2022年7月15日

名古屋空港 高知到着

県営名古屋空港(小牧空港)の隣にあるあいち航空ミュージアムへ。2階から入るのでまず全体を見渡せるというレイアウト。整備工場にずらっと小型機と映像展示が並んでいる感じ。
実際のパイロットが使っていたらしいフィライトシミュレータなどインクルーシブで楽しめるのがいい。屋上デッキにも登ることができ、今日の状況だと目の前から離着陸する感じでよい。
ここは、近くに航空宇宙産業の部品メーカーが多くあり人材育成推進もかねているとのことで、社会科見学とかでも来るのやろな。
ミュージアムは空港から少し離れたショッピングモール併設なのだが、これだったら空港併設でいいのに。

約20年ぶりの名古屋空港。セントレアができる前もこんなにこじんまりやったかな。
さくっと乗り込む。さすがFDAで静岡のハラダのお茶が出てくる。

で、1時間で高知へ。最終便なので店空いてないし、雨で遅延したからレンタカー屋さんも閉まるので、一直線にレンタカーを借りる。宿がある芸西村へ。すっかり真っ暗なのと、めっちゃ雨でどこ走ってるのかわからず20時半に到着。
夕食つけてなかったけど、ホテルの和食屋が22時までやってるとのことで、藁焼きのカツオたたき丼をいただく。いっきに高知。お店のお母さんたちにメジャーなとこから、高知県内の西と東で醤油が違うなどいろいろ聞けた。
で、そのまま温泉。よさこい温泉(またえらい名前やなぁ)。大きなホテルなので温泉も広い。ナトリウム-塩化物温泉、pH8.9の好きなやつ。夜便できたので明日はまるまる楽しめる。

2022年7月16日

高知 室戸・安芸

周囲の町からも離れた位置にありとおく太平洋も見える高台にあるロイヤルホテル土佐。朝からも広い露天に入り、雨じゃなきゃ最高。

安芸市の伊尾木洞へ。人気急上昇中らしいが、55号線を走っていると見逃してしまうくらい、看板などがない。(実際行きすぎたし・・・)
なんとか雨も上がり、国道沿いの駐車場に停めて、海と山に挟まれた集落を歩くと突然看板だけあらわれる「伊尾木洞」。川が断崖のトンネルのような洞窟から流れ出ており、そこにつくられた遊歩道。洞窟を抜けるとシダと苔が生い茂る壁に挟まれた空間に出る。完全に遊歩道があるわけではなくて、雨だからかまあまあの水量の中飛び石を渡って進む。住宅街の先にあるとは思えないような異空間。
まったく観光地感がないけど、住宅街にこの雰囲気というこのギャップがすばらしい。出だし好調。
集落には寅さんの像が。ここでロケすることが決まっていたのだけれども渥美清さんが亡くなったので幻の作品となったのだそう。

室戸岬まで一気に進む。とりあえず大雨予報だったけど止んでくれたので、曇りでもよしとしよう。
まずは室戸岬の先へ。ミルフィーユのようなしましまの地層 (タービダイト)がそこらじゅうに生えている。こんなに柔らかいものなんやなと改めて思う。
まだまだ面白いものはあるな。というのに全て持って行かれてしまい、岬の先っちょを感じるのを忘れてた。

室戸岬すぐにある御厨人窟(みくろど)。弘法大師が住居・修行した2つの洞窟が並んでいる。ここから外を見て海と空しかないというところから空海と名づけたとか。
ここは落石が多いためちょっと海の家感がある屋根のある通路ができちゃっていて、少し今風に見えてしまうが、こないだまで立ち入り禁止だったそうでよしとしよう。

丘を登り室戸岬灯台へ。灯台の土台より高いところから見られるのはいいが、近寄れないようで残念と思っていたが、この写真の位置までの道さえも山が崩れて通行止めだったのが、今月に入ってから通行可能になったところだそう。運がよかった。
灯台の近くには、第24番札所 室戸山 明星院 最御崎寺があるので、お参りしてきた。

西に戻り、長らく行きたかった、北川村の「モネの庭」へ。ジヴェルニーの睡蓮の庭に、モネが旅行した地中海のボルディゲラの庭をメインに作られたところ。まだ睡蓮の花が咲いていたのでまさにあの絵のままを見ることができた。ボルディゲラの庭では庭を見下ろす位置にカフェがあり、ちょっと遠いけど海も見えて雰囲気がいい。
モネの睡蓮の庭はこれまでもあちこちにあったが、ここは北川村の村おこしで2000年に開演されたところで、何の伝手もないのにジヴェルニーに向かい、当初相手にされなかったところからクロードモネ財団の協力を得てやオルセー美術館の学芸員らにも協力を得て、これまで問題不出だった「モネの庭」マルモッタンを名乗る許可を得て開園につなげたとのこと、この日も庭師の方がたくさんおられて、見事に整備されていた。ぜひドキュメンタリー番組で見てみたい。(2000年開園やからたぶんあったんやろな。)
花の庭を見下ろすレストランで、土佐あか牛の冷製パスタをいただく。ゆず胡椒が効いていて夏にぴったり。

高知 高知タウン周辺エリア

さらに西に戻り、CMで見て以来見たかった香南市の手結港可動橋(ていこうかどうきょう)へ。道をまっすぐ進むと道路が突然垂直にせり立っているという、レアンドロエルリッヒ的な実物大の立体騙し絵みたいな非現実感。たぶん、この稼働部を車線付きの普通のアスファルトで作られているので、そう見えるんやろな。昼間は1時間ないしは1時間半ごとに上がり下がりするとのことだったが、ちょうど降りてきたのを見ることができた。
ちょっとおもしろかったのは、橋が上がっていると車道には遮断機が降りていて、橋がフラットになったら踏切の音がして遮断機が上がる。電車じゃなくて船が通るところで見方によれば見慣れた風景にしてある。

香美市にある、日本三大鍾乳洞の龍河洞へ。とにかく狭いところを登る縦長な鍾乳洞という印象。ただのツララ状だけでなく、他と比べても複雑で様々な形状で、とにかくでかい鍾乳石を見られる。1kmほどほぼ登ったがさいごまで飽きずにたのしめた。最後にある土器が埋もれているところとかよく残ってたなという感じ。
ちなみに、予約制だけどよくテレビで見る、着替えて隙間など道なき道を進んでいく冒険コースもあるそうで、そこまで行けるのはめずらしいのでは。
出口ではシャーベット売ってて生き返る。で、鍾乳洞で登った分を一気に森林の中駆け降りるのがなかなか辛い。

奇跡的に?晴れてきたので一気に西へ進み、日高村の仁淀川にかかる名越屋沈下橋。
高知といえばこれこれという風景。それなりに大雨の後で水量も多いと思うのだけど、実際に見ると思っていたより橋桁が高い。これだけ上流でここまで水量が増えるのかと思うのとなかなか怖い。でもまあ、さすが奇跡の清流でエメラルドグリーンながらも透明度が高い。
ちゃんとしてたのは、車が来た際に歩行者が避けられるスペースが作ってあるところ。観光地である前に生活に必要な橋なのでこういう配慮は大切。

宿のある土佐市の宇佐へ。半島みたいになっているところなのだが特に名前はなさそう。早くついたので、リアス式海岸の断崖の上を走る横浪黒潮ラインを走ったり、第36番札所 独鈷山 伊舎那院 青龍寺(疲れた後のまさかの長い階段)などを回る。

宿は土佐龍温泉 三陽荘。
食事をつけたのだけれどもこれが大正解。
土佐龍温泉はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。褐色でかなり塩分高め。男女入れ替えなのだが、露天好きとしては、片方は広い湯船と日本庭園。片方は狭いスペースに壺湯だけとかなり差があるので日帰りで行くなら日本庭園の方を狙いたい。日で変わるので両方入れてよかった。
竜とそばかす姫のコラボシャーベットが売られていたのだが、7.16ロードショーのまま。とはいえ去年作られたものではなさそうで、しばらく売る気なのかな。まぁ湯上がりに美味しかった。

2022年7月17日

高知 四万十、足摺

宿の前の海岸での日の出。良い。

「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」の、黒潮町の4kmある砂浜美術館。常設は浜と防砂林の松。そういや浜松来た頃は海と防砂林が珍しくてよく見に行ってたなと思い出す。こちらが砂浜美術館を展開してもう30年とのこと、それだけ前からこういう動きがあったのやなと感心。

四万十川の今成橋(佐田沈下橋)へ。最長の沈下橋ということで確かに長い、それだけじゃなくてかなり丈夫な感じ。もちろん水は綺麗だし箸の感じもいいのだけれども、結構近くに住宅街があったのにこの緑の長閑さがあるところがまたいい。文句なしに気持ちいところ。

南下して足摺岬へ。岬に連なる山の上にある唐人駄場巨石群へ。駐車場からどれだけ歩くのかと思っていたらすぐそこやった。足摺岬一体は花崗岩でできているのだが、ここだけ巨石がゴロゴロしている。こういうのはいろんなところで見てきたけど、一枚岩が割れているところが多かったように思うが、ここのはかなり削られていて岩と岩の間を抜けられすようにもなっていて、7mくらいのが転がってきてここに集まったかのような林立っぷりが珍しい。

足摺岬へ。こちらもありがたいことに岬のすぐ近くに駐車場がありアクセスがいい。灯台は38km先まで届く日本最大級とのこと。断崖の上の遊歩道を進むと展望台があり、そこから断崖の岬の上に立つ灯台を望める。こういうのがさすがミシュラン。ジョン万次郎像もある。

岬の駐車場近くに四国霊場第38番札所 金剛福寺。山門をくぐると亜熱帯植物が生い茂っていてお寺なのか?という印象。丸い池の周囲にいくつもお堂が並んでいてぎゅっと詰まっている。でもその中で印象的だったのが奥にあった百八仏。ここだけがらっと雰囲気が違ってピリッとした感じがした。
ちなみに、37番からは80km、39番までは50kmもあるそうで、なかなかお遍路泣かせなところらしい。

単純弱放射能冷鉱泉のあしずり温泉の万次郎足湯。白山洞門を展望できるように建てられている無料の休憩所的なところ。誰もいなかったというのもあるけどゆっくり休めた。

さらに西へ向かう途中、竜串海岸へよる。とにかく奇岩、ポットホールが縦に横にひろがっている。すごいのだが、よく磯にいる虫がめちゃくちゃ多くて、長居できず。時期が悪かった。
竜串海岸の駐車場そばにあった龍屋さんでたたき油そばをいただく。甘めのタレでがっつりうまい。大盛りにして正解。

柏島へ、と思ったが遠目に混んでそうなので展望台から眺めるだけにする。うまいことリゾートアイランドを造られたなという印象。

高知 宇和島(愛媛県)

足摺から今日の宿の檮原までのルートを調べたら、意外に宇和島周りと出てきたので、海沿いを走りちょっとだけ愛媛周りをとる。

せっかくなので宇和島城へ寄るべく市街へ。
あまりに調べずにきたので駐車場がわからず適当に停めたら裏側だったようで、裏門から入る。めっちゃ晴れてきたのはありがたいが、暑い中の山城は厳しい。裏とはいえちょこちょこ見るところあってARの案内などもあり楽しめるが、いやいや暑い。

10分ほどかけて天守に到着。ここまでかなりの城壁があって、最後の階段なんて綺麗に守られた石壁で雰囲気あったけど、天守はわりとあっさり。展示は知識得られる最低限に天守をじっくり楽しめる。さすがぽつんとある山城だけあって360度麓の街を望める。現存12天守9城目。

下は正門側へ降りる。観光案内所に、お土産屋さんに、目の前に駐車場に。書いといてよ。
せっかくなので、宇和島のアーケードとか抜けて車置いたところへ。たなぼた観光、良い。
ここから山に入り檮原を目指す。

高知 檮原

宇和島から山に入るも走りやすい道で1時間ほどで檮原に到着。まっすぐ宿へ。雲の上のホテル別館・マルシェユスハラ。茅葺の外観からもう隈研吾さん建築。ここはまちの駅になっていて、工芸品、農産品などが売られている。吹き抜けの高いスペースに地獄組みの木の柱で空間が広く確保されている。
2階より上が宿になっている。15部屋のうち6部屋がシングルというのが良い。部屋も木がふんだんに使われていてすばらしい。テンション上がる。

こちらもまた隈研吾さん設計の雲の上の図書館こと梼原町立図書館。こちらもまた、入ってすぐ吹きぬけの空間と地獄組みの木材が天井から足されがっているようにずらっと配置されていて圧巻。本棚には、本だけでなく、ジオラマ?などのある。地元の人らしき人は図書館として、観光客は美術館みたく館内をうろうろしている。少しシックでソファーでゆったり本を読める部屋などもある。近くにあるといいなと思うけど、これが日常だと他いけなくなるな。

宿の方おすすめのインド家庭料理 BONGAさんへ。すべて無添加だったり、実際インドでメジャーでないものは取り入れなかったり、こだわりがいい。バターチキンとキーマカレーを合わせたもりおカレー。チキンをヨーグルトにつけたスパイシーなチキンティッカ。このセットがテッパンらしく、間違いない美味しさ。18時半にはラストオーダーだったみたいでぎりぎりでいけてよかった。

陽が沈むころにはひととおり閉店してしまっているのだが、図書館は20時まで開いてるそうで、ライトアップしているところをもう一度寄ってみた。ボワッとした灯りが優しい。

今日の宿は別館なのだが、雲の上ホテルにある温泉の券をいただけたので、車で5分ほどの雲の上の温泉へ。
泉質?はメタホウ酸フッ素イオン(炭酸水素塩冷鉱泉)。温度、成分総計的には今の温泉成分的には微妙に温泉といえるのかというところやけど、メタホウ酸フッ素イオンの含有量で温泉となっているそう。それはまあさておき、スペースが広い露天から少しだけ見えた夜空がきれいやった。晴れてたらもっとええんやろな。
すぐ隣には、雲の上のギャラリー。しまっているので外観だけ。明日またこよう。

2022年7月18日

高知 檮原2 四国カルデラ

今日もいい天気。朝の散歩に。
街の端っこにある三嶋神社へ。と、通りすがる中学生か高校生が、自転車でも、通り向こうからも、ちゃんととにかく挨拶してくる。気持ちがいい。檮原川にかかる神幸橋が参道になっているのだが、屋根付きのトラス構造に、中央にベンチがあり、ゆっくり川を眺められるようになっている。お年寄りの散歩にもいい。
三島神社は高さ37m、樹齢400年のハリモミの木などさまざまな木があるのも特徴的。

朝から空いている自家焙煎のカフェ Flagさんへ。四国の山の中でも世界と繋がっているのを感じられるようにと、コーヒーだけでブレンドとストレート20種類くらいあり、棚にズラーっと並んでいるコンセプトがとてもいい。クグロフなどの焼き菓子や、モーニングセットもあり、旅行できていると朝からゆっくりいただけるのがありがたい。

ゆすはら座へ。ここもアイコニックなスポットなのやけど、とくに誰もいないで自由に入って、裏側も自由に見学して下しさいという感じで、とてもオープン。
大正時代の和洋折衷様式で、特に天井の木目や色味の使い方がいい。この地区でいろんな木が採れるということやそれぞれをどう活かすかの技術とセンスがあったんやなと感じる。芝居小屋として造られ、芝居だけでなく映画の上映などもされていたそうだけど、この山奥で芝居小屋がどれだけ使われていたのかわからないが、一度移築されたとのことやけど、これだけ綺麗に残っているのは素晴らしい。大切にされてきたんやなと思う。

雲の上のギャラリーへ。とはいえ今はホテルが改装中なのもあって、展示はなくて空中廊下を歩けるだけ。それでも複雑な気組みをみられるだけで十分。やっぱりこの両サイドと中央の足一本の木の構造でこれが支えられているのが不思議やしおもしろい。

雲の上のギャラリーにあった隈研吾さんの展示は民族資料館とセットになる形で移設されたとのことで、ゆすはら座すぐ隣の民族資料館に戻る。平安から現在まで1000年の檮原の歴史に、ゆすはら出身の6人の志士を中心とした幕末維新コーナーなどコンパクトにぎゅっと纏まってゆすはらを紹介。そして隣に隈研吾の小さなミュージアムがあり、木組や隈研吾さんの作品の紹介、ゆすはらとの関わりが展示と動画で紹介されていた。うーん、先にここ寄らなあかんかったな。ちなみに敷地には檮原の名前の由来にもなったユスの木も植えられていた。

もう一回、一通り見て檮原を後にする。

四国山地を登りに登り四国カルストへ。尾根に沿って石灰岩がゴロゴロかむき出しで散りばめられてる感じで草原に放牧されている牛があちこちにいる高原。この風景が25kmも続いているそう。標高1400mくらいなのと風があったので、涼しくて気持ちいいところやった。

ここまできたら少しくらい酷道439を走ろうと、県道48号線を走るがここがえらい険道で、439に入ったら随分走りやすい。
仁淀川上流の沈下橋もいくつか回りながら高知市目指す。

高知 高知タウンエリア

桂浜へ。弓形になった砂浜が綺麗なところ。やけど曇っているのにめっちゃ暑くて、少し歩いただけでもふらふら。ってか暑いのに弱くなってるだけか。ということでちょっと立ち寄るだけで。

高知城へ。さすがに追手門から枡形でガッちりかためてあり、また大きな梁で立派な造り。
そして、天守まではやはりえらいのぼる。まっすぐ登って行ったつもりが、城郭をグルーっと回って裏口みたいなところから本丸に到着。

天守自体は3層6階。最上階の外側には一周回れる黒漆塗りの縁側がと手摺(廻縁高欄)があり、360度高知を一望できる。
帰りは多分正規ルートの詰門から帰る。本丸から二の丸をつなぐ屋根・階段・筋交付きの橋になっていて、馬や長いものを持ってまっすぐ攻められないようになっている。こういうのあまり見ないな。
現存天守10城目。

商店街へ出る。
はりまや橋近くのお店ですごく遅めのランチ。この時間は閉まっているところが多い中開いてた。ありがたい。
やはり、鰹のたたきをたくさんいただこうと、12切れのを頼んだらいつもの倍くらいの分厚さのが出てきた。わら焼きの香りもまたいい。さらにこれは香川の名物やと思ってた骨つき鶏もいただく。満足度半端ない。

意外とこじんまりという感じだが、観光案内所はとても大きく、高知全般の紹介を立体図などでも紹介。係の人も多くてかなり力が入っている。はりまや橋経由して、路面電車で高知駅に。路面電車は主に2路線で、東西に長く、南北に少しありはりまや橋で交差する。乗り継ぐ際には、乗り継ぎ用の券で料金はそのままで乗れる。

最後に汗を流そうと空港から車で10分くらいのところの高知黒潮ホテルの日帰り温泉、黒潮温泉龍馬の湯へ。ナトリウム-塩化物泉、pH9.2のつるすべ温泉。広めの露天に寝湯もありゆったりできる、休憩スペースも広く、人口密度が低いのと、空港も近いので、フライトまでまたゆったりしてしまう。

ついに空港へ。レンタカーを返し、チェックイン。あまりにすぐ終わったのでデッキで待つ。この日最後の便なので人も少ない。
20年ぶりくらいの高知。前は四国一周ドライブでほとんど回れなかったけど、今回はほぼ名所を回れた。それほど動かなくても自然に関しては一通り楽しめるし、沈下橋などにスポットを当てて見て回るということもできるし、高知まで行けさえすればドライブには最高のところ。

夜の小牧空港、名古屋の繁華街を低空で飛ぶので街が綺麗。

2022年7月21日

「自然と人のダイアローグ」展

国立西洋美術館のリニューアル記念「自然と人のダイアローグ」展へ。国立西洋美術館は創建した当時に近づけるための改修工事が終わったところ。国立西洋美術館とドイツのフォルクヴァンク美術館という近代の作品を集めた個人収集家の美術館のコラボ展示。カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ《夕日の前に立つ女性》はよかったが、日本だとあまりこういうのは見られないので、同じような年代でも蒐集家によってやはり違いが出るのやなと思う。

2022年7月23日

花火

引っ越したので今年は家から花火は見られないかなと思っていたら、ちゃんと見られた。さすが浜松。

2022年7月31日

国際芸術祭あいち2022 常滑会場

国際芸術祭あいち2022へ。愛知万博からの流れであったあいちトリエンナーレはいろいろあったからか名前も装いも新たに、でも都市型で地場産業・伝統工芸の再発見のコンセプトはそのままに開催。まずは常滑会場へ。常滑焼の窯元めぐりの散歩道をぐるっと回る形で6箇所に展示がある。
まずはINAXライブミュージアム。資料館の2階で鯉江良二の陶芸作品の展示。90年代に作成されたチェルノブイリシリーズなど社会に訴える陶芸作品。こちらはかつて土管を焼いていた大型の窯がそのまま入れる形で展示されている。

INAXライブミュージアムには世界のタイル博物館やテラコッタの展示、体験など6つの施設がある。企業イメージ上がるなぁ。

やきもの散歩道の会場へ。芸術祭の拠点、陶磁器会館からスタート。とりあえずとこにゃんは見ておく。

70年代まで土管を製造していた旧丸利陶管へ。ここには5人の作家の作品があり、とくにグレンダレオンのギター弦の星座、タンバリンの月、ピアノ弦の雨の作品が面白かった。ひととおり見た後で、これらの作品で実際に演奏ができるという映像作品があり、そういうことかと気づき、帰りに改めて作品をみると違った視点で見られるという感じ。

さらに常滑らしい(と思っている)土管などがずらっと並ぶ路地を進み、旧鮮魚店、急須店舗での作品。

旧青木製陶所では、地元の陶芸家とのコラボ作品と黒田大スケが半年常滑で制作してきた多くの作品の展示。作品もさることながら、建物内の大型の焼窯に年季の入り過ぎた梁や土の壁の建物全体が歴史を物語っている。

廻船問屋 滝田家は、ふだんからも公開されているところであるが、廻船問屋というところから、海や移動することをテーマにした映像やテキスタイルの展示。こちらも芸術祭の作品だけでなく、そもそもちょっとした博物館ものの展示も良い感じ。

有名な土管坂に、登り窯を通り南へ。芸術祭ということで休憩所がいくつか出ていて助かる。
で、南の橋の常々というギャラリーカフェで、2フロアに分けて、黒衣と操られる人形浄瑠璃の映像作品。

連携企画事業の展示も各所にあり、こちらには、東大とスイスの工科大学の新しい建築のあり方への協働プロジェクト展示があった。
ぐるっと常滑会場を回ったが、この日は異常な暑さでちゃんと作品を見られなかった。ほんとは有松会場も行こうと思ったが、涼しくなってからにする。

ごんぎつねの湯へ。純和風の日帰り温泉で、ナトリウム塩化物強塩泉で透明ながら強い塩味のお湯。露天も庭園風で広い。
内湯は白湯なので合わせてゆっくり浸かれる。