羽田の宿をチェックアウトギリギリまでゆっくりする。飛行機のチェックインも事前に済んでいたので並ばず荷物預けられて、さらに空港でゆるゆる過ごす。
お昼過ぎでもうある程度フライトのピークは過ぎているので手荷物検査にイミグレーションも並ばすさくっと入れる。

前日から、欠航やなんやかんやでドタバタになったけどようやく離陸。ここまでケチつきまくっていたが、スカイツリーも富士山も見えて幸先良い。
さて、ロシア上空を通れないのでどこ回るのかなと思いきや、北京まで北上しあとは西に進路を取りカザフスタン、黒海周りでけっこうギリなルートを取る。いつものロシアと違い砂漠やら湖とは思えないサイズのカスピ海や黒海も見られた。

ようやくローマに到着。いつもなら空港のカフェでゆっくりしてからホテルへ向かうのだが、2時間遅延したこともあって、ローマテルミニ駅行きの直通鉄道の終電ギリだったので、空港内をダッシュで抜けてなんとか終電に間に合った。

日が変わる時間帯にローマテルミニ駅到着。夜中なので駅の出口なども決まったところしか空いていない様子で、出られるゲート探すなど。もー疲れてるしスーツケースもあるのに。
テルミニ駅はヨーロッパらしく片側が終点になっていて鉄道はスイッチバックするようになっているので、出口がどちらかなど東京駅よりはわかりやすい。

駅から徒歩2分くらいのホテル、ベットーヤ メディテラーネオ。向かいも隣もベットーヤホテルなのでちょっと迷った。アールデコ様式の豪華なホテル。1930 年代風に装飾されているとのことで、建物は文化遺産省の歴史建造物に指定されるそう。木の床にアンティーク調の家具、明るい壁に大きな窓もいい。基本的な部屋もバスルームも広い。ありがたいことに角部屋だったのでビル街を見下ろすのもいい感じ。とりあえず久しぶりの海外旅行、いつも以上に緊張する。

2023年7月16日

ローマ 現在の中心地散策

朝日がさしていい角部屋。朝食会場も床から家具から窓ガラスからアンティーク調で統一されていて雰囲気がいい。朝食自体はアメリカンなビュッフェやけど、フルーツたっぷりに、エスプレッソもあってよい。さて、まさにローマの休日スタート。

テルミニ駅で市内の公共交通機関48時間パスを購入。自販機で買えるのだけど、英語モードにしてるのに肝心のカード支払いの画面はイタリア語で苦戦。聞いてたのとシステムが違うのは困る。メトロの大きな駅だと改札からプラットフォームまで乗る側と降りる側で通路が分かれていたり、ロープで分けられているので、人の流れはとてもスムーズ。

メトロA線のSpagna(スペイン)駅を降りた目の前にもうスペイン広場が、そしてあの階段が。
ひさしぶりの「映画で見たとこや」の感動。ちなみに、スペイン大使館があるからスペイン広場らしい。
まだ7時台やからか人が少ないのもいい。さすがに名所なのと映えスポットなのでドレス着て撮影している人がたくさん。階段がなかなかのツルツルで、また直方体の大理石をを並べたのではなくて段鼻の部分がかなり長くて豪華さがある。階段を登った上にはトリニタ デイ モンティ教会がある。残念ながらまだ開いてなかったけど、階段の上の入り口までは登れてそこから見下ろす街並みもいいし、ローマが起伏が多く丘の街だというのがよくわかる。とりあえず、ここに立っただけできてよかったと思う瞬間。
広場自体はそんなに広くなくて、小さな池と噴水だけ。ちなみにジェラート屋はなくて階段で食べるのも禁止らしい。

次を目指して路地を進む。GoogleMapない時代だったら迷いまくってなかなか辿り着けなかったやろうなというくらい入り組んだ路地。で、GPS使ってたのに行き過ぎてしまう、を2回ほどしたけども、スペイン広場から7分ほどでトレビの泉に到着。

トレビの泉に脇道から到着してしまったので、アトラクションの裏側のハリボテみてしまった感のあるところから広場に入る。彫刻なんやから360度ちゃんと彫ってよ。
さすがにこちらはスペイン広場と違って、この時間でも人がいっぱい。少し前にリニューアルしたとのことで、池の水がめっちゃきれい。日がまだ低いのでキラキラ感はなかったけども、見事な大型彫刻で十分いい。ちなみに今はコイン投げ入れはない。
そもそも古代ローマ時代にローマ水道の最終地点として泉が作られたそうで、紀元前からの泉だけど彫刻などが作られて今の形になったのは18世紀でそれでも古い。

さて次、今度はまっすぐ行くだけなので間違える余地もなくたった5分でパンテオンだが、道中西暦145年に建てられたコリント柱が並ぶアドリアーノ神殿があった。現在は証券取引所らしい。2000年たった今でも色調や高さのフォーマットが変わらないので違和感なくこういうのがあるのがローマらしい。

パンテオン。今月から有料になったらしいが、それはいいのだが、チケットを買うための行列が長い。そして暑い。
直径と高さが43.2mもあり、この建築様式で重量感ある屋根が建っているのがすごい、落ってきそう。
豪華な装飾もすごいのだが、ずっと上ばかり見てしまう。天井の真ん中が空いていて光が差し込み閉塞感はない。ただ雨降ったら雨漏り?するな。いちおう排水の穴はあった。
パンテオンはもともとローマのいろんな神の神殿(万神殿)だそうで一度火事になって128年に再建されたそう。再建ってレベルじゃない古さ。ローマ神からキリストに移った後もこのまま聖堂として破壊されずにすんだとのこと。中にはラファエロのお墓もあったのだそうだが後で知った。
外に出てグルっと見て回ると裏側は崩れているところもあり、結構シンプルなつくりで、ここを見るとこれだけの歴史があるのはわかる。

申し込んでいたチケットを受け取りに行く時間になったのでヴェネツィア広場の方を目指す。歩いていると次々、ちょっとした広場、ちょっとした路地、抜けるとまた遺跡が出てくる。ローマは散歩しているだけでも忙しい。ローマは噴水も多いが飲み水の蛇口もあちこちにある。とくに蛇口の方は水出しっぱなし。蛇口の上にも穴が空いていて、口を押さえると上向きに水が出て飲みやすくなる。これはいい。日本だと水が勿体無いとか言われちゃいそうだけどこちらは豊富なんやな。

ヴェネツィア広場へ。広場の西側の噴水があるところに、遺跡などの前売りのチケットが買える旅行代理店があり、こちらでフォロ・ロマーノのチケットを受け取る。
こちらの広場は、ヴェネツィア出身者が任命されてきた枢機卿の教会がある宮殿がるのでヴェネツィア広場と呼ばれるようになったのだそう。緑の芝から丘の上の白い宮殿のようなヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂が見事。
広場の東側にはトラヤヌスの記念柱のある広場 フォーリ・インペリアーリがある。こちらにあるベンチは見た目が遺跡の柱。いいのかなと思いつつ座って一休み。贅沢な椅子。

イタリア旅行 ローマ フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場

フォロロマーノへ。古代ローマ時代から千年以上政治と経済の中心地として栄えた広場。その後、再開発されていたので何世紀か分の遺構が混在している。北側のゲートの少し高いところから入るので、まずは神殿跡なのか柱が並ぶところを見下ろす感じで入る。けど、まずはキオスクで涼んで水の補給してから。

まずは、北の端を目指す。フォロ・ロマーノは300m x 100mほどに様々な様式の遺跡がぎゅっとまとまっている。テンション上がるも、ここまで炎天下を歩いてきたので、日陰つたいにささっと。とはいえ、柱に石畳の道にととてもいい。さすがローマだけあって石畳もひろいけど、かなり荒いので歩きにくい。柱に凱旋門に神殿と並んでおり、これほどいろんなものが集まってると逆に明治村的に移築したんやないかと思うくらい。実際かつてどんな感じやったんやろか。

パラティーノの丘に登る。この丘は古代からあるとのことで、フォロ・ロマーノは北にあるカンピドリオの丘との間の間の低いところにある。神殿が丘の上にあるギリシャとは逆だなとおもいつつ、こちらは水路などあるので、道も街もなるべくフラットに作りたかったのかななど。なんにせよこうやって見下ろせる丘があるのはいい。
丘には遺跡というよりは中世の家や手入れされた庭園がありちょっと落ち着く。丘からは北東にフォロ・ロマーノ、南西に自然の多いチルコ・マッシモ(競技場のトラック)、テレべ川方面、北西にカピトリヌスの丘のビルといろいろ見えて良いところ。

パラティーノの丘南側はまた遺跡やスタジアムが残っている。

丘から降りてフォロ・ロマーノ東側へ。サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂、ティトゥスの凱旋門、ウェヌスとローマ神殿と、遺跡というよりは改修してなのか今も生きてる建物が残っており博物館などになっている。室内は日陰で良い。
ローマはあちこちに遺跡が残っているが、フォロ・ロマーノのようにぎゅっと古代のものが今でも残っていて、さらにまだ発掘調査されているというところが良い。炎天下でなければもっとゆっくり見たかった。

コロッセオの方に出る。坂を下るとコンスタンティヌスの凱旋門が出てくる。高さ21mでいろんな種類の大理石を組み合わせて作られている。4世紀にコンスタンティヌス帝の勝利を記念して作られたそうだが、こちらもトラヤヌス帝、ハドリアヌス帝の時代の浮彫があり、長い時代にわたって使われてきたのがわかる。ちなみにパリの凱旋門のモデルにもなっているそう。この周辺の石畳がひときわ大きな石で、滑るし躓きやすいし、そんなこんなで写真撮り忘れた。
コロッセオは後で見学ツアーを申し込んでいるので、スルーしてカラカラ浴場を目指す。

幹線道路を歩くと面白くないのでチェリオの丘にあるチェリオ公園などを抜けながら進む。結果的に遠回りになった。

入り口から少し丘になったところにある、カラカラ帝がローマの南端に作らせたカラカラ浴場(Terme di Caracalla)。浴場があった建物にその周辺の広がば敷地になっている。

カラカラ浴場は225mx185mに高さ38mという大空間の遺跡。特に壁の高さが印象的。こんなに高くまでやる必要あるのか。いまでも区画分けされているが、競技用のプールが入るくらいの広い空間。このサイズはなかなかない。
なお、ただのお風呂場ということではなくて、いわゆるレジャー施設だったらしい。この日も映画かなにかの映像のシーンをいくつかパネルにして展示されているアートの展示があった。

遺跡の外側から見てもまたいい。
そして、浴場前の広場にはコンサート会場が設営されていて、単に遺跡化するでもなく今でもレジャー施設として生きた使い方をされているのがいい。
カラカラ浴場はローマ市街からちょっと離れていてアクセスもいまいちな感じだが、その分空いていて、このサイズ感とそのなかにも入れるところ、今でも生きた使い方されているところもあって、ローマで一番お気に入りスポット。

カラカラ浴場からチルコマッシモまで歩きバスでチルコマッシモのトラックの逆サイドまで回り込んだ先にあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある真実の口へ。混んでたのでパスしたけど、普通に教会の外にあったのが意外。教会はコンパクトながらも典型的な走りか建築ということで見応えある。とくに柱の大理石や床のタイルがいろいろあってよい。

そろそろ、暑さピークになるので限界と一旦ホテルに帰ることにするが、GoogleMap曰く今日はバスが迂回運転でしばらくここには来ないということで、しかたなくバスターミナルのヴェネチア広場へ歩いて戻ることにする。途中コロッセオみたいなのが出てきたと思ったら、世界遺産の遺跡に住んでる人がいるというマルケッルス劇場が出てきた。1階はドリス式、2階がイオニア式の付け柱で飾られていて、3階はおそらくコリント式という複合様式の劇場。見落とすところやった、歩いててよかった。
ヴェネチア広場へ。ここまで来ればテルミニまでのバスがなんぼでもあるので安心。と、バス停の近くにローマといえばのカルボナーラーがおすすめになっていたGran Caffè Romaを発見。これはいただいておかねばと立ち寄る。やはり本場は卵黄とチーズだけで濃厚トロトロのソースで太めのパスタをあえている。めっちゃ熱いけどうまい。日本も生クリーム使わずこうして欲しい。

イタリア旅行 ローマ コロッセオ

ホテルで2時間ほど休んで、いざコロッセオへ。メトロのテルミニ駅はプラットフォームまでえらい遠いのが難やけど、プラットフォームでは天井が半円アーチで雰囲気があっていい。他の駅はいわゆる海外のメトロの駅という感じでちょっと怖い。
コロッセオ駅にてレモンのスムージーをいただき、コロッセオツアーに参加。コロッセオは入場制限があるそうで、ツアーだと並ばずに入れるし、時間のない旅行にはありがたい。

コロッセオは4階建てで、1階はドリス式、2階はイオニア式、3階はコリント式と今日半日歩いてすっかり見慣れた様式がフロアごとに違うタイプ。真下からの迫力はさすが。
手荷物検査を済ませて中にはいる。まずは外枠の回廊を回る感じで、ガイドさんのコロッセオへの熱い想いを聞きながら進む。
そこらじゅうの柱に穴が空いているのだが、これは戦時中にコロッセオに取り付けられていた金属を取り出した際に残った穴とのことで、どこでも同じようなことがあったのだなと感じる。そんな話聞きながらいよいよアリーナに入場。

アリーナの入場口、なかなかテンション上がる。
基本的には床は抜けてて地下の通路が剥き出しになっているが、今は見学用にアリーナのフロアが少し作られているのでかつての角度で見られる。
確かな記録がある分けなないらしいが5万から8万人が入れたそうで、ざっくり東京ドーム並みには観客が入れるんやなというところのアリーナは壮観。いやー、よく残ってくれたなぁ。
ちなみに、もともと床は木製で砂が敷かれていたそうで、一部残っていたらしいが19世紀に発掘された際に取り除かれたらしい。その床を復元してる途中なので、観客席を見上げることもできつつ、地下も見られるいいタイミングで来られた気がする。
ちなみに、床を復元しても決闘は行わず今度は演劇などの舞台として使う計画だそう。

今度は2階へ上がる。周辺部分は博物館的に展示があるのだが、食器や貝塚からの発掘物など民族博物館的な内容になっており、どちらかというと華やかな展示が多いローマの中で庶民的なものが見られるのが良い。
ちなみにコロッセオのイメージとしては観客が決闘をうぉーっともりあがって見ているイメージだったが、食事したり卓上ゲーム(?)で遊ぶなどして一日過ごしていたのだそう。

観客席(だったところ)からアリーナを見下ろす。188×156mの楕円の闘技場、各フロア80のアーチがぐるり見渡すことができるここがいい。
ずっと見てられる、はずやけど今日は暑いので厳しい。

もう一度下に降りてみる、18時になってやっと少し日が傾いてきてコロッセオがすこし赤みを帯びてきてそれもまたいい。
コロッセオは、たぶんローマで一番の観光スポット。このサイズのものが残っているのはすごい。博物館化せずに残していって欲しい。

日没が20時半くらいなのでまだ明るいけど、朝から20km以上歩いてクタクタなので今日はここまで。贅沢ディナーな感じでもないので、テルミニ駅にあるマクドで。マクドのセットのサラダがすごい。日本のスーパーなら4,5百円くらいの量だし、オリーブオイルは小さいながらもボトルでついてきた。

ほんとはまだまだ寄るべきところはあったのやろな。気温が40度近かったし熱中症も怖かったので、まあメジャーどころ回れたのでよいかな。もう十分堪能できた。

2023年7月17日

イタリア旅行 バチカン サン・ピエトロ広場・寺院

さてローマの休日2日目、今日はじっくりバチカン。
ローマ市街はそこらじゅうに電動キックボードが置いてあり、さらにリアルタイムでGoogleMap上にどこに、あとどれくらい走れる電気が残っているのかわかるようになっており、いつ来るかわからないバス待つよりもめちゃ便利なんで、練習してから来ればよかった。さすがに運転慣れもしておらず、交通ルールも慣れてないところで乗るのは怖かった。

バチカンの前に昨日行きそびれたナヴォーナ広場からスタート。行ってみればパンテオンから2、3ブロック先なのでめちゃ近かった。
もともと競技場だったところらしく、細長く、コーナーだったのだろう両端に丸い噴水、ムーア人の噴水とネプチューンの噴水、そして中央にはバロック時代のベルニーニの最高傑作と言われる四大河の噴水とオベリスクがある。ナイル、ドナウ、ガンジス、ラプラタをイメージした男性の像が作品を一周ぐるっと回って楽しめ、加えて異教のオベリスクと、目を引くものが組み上がっているのが見事。こういうのが街中にあるというのがさすがローマ。
また、この広場に面したカフェがまたいい。

ナヴォーナ広場からバチカンの方に進む。ここも狭い路地がいい。テヴェレ川に出たところにサンタンジェロ城がある。円柱型なのが特徴的でもともとは霊廟として建てられたのだそうで、のちに要塞化しバチカンの城壁の通路として繋がっている。映画などで見たやつ。

サンタンジェロ城から西に向かうとバチカンのサン・ピエトロ大聖堂までまっすぐ見えるコンチリアツィオーネ通りに出る。聖地に繋がるものすごい参道的なイメージだったが、バス通るし路駐あるし意外と普通。
広場に出ると、またいよいよ来た感がある。ローマはこればかり。

通りをまっすぐ進むと行列整理用の柵があり、どうもそこあたりが国境らしく、気がついたらバチカン入国。シェンゲン協定には加わってはいないがイタリアとの国境は開放しているとのこと。ただバチカンで外国人が入れるのはサン・ピエトロ広場、サン・ピエトロ大聖堂、バチカン博物館のみとのこと。とりあえず広場をぐるっとみるだけで満足。
サン・ピエトロ寺院へ入るには荷物検査があり回廊1/4分ほど、ざっと30分並んでようやく通過。

サン・ピエトロ大聖堂。正面から見ると何種類かの形状の柱があり、ファサードは2階建。屋上には13体の聖人像が飾られている、と外見も素晴らしい。大聖堂に入るとなんといっても広い、高い。高さ約120m、最大幅約156m、長さ211m。
歴代教皇の紋章を描いた床の大理石、天井の装飾、壁にはモザイク画に彫刻。うーん目が忙しい。そして中央には天蓋。黒に金の装飾が入った螺旋状の柱があり、ここだけすごい異質で躍動感がある。そしてその上には直径43mのクーポラが乗っかっている。よくあんな重いものをという印象。窓が多く一際明るい。光が注いでいる感がいい。
さらに地下には歴代教皇が埋葬されている部屋があり、そこにも入れる。

一旦外に出てクーポラに登る。鐘楼ならいつもは階段で登るのだがここは高いのでエレベータを使う。エレベータのチケットの窓口までの通路もチケット売り場さえも豪華なのはさすが。
さくっと登って屋上に出る。広場から見えた13の聖人が後ろから見える。どうせなら後ろ側もちゃんと彫って欲しい。で、上までエレベータなのだと思ったらここからクーポラは階段で登らないといけないらしい。

まずクーポラの内部、大聖堂の上の方に入る。下から細かく見えてたものが目の前に見えるのがいい。そして、ドーム上の縁を登るので通路は斜めの壁で、ちょっと感覚が狂う。クーポラからはバチカンをぐるっと見渡せる。本当に小さい国。
ちいさいながらもそれなりの割合を庭園が占めていたり、駅があったりとせせこましい感じではない。まあなんにせよここからサン・ピエトロ広場を見られたことで大満足。

午後は美術館のツアーなのだが、ちょいっと時間が空いたのでいったんホテルに戻る。サン・ピエトロ広場から地下鉄Ottaviano駅まで歩く。このあたりは建物の高さや雰囲気が統一されていて、またちょいちょい並木道もあり、これまで見てきたヨーロッパらしいが色調が明るいのが南側らしい印象。通りを見通すのが気持ちがいい。

イタリア旅行 バチカン バチカン美術館

毎度テルミニ駅から地下テルに乗るのにあきてきたので、次の駅、共和国広場から乗る。広場といっても交差点的なところで、半円形の柱廊のあるビルに、ラウンドアバウトの交差点、中央にはナイアディの泉の噴水がある。で、ゆっくり見たいが時間がないのでさくっと広場の地下にある駅から地下鉄に乗って、チプロ駅へ。チプロ駅は、チプロ - ムゼイ・ヴァティカーニ(バチカン美術館)駅で、美術館のツアーの待ち合わせ場所がこちらにある。
ちょっと早かったのでジェラート屋でヨーグルトとレモンのジェラートいただく。暑い日はこれがいい。いい雰囲気の階段の前で待つ。

ツアー開始。バチカンの壁沿いを歩いて美術館の入り口へ向かう。バチカン美術館の入り口は壁にあるので、バチカンから入ることはできなくて一旦バチカンからイタリアに出てからしか美術館に入れない感じでなかなかややこしい。

すごい行列を横目に入館。ツアーにしてよかった。
荷物検査とたぶん服装チェックをすぎて中庭へ出て、さっそくバチカン美術館とシスティーナ礼拝堂などその場で会話ができないところの解説を先に聞く。宗教的な細々したのは事前知識も英語単語も疎いのでだんだん、わからんってなる。ふと皆さんをみると、いろんな国の人がいるツアーなので、めっちゃ聞きたい人、早く見たい人、個性というより国民性が出るなと感じる。
バチカン美術館はテーマ別に20ちょいの美術館と博物館の複合であり、全部回るのは大変なのでかいつまんで回るツアー。
ピーニャ(松ぼっくり)の中庭にはその名の通りでかいブロンズの松ぼっくりが。もともと2000年ほど前に噴水として作られたのだそうで、豊穣と繁栄のシンボルなのだそう。入り口には意味のあるいい作品。奥には屋外展示なのにピカピカの球体作品。1990年の作品だそうで、ただ古いものを展示しているわけじゃないというのを感じられる。
絵画館ではラファエロにミケランジェロにといきなり豪華。ピオ・クレメンティーノ美術館では、八角形のベルヴェデーレの中庭の周囲にずらっと彫刻があり、ミケランジェロなどイタリアルネサンスの方向性に影響を与えたラオコーンなどもある。大理石の彫刻でここまで表現できるのが驚き。発掘された時には腕が失われていたとのことだが、これだけ複雑な形なのでいい状態で埋れていたんやなと思う。

続いて燭台のギャラリー。大理石の一枚岩で出来た大きな杯に、天井のフレスコ画、床のモザイク画。忙しいが、個人的にはここから続く通路が良かった。

ここからバチカン美術館のもう一つの大きな建屋に移るので、まっすぐの廊下を進むのだがそこにもギャラリーが続く。
タペストリーのギャラリー。大型のタペストリーに聖書に出てくる話が描かれているらしい。色褪せないようにここだけすこし薄暗くなっている。
地図のギャラリー。絵画というよりは天文学者が作製した実用的な地図。16世紀に作製された40ほどの地図だが、この時代にかなり正確な地図が描かれて、しかも平面だけでなくて鳥瞰図も正確なので見応えがある。この時代の日本地図だったらえらくデフォルメされたみたいなのしか無かったと思うので、えらく違う。そして緻密で豪華な天井画と、シンプルなデザインの床とここも異質な空間。

ラファエロの間。4つの部屋の壁画なのだが、壁と天井、アーチになっているところまで所狭しと、とくに人がびっしり描かれている。コンスタンティヌス帝の生涯などテーマがあり、あーまた不勉強ですみませんという感じ。そんな中、自身を描いているとか遊び的な要素があるのがいい。で、うっかり見逃しそうになるくらいしれっと出てきたのが、アテネの学堂。「人類の智と徳の一切を描いた壁画」を依頼されて書いた、時代や地域を無視して集まった賢人オールスターズみたいな作品。だけど顔がわからないからかルネサンス時代の芸術家の自画像っぽい顔で描かれている。こういうのが面白い。また、これ以外もアーチのところに書かれている絵のなかにもアーチがあったりして、そういう点など探すと意味がわからなくとも楽しめる。

さらに進むと突然白壁と木の床のシンプルな部屋、ボルジアの間になり、ここではダリをはじめとする近代絵画の展示エリアになっていた。ただ古いものを集めているわけじゃない。
ここから階段を登って進むと、バチカン美術館のメインでもあるシスティーナ礼拝堂。40.9mx13.4mに対して天井が20mあり抜ける感じがすごい。という第一印象も吹っ飛ぶほど、人がぎっしり入っている。コロナ前でもちょっといやなくらい。礼拝堂ということもあってこれまでのところと比べると薄暗い印象もあり雰囲気はあるのやけど。

ここも所狭しと壁画が描かれているが、やはりミケランジェロの壁一面の最後の審判と、創世記の天井画がすごい迫力。
人が多いからか礼拝堂感はないけど、異質な空間で印象的やった。ちなみに、システィーナ礼拝堂は映画天使と悪魔でも出てきたコンクラーヴェのところ。

バチカン美術館はここまでで、美術館の裏の通路を抜けると、今朝サン・ピエトロ広場で荷物検査を受けた先に出る。で、今度は説明を聞きながらサン・ピエトロ寺院を軽くみる。いろいろ見落としてたな、というのと、光の入り具合が変わっているので違った楽しみができた。なので、今ならクーポラ登ると朝は逆光だったローマ側が綺麗かなと思いつつ寺院を後に。

広場をしばらく眺めて、バチカンを後にする。寺院と美術館だけやけど、一日しっかりかかったな。

疲れているけどまっすぐ帰っては面白くないので、適当に来たバスを乗り継ぎ車窓から街を眺め、ローマ市街をぐるっと回ってホテルに戻る。

お向かいのホテル マッシモ・ダゼリオのレストランがいいとホテルの人に聞いたので1875年創業のレストランへ。(系列店らしい)。ホテルのメインレストランながら、普通にローマの方も来る老舗のレストランらしい、とのことでちょっとビビりながら入ったが、いろいろ気楽に入れるところやった。しかしさすがなのはサラダ頼むとオリーブオイルの瓶1本新品のままでてきて開封してくれるなど。シンプルだからこそ誤魔化せない感じで美味しかったし、いい時間を過ごせた。

日没時間にホテルのルーフトップバーへ。この辺りは起伏あるローマの中でも比較的高いところであるのと、ホテルが周りより背の高いビルなので、昨日今日歩き回ったところあたり含め見渡しがいい。今日も大満足。

2023年7月18日

イタリア旅行 フィレンツェ

フィレンツエへ。テルミニ駅から高速鉄道Italoに乗っていくのだが、お約束というか遅延してくるみたい。それはともかく遅延してくるだけに30近くあるプラットフォームのどこに到着するかわからない、もともと端っこに到着する予定だっただけに困る。結局、到着寸前になって逆サイドよりに到着とのことで、おいおいという感じで早足で向かう。
高速鉄道用の線路なので、ローマからフィテンツェの間は止まることなく進む。ローマの街を外れるとヨーロッパらしい広い自然や牧草地が広がるいい景色が続く。で、ローマでの遅れを取り戻しほぼ定刻通りにフフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。
ローマもやけどイタリアはターミナル駅をあまり中央駅とは言わないらしく、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会前駅という感じ。名前が長いので乗換案内的なアプリ上では「SMN」で出る。
駅はドイツっぽい質実剛健なカクカクした印象で、コンコースは天井から壁に繋がっているのが印象的なガラス張りでとても明るい。
フィレンツェはこの駅を含む、アルノ川を挟んだ両岸で現在も中心地となっているかつての全長8kmの城壁内側全体が世界遺産。
さて、フィレンツェ散策開始。ちなみに今日はイタリアで記録的な暑さになるそうでローマは42度予報やったけどこちらはどうか。

駅前広場にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。基本ゴシックなのだが、あとでバラ窓だけ残して作られたルネサンスらしい正面のファサードが印象的。内部は高さを出したシンプルなゴシック。時間的に早かったので中には入れなかったけど、入り口を開けてくれていたので中も見ることができて良かった。
ちなみに隣は香水などで人気の世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」。

サンタマリアノヴェッラ広場からアルノ川を目指す。橋が要所になるので、その袂の小さな広場ながらも放射状に広がる狭い路地がいい。アルノ川沿いを歩きカッライア橋にサンタトリニタ橋からのヴェッキオ橋へ。

あらためて実際に見てみるとよくこの重いのが支えられているなと感じる不思議なヴェッキオ橋。ちなみに古い橋という意味らしい。
もともと、両岸のヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を繋ぐメディチ家専用の橋だったとのこと。橋の両側の建物があるので、道をまっすぐ来ると橋だとは気がつかないかもしれないくらいのところ。橋の両サイドは商店になっているのだがまだ開いておらず木造のシャッターが閉まっているので日本の早朝の参道みたいな感じ。
ヴェッキオ橋の袂には絵を描いている人が多かったのも印象的。

午後来る予定のウフィツィ美術館(すでに当日券並んでた)を抜け、ヴェッキオ宮殿が印象的なシニョリーア広場へ。ヴェッキオ宮殿は要塞的などっしりしたロマネスク建築で今は市役所になっている。広場には同じくらいの年代の宮殿がいくつかとダビデ像のレプリカはじめいくつかの彫刻も展示されており、いまでもフィレンツェやトスカーナの中心らしい広場になっている。そしてなにより、人が多い。
そしてドゥオモ広場へ向かう。

ドゥオモ広場へ。すでにいくつか行列ができてて出遅れたかと思ったが、一番登りたかったサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のジョットの鐘楼は幸い空いでたのでさくっと登る。白、赤、緑の大理石で作られたゴシック様式の84mの塔で414段の階段を登る。途中見晴らしのいいポイントがいくつかあり休み休み登れるのもいい。頂上からは、クーポラとほぼ同じ高さなのだが、それ以外はここより高い建物はほぼないので、クーポラ込みのTheフィレンツェな風景を見ることができる。もう絶景。道も昔のままだからかと思うが大きな通りがないので、オレンジ屋の建物がぎっしり詰まっているのがまたいい。

お店が開きだしたんでぐるっと見て回る。この辺りは革製品が有名でとくにカラフルなのが多い印象だが、暑くてゆっくり見てられん。またフィレンツェはTボーンステーキが有名で、レストランの表には肉を吊るしているお店が多いのだが、これも暑くて食べる気になれず、軽い昼食にするなど。

東に進み、サンタ・クローチェ聖堂へ。あまり注目してなかったけど、ここが一番良かった。
イタリアのゴシック建築の代表となっているようで、ファサードが圧巻。
側面から中に入ると、質素ながら優しい光が入る温かみのあるところ。壁面にはフレスコ画に加えてミケランジェロ、ガリレオ、ロッシーニなど歴史上の有名人が多く埋葬されておりその記念碑がありイタリアの栄光のパンテオンとも呼ばれているらしい。他にも資産家のお墓もあり、このフランチェスコ派の教会に財産の一部を寄付するという浄財の考えが広まっていたのだそうで豪華なお墓がならぶ。
主礼拝堂のほかに16の礼拝堂や、中庭に主回廊、かつて食堂だったところは美術館になっていてこちらでも最後の晩餐などのフレスコ画が楽しめる。とくに中庭と主回廊のところがよかった。回廊は広く、芝は綺麗に狩られていて、糸杉?も綺麗に手入れされていて気持ちがいい。回廊というか主礼拝堂自体がちょっと高い位置に作られているのがまたいい。

サンタ・クローチェ聖堂にもうちょっといたかったけど、予約の時間があったのでウフィッツィ美術館へ。ちなみにすでに当日券は売り切れていたよう。買ってきて良かった。
フィレンツェの支配者だったメディチ家のコレクションを展示されているので中世ルネッサンス期の絵画、彫刻が展示されている。ちなみにウフィツィはOfficeの意味で、元は当主が公務を行うために建てたのだそう。今は国立美術館になっている、
建物はU字になっていて、内側に廊下があり主に彫刻が、外側に約100の部屋がありそちらには主に絵画が展示されていて、主に宗教画や神話をモチーフにしたもの、肖像画が、随時2000点の作品が展示されている。数だけでなく質も高く、ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジオ、それぞれの代表作が所狭しと並んでいるなどで、昨日ヴァチカン美術館行ってきたところだが、まったく劣らない。いくつか名画と呼ばれるのを見逃してしまっているやろなというくらい目白押し。
他にも、南側の画廊からはヴェッキオ橋が見えたり、北側にはオープンテラスのカフェがあったり、行きそびれたが肖像画の回廊もあったらしい。余裕があれば一日かけたいところ。

最後に、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の中に入るが、入るまで30分くらい並んだ。
石積み建築のドームとしては世界最大。白大理石の外装がイタリアゴシックとルネサンス的で、中は質素で明るい。とはいえ、青銅の大きさでは世界4位の大聖堂で圧巻。

時間あれば、ピッティ宮殿に別の世界遺産でもあるボーボリ庭園、アカデミア美術館にも行きたかったが、ま、それくらい行き残したところがあってもええやろう。

イタリア旅行 ピサ

フィレンツェからローカル線で1時間ほどでピサ中央駅に到着。人口9万人の街ながら鉄道の要所でプラットフォーム数が10以上ある。駅前はきれいな広場になっている、というのを楽しむまでもなくバスが来たので急いで券売機で市内往復分のチケット買って(クレジットカードで買えずもたもたしてしもた)バスに乗り込む。

住宅街を抜けること10分ほどでピサの斜塔のすぐ前に到着(バス停の名前知らない)。ちなみにここからすぐ西にも鉄道の駅があり、ピサ中央駅の次の駅ではあるのだけれども本数が少ないので、今回の中央駅からバスのルートがベストらしい。
で、お土産物屋さんと城壁を越えると、ついにご対面。みなさん斜塔を支える写真撮ってはるのをみてテンション上がるも、ぐっと堪えて、先に霊廟と教会におじゃまする。ロマネスク様式の教会で、ファサードの何段ものアーチ、内側も2段のアーチになっていて、イメージしていたイタリアの教会という印象。斜塔ばかり注目されるけど、こちらもなかなか。

今回の旅行で、飛行機の次に予約したのがこの斜塔の入場チケット。
落下防止と階段が狭いためカバンは預けていざ登る。斜塔は建築中にすでに傾いていたということで、いちおう上を向くように若干カーブを帯びた塔になっている。なので塔の上の方と比べて、地上階はめっちゃ斜めってかもう坂。これは来てみないとわからない。
どれくらい傾いているか測定する秤などの展示が地上階にある。ちなみに、1990年から10年かけて地盤を固める補修を行ったので、傾くのは止まりあと300年は持つらしい。

地上56m、階段は296段で、まあそれほど大変な塔ではないが、なんせ傾いているので登りにくい。とくに石の階段なのに傾いている方向が削れているのも特徴的。
ほぼ一気に登り、頂上の1フロア下でやっと表に出る。塔自体は高くないけど、高い建物がないこと、海が近いことがありものすごくフラットな土地を見渡せるのが気持ちいい。そして頂上へ。天井がないタイプの要塞の塔という感じ。そしてあたりまえだが塔が傾いているのでここも歩きにくく、油断するとおっとっとってなる。塔の頂上は階段になっていてしかも柵だけなので座った状態で広く見渡せるのでゆっくりしてしまう。いやーもう最高。

おりてゆっくり塔を見る。広場の前にジェラート屋が一軒ありめっちゃ売れてた。お姉さんが汗だくで休む間もなくジェラートをすくっておられて、ちょっと気の毒。
大聖堂、短い時間になってしまったけど、大満足。

少し街を散策。住宅街の道は手入れされた木が並んでおり、アパートは基本的にはテイストが統一されている、商店も多くて、やはりこれくらいの街が落ち着いて散歩できる。
駅に戻る。戻りのバスで、散々ヨーロッパを旅行してきて初めて検札に会う。ほんとに来るんや。
少し時間があるので駅前のカフェで休憩。小さなカフェバーならがもやはりコーヒーは3連のエスプレッソマシーン。豆を挽いてちょうど1杯分出るのも、押し込むのも、コーヒーカスを取るのも自動。日本で見るのよりもメカが多い。時間があるとずっとエスプレッソマシーンの手入れされている店員さんも好感持てる。日本だとバリスタがいる店的な謳い文句のところでもここまでそろわないなというのが当たり前にあるイタリアはさすがエスプレッソが身近にある国だと感じた。

ローマまで戻るのだが、ピサからの鉄道がフィレンツェで乗り換えやのにどんどん遅れていく。海外やとやなパターンだが、こちらは乗り換えの人のためにフィレンツェ発のも遅れてくれる。ただ、遅れていく理由は、フィレンツェ駅が渋滞しているかららしい。ターミナル駅なので到着した鉄道はみなスイッチバックしていく、どこどこ行きが何番線というわけでないので、鉄道が駅へ入るために渋滞をおこしてどんどん混んでいくのだそう。まあ、そんなこんなで、フィレンツェからはトレンイタリアの高速鉄道フレッチャでローマへ。軽食がついてくるのがいい、というかもともと乗り換え時間でなんか食べようと思っていたのがDelayで時間がなくなったので食べられず、こういうのがって助かった。21時半にローマ着。初日も夜に着いたのだが余裕がなくてみられなかったが、あらためてみると駅の雰囲気がいい。

さて、ローマ最後の夜。だけど疲れたのでさくっと寝る。

2023年7月19日

イタリア旅行 ティボリ

最後にローマの東側30kmにあるティボリへ。鉄道でも行けるのだが本数が少ないのと目的の庭園前にバス停があるみたいなので、ローマ中心からは地下鉄でPonte Mammoloまで行きcotral社のバスに乗り換えのルートで向かう。
Ponte Mammolo駅のキオスクでバスの往復チケットを買っていざ、と思ったが乗り場がわからない。結局Cotralのバスの乗り場は駅の2階にあった。乗り場と降り場で階が違うなら書いておいてほしい。とりあえずギリギリ間に合った。市バスと比べると大きめの観光バスのようなバスなのだがほぼ満員で通勤通学にも使われている路線みたい。
住宅街に、郊外型モールに、採石場にいろいろ抜けると、ティボリエリアに入り、オリーブ畑が並ぶ丘を登り、ティボリの歴史地区的なところに到着。バス停の前にかつての要塞ロッカピアがあった。

さっきバスから見えた丘のエッジにある公園とかティボリの街を散策。南ヨーロッパの地方の街の思ってたとおり感がいい。丘だけに坂が多いし石畳だしというのは雨降ると怖いかも。

ティボリと言えばの世界遺産ティヴォリのエステ家別荘。なのだが、入り口がわからない。そもそも看板もない。GoogleMap的に入り口に見えると思ったところは、なんかの学校だったりで、結局のところ、曲がり角の角部分にあたるサンタ・マリア・マッジョーレ教会のメインの入り口の横にある勝手口みたいな特段なにも書いてない入り口がそれだった。よく見ると壁にVILLA DESTEとタイルで書いてあった。これを発見するのは無理。
ティボリ公園は傾斜面に建てられたエステ家別荘ということで入り口のある丘の上には宮殿があり斜面下にかけてサイフォン方式の噴水が500ほどあるのが特徴的で、イタリアには噴水のある庭園は多くあるなかでここがイタリアで一番美しい噴水庭園と言われているらしい。
まずは宮殿を回る。もともと修道院を改装したとのことで、中庭や廊下はそう印象があるが、ずらーっと並んだ部屋は、壁に天井にアーチに、ここにどれだけ時間かけたんやというくらいフレスコ画がある。ゆっくりみたいところだが、ここで疲れる前に庭みたいということで、気になるポイントだけ見て庭に向かう。

テラスから庭園を見下ろす。傾斜面の庭園なので文字通り見下ろすことができる。緑、特に高い木に生垣も高いので全貌がわからないレベル。とにかく広い。
庭に出るとさっそく噴水が出てくる。映画でよく使われる百の噴水(というか滝)、ドラゴンの泉、自然や豊穣の噴水、などなど次々出てくる。ローマ・ギリシャの神話をモチーフに作られた彫刻のものが多いということが、今回の旅行中にみたものがおおくてわかり、古代ローマに詳しくなった実感がでてきた。

圧巻だったのは10mもの高さの噴水ネプチューンの噴水。10m上がるのが何本かあり、さらにその奥に滝もありと、ものすごい量の水を使っている。この丘の上の街でよくこれだけの水源確保できたもんやな。
また、楕円形の噴水も、滝のような大型の噴水に、広い池、そしてすっかり植物に覆われた楕円の回廊と、このセットがいい。

出口方向に向かうと、また街を見下ろせるテラスに出る。ほんといい立地。
最後に宮殿と庭園を見渡して後にする。

バスが来るまで公園を散策。こちらの公園にもやはり噴水があり、さすがやなと思いつつバス停を探すが全然見つからない。で、イメージしてたバス停と違って、Cotralとちっさい宣伝みたいに出てるのがバス停と気づく。乗る時もやったけど大変わかりにくい。
ほんとはティボリの丘の下の方にも別の世界遺産の庭園があるのだが、バス停から結構離れているみたいなので泣く泣くスルーし、またバスで1時間ほどで地下鉄の駅(地下やなくて2階やけど)に着き、テルミニ駅に戻り、駅なかランチをいただく。

イタリア旅行 帰国

最後にホテルの近くにあるローマ4大教会の一つサンタ マリア マッジョーレ大聖堂へと思ったけど(外だけ見ていたので中は入りたかった)、なんか満足したのでまっすぐホテルに戻って、スーツケース受け取り、タクシー呼んでもらう。なんせ暑いのでスーツケース転がしたくなかった。
タクシーで空港まで行くのにコロッセオとかアウレリアヌス城壁とか、名所を抜けるのでこれはまたいい。

郊外に出るとひたすらまっすぐな高速道路を走り、空港に到着。ついた時は夜でしかも電車が終わる時間やったのもあり真っ暗で暗い印象の空港やったのに、同じところとは思えないほど白くて明るい空港。

とにもかくにも、ラウンジへ。エスプレッソもらってでシャワー浴びる。ヨーロッパのラウンジって、片付けが間に合わずあまり綺麗なイメージがなかったのだが、こちらは混んでいるにも関わらずとても綺麗にたもたれていて、しかもシャワーがめっちゃ綺麗。すばらしい。カプチーノにコーラももらいめっちゃくつろぎ、ギリギリになって雑貨などのショップ巡り。(EATALYなる駄洒落のフードコートで拍子抜ける)。動く歩道を使うのが勿体無いくらい道中の彫刻などもあった。にしてもイタリアってもっと派手なイメージやったのにモノトーンでシックな造りなのがいい。帰りはエールフランス。ちょっといい席にしたのでいろいろスルーできる。

南仏に、農園だらけのフランス中部を飛ぶ。ここにもいつか行かねば。

ローマから2時間ほどで、24年ぶりのシャルル・ド・ゴール。やっぱり複雑すぎて、道間違えまくり。ちょっと高いがプレミアムエコノミー席にしたのがよくって、イミグレーションの列をスルーしてビジネスのゲートからさくっと出国。2Eターミナルということで2Eと書いてある方に進み続けたもののたどり着いたがゲート見つからず、係の人に聞いたら、あ2E-Kだからあっち、と言われイミグレまで戻ることに。この看板で2EとLやKの間にごちゃごちゃ書いてあるので気が付かんかった。むずかしい。さすがシャルル・ド・ゴールのシェンゲン外ターミナルだけあって高級ブランドがズラーっと並ぶ。

初めてのプレミアムエコノミー席。広い。肘掛けも広いので取り合いにはならない。ざっと新幹線のグリーン席くらい。
背もたれは倒すのではなくて前にスライドするタイプなので後ろの人の気を使わないで済む。
パリの夜景を見つつ、いよいよ帰国する。