2023年3月 2日

与那国1日目

与那国へ。
セントレア8時くらいのフライトでまず那覇へ。那覇空港は民間に並び、海自、空自、陸自と並んでるものあって滑走路がでかい。ちょっと時間あるので、前回も行った空港ビルのお店で豆腐チャンプルとジューシーの定食。一気に沖縄感。次に1時間半ほどのフライトで与那国へ。コンパクトさが、いかにも島の地方空港という感じ。
空港内はそこらじゅうにコトー先生のポスターが貼られているのだが、屋外撮影ばかりなので観光ポスターになっているのもいい。

この時期ハンマーヘッドシャークの群れが来るのでなにげにダイビング客でピークなのだそう。どうりで宿もレンタカーもなかなか取れず、体験ダイビングも休みなわけで、むしろよく宿と飛行機取れましたねとのこと。というのを聞きながらレンタカー屋さんまで送ってもらい、車を借りて、宿とは反対の時計回りに回ってみる。与那国島は周囲30kmほどでぐるっと一周道路の県道がある。県道以外はなかなかに狭い道が数キロとか続くが、分かれ道で観光スポットへの距離と標識があるのでドライブしやすい。
与那国島の東の端、東崎(あがりざき)。海面から100mの崖の上に灯台がある。岬一帯は、馬や牛が放牧されていて、人が来ても見向きもしない。そして落とし物だらけなのだけど、草しか食べてないからか匂いはない点は良い。
ちなみに、基本的に強い北風が吹き続けているところだそうで、レンタカー屋のお父さんが駐車場に置くときは線を無視して岬の方を向けて止めなと言われたのがよくわかるほど風が強くて車のドアが開かない。逆に止めていたらドアがバタンとなってたやろな。
東崎から南を目指す、途中軍艦岩(サンニヌ台)に寄る、この先奇岩地帯だが風が強いので明日にする。

比川地区へ。与那国島全域が与那国町なのだが、住所は全島与那国町字与那国。でもここは比川地区ということで、じゃあ与那国町比川にしたらええのに。
ここにはコトー先生の診療所のオープンセットが残っているとのことで寄ってみる。いわゆるセット的なところはなくてほんとに診療所だったかのような作りで、絶対テレビに映らないやんという、壁に貼ってある志木那島のフェリーの時刻表や町内会のお知らせまで貼ってある。部屋がリアルサイズなのでどうやって撮影されていたのかなどいろいろ気になりつつ、事務所にはコトー先生のDVDがあったりというのもちょっとした面白さがあった。なにより事務所からの景色が良いのが印象的。いい職場や。
こちらは管理されており入場料は300円なのだが平日だからかもしれないが無人で、タッパーに300円入れるか、店員さんが操作するような端末を使ってセルフでキャッシュレス決済で払うかという、古風なのと最新の両極端なセルフ決済方式なのがよかった。

コトー先生の診療所のすぐ近くにある製塩所 与那国海塩さんへ。以前石垣で購入してぜひ来てみたかったところ。
こちらのお兄さんが薪で巨大な平釜で海水を10日かけてひらすら炊き続けて結晶化させて作られ、出来上がったサイズで商品分けされている。昔ながらの天然塩を作られているのだが、それだと他のところでも製法は違うものの同じような気がしていたが、こちらの人の自信と、それを広める行動力がすごい。結果的に予約の取れない星付きのレストランなどでも使ってもらるようになるまでとか、そんな世界のレストランでも使ってもらえるようになっても大きくすることなく、与那国から発信していくのが大事とおもって地道に作られているとか、塩に対する熱がすごい人やった。かといって塩が好きなわけでもなく引き継いだだけとのことで、でもただ継ぐのではなくてだったあ良いものを、だったらより広く使ってもらおうとか、企業セミナーで聞けるような話しながら、ぜんぜん中身があって、話を聞いていて気持ちのいいお兄さんやった。セミナーできいても面白くなくて、この海のそばにある塩の釜の前で聞くからいいのやろな。

最西端の岬へ。ちゃんと石碑があってわかりやすいのだが、わりと最近に最西端が更新されてこの岬から見える100mほど先の波で飲まれているような岩(トゥイシ)になったそう。天気イマイチ、めっちゃ風強いので、早々に退散。

夕飯に久部良漁港内にある漁協食堂へ。ほんとに漁協内にあり、お店の入り口のすぐ前にカジキを水揚げされているウインチがあるくらい漁港の中にある。こちらも久部良地区と言いながら住所は与那国町字与那国。ちなみに、こちらもコトー先生の漁協として使われていたので志木那島漁協の看板がなんならそちらがメインのようにかけてある。
与那国名産のあざみ麺を使った沖縄そば。つるもちで日本側のような色合いで、かんすい不使用で作られているのだそう。与那国の島魚カジキのフライに、刺身盛り合わせ。島料理尽くしで大満足。ちなみにここが日本最西の食堂。

この辺はあたりまえながら日本最西ばかり。魚屋、県道のダイヤモンド、信号、商店。
この商店がすばらしく、個人商店ながら7時から20時くらいまで開いており、いわゆるスーパーの商品だけでなくて、揚げ物や刺身などのそのまま食べられるものも結構充実していた。
日本最後の夕陽が見える丘に行ってみるが、すっかり曇ってて断念。で、時間ができたのでせっかくなので今日だけで島一周してやろうとレンタカー屋さんがある祖納へ。とはいえもう遅いので散策のみ。こちらにもコトー先生に出てくる役場(実際にも役場)や、皆さんが集まる「スナックまり」(家なのか事務所なのか)などがある。

宿は久部良地区にある、個室のあるゲストハウス的なモスラさん。共用スペースで食事も作れるのもいい。
他に泊まっておられる方はやっぱりスキューバダイビングしにこられている人が多かった。今がピークとのことだがやはり水は冷たいらしい。

2023年3月 3日

与那国2日目

日の出前に久部良地区をぶらぶらと最西端の岬まで散歩。

最西端の碑は高いところにあるので、ご来光をいい感じで見られた。

さて、今日も島をぐるぐる回る。空港南側の高台にあるサトウキビ畑の直線道がきもちいい。で、祖納集落とナンタ浜、東シナ海を一望できる標高85mの天然の展望台、ティンダバナへ。祖納の集落を見下ろせるのもいいし、20mの高さもある琉球石灰岩層の断層崖も見事。

めっちゃ晴れてきたので、昨日曇りやったコトー先生の診療所による。やっぱ晴れてるといい。

昨日通り過ぎた東側の奇岩地帯をグルーっと巡る。特に、立神岩はうまく残ったなって感じで、そのうち波で削られて崩れるんやろな。
祖納にあるお店も回る。特に、オリジナル島Tシャツや雑貨のお店のオネマヒナさんは面白かった。一見、普通のお家のように見えたお店だが、一歩入るとデザインや柄の配置も楽しいオリジナルのTシャツに、Drコトーコラボグッツから与那国お土産まで所狭しと並ぶ。お店の方ともいろいろお話しできて楽しかった。お昼はカジキの漬け丼セット。

午後一は、半潜水海底観光船ジャックス・ドルフィン号で与那国島海底地形を見にいく。久部良の港から南側をぐるっと回った先に海底遺跡があるので、そこまでの間はデッキで海から島を眺められる。あらためて崖が多くて島の成り立ちがよくわかる。コトー診療所も海から見られる。

海底遺跡に到着すると今度は船の半地下の窓から海底を見る。階段構造などが東西250m、南北150m、高さ25mの石の神殿のような構造になっていて遺跡感ある。が、発見された1980年代より長年にわたって、自然地形の説と人工的な構造物のいくつかの説があるそうで、現在は自然地形が有力とのこと。たぶん地上にあったらふつうなんだろうけど、海底にあるというところがミステリー感をそそるのやろな。そしてまたデッキに上がり断崖を見ながら港に戻る。

めっちゃ晴れてきたので、もう一周まわってみる。コトー先生が自転車で登ってくるシーンがあった坂に、浜にやっぱ晴れると映える。
もう一度診療所による。やっぱドラマみとけばよかった。

朝行ったティンダバナにももう一度。街を見下ろした感じが、南の島って感じ。
町の商店でちょこっと買い出し。刺身が激安。
島の北東の海岸沿いを走る。4畳半ビーチ。めっちゃ綺麗。ただ海はまだ冷たい。さっき買ったお刺身いただく。

次に六畳ビーチ。ここはトゲトゲの岩場を降りて行かないと辿り着けない崖の下にあるので簡単にいけない。ただその分また綺麗。
湾になってるだけに漂流ゴミが多いのはちょっと残念。

東崎へ。昨日は強風で散々やったけど晴れてると気持ちい。

内陸部の展望台とかもよる。

宿に戻り、日本最後の夕陽が見える丘に行ってみるが、水平線方面は曇りで今日も夕日見られず残念。

商店で島豆腐を見つけてしまい、今日の夕食はお惣菜買い込んでいただく。

2023年3月 4日

与那国3日目

今回のお宿はモスラさん。なにかと共用で部屋はベッドのみだけど、とても綺麗に保たれていてきもちのよいところやった。
共用スペース(というかリビング?)では冷蔵庫に台所も使えるし、パンとコーヒーもおいてある。こちらで車とバイクも借りられるので空港から送迎をお願いしてそのまま乗れるのもいい。

飛行機の時間までもう一周する。南側の海岸通りを走ってると、前から放牧されている馬の出勤に遭遇。10頭以上はきたけどこっちにはまったく見向きもせず。慣れてるなぁ。何度目かの診療所にも、

東側もぐるっと。

最後に行くのもなんやけど、与那国の文化を見られるDiDi与那国交流館へ。文化や食の資料館であり公民館であり、旅行者と地元の人と両方が使えるまさに交流の場になっている。

そんなこんなで昼前に島を後にする。結局何週したのやら。石垣島よりも台湾の方が近く、3つの集落に1600人ほど住んでいるまさに日本最西端の孤島。雰囲気的には平均年齢は日本平均よりも若く、移住者や期間的に働いている方も多いこともあってか旅行者も打ち解けやすいオープンな印象やった。
離陸の後に上からぐるっと街を見て離れていくのがなかなかよかった。

那覇 1日目

4年ぶりに那覇へ。天気が最高。海めっちゃ綺麗。
スーツケースを空港にあずけようとおもっていたのだが、ロッカーも一時預かり所もいっぱい。すっかり観光客戻ってきたんやなと実感しつつ、スーツケースはヤマトさんのホテルまで送るサービスにお願いする。値段的にも手間的にもこれがよかった。
最西端の駅からゆいレールで市街へ。

国際通り入り口にある那覇市庁舎かっこいい。そしてとなりには、黒川紀章の沖縄県庁舎と建築的には豪華。
国際通りの革製品専門店 BRATHESSさんへ。4年前ここで買ったカメラ用のストラップが気に入ってましてとおじゃましたら、逆になつかしがってもらえた。今は忙しくなったのか、名前の刻印を入れるサービスはやってないそう。しかも、ブラスさんは今は工房だけで販売は姉妹店の方になっているとのことで、少し先にあるanshareさんへ。近くに2店舗あるのでスタッフの変わりは早いけど店の形態も色々変えてやっておられるそう。そういう経営も面白そう。
なつかしのもう一箇所、沖縄のお母さん方がやっておられる沖縄料理の定食屋さん三笠へ。ゴーヤチャンプルにジーマーミー豆腐すばらしい。

前回行けなかった、那覇市と福州市の国際友好都市締結10周年などを記念して造られた庭園、福州園。
1992年にできたとのことだが、どことっても映えスポットなくらい、いかにも中国庭園という雰囲気の建物がぎゅっとつまったところ。詰め込みすぎ感もあるけど、那覇の市街地にあるというところでちょうどいいくらいかもしれないとも思う。

波上宮へ。那覇港に面していて、出港していく船が航路の平安を祈るところだったとのこと。参道から入ると普通に神社なのだが、裏に回ると海に面した崖の上に立つ名前通りの波の上にある。ちなみにこちらのビーチは人工浜らしいけど海がめっちゃ綺麗。すぐ目の前に橋があるようなところやのに関係なく綺麗な青。たぶん地元の高校生あたりがおよいでたけど、これだと内地の海は泳げないやろなという感じ。
ホテルがある瀬長島への直行バスがくるまでカフェ沖縄式へ。カフェというには広い店内で、手作り感ある木の床、柱、テーブルで、光も弱めでやさしい雰囲気のお店。ずらっとやちむんが並べられているのもいい。カレーが名物のおみせだそうやけど、こちらのお店が発祥らしいぶくぶくした泡のコーヒーをいただく。ウインナー珈琲とはちがって、コーヒーに大豆、香草をかき混ぜて泡立てたシンプルなもの。

空港南の豊見城市にある瀬長島の琉球温泉瀬長島ホテルへ。最上階のちょっといい部屋。
さっそく温泉の龍神の湯へ。オーシャンビューかつ那覇空港の滑走路に着陸する飛行機を見ながらの露天風呂がとてもいい。ナトリウム塩化物-強塩泉。塩分強めで保湿効果高いお湯。おなじく飛行機のアプローチが見えるラウンジでの飲み物もインクルーシブですばらしい。

瀬長島ホテルの周りの海までの傾斜地にはレストランやセレクトショップがならぶウミカジテラスがあり散策。沖縄そばと餃子のお店で夕食取るなど。前来たときはお店ぎっしりやったけど、少し空き店舗もふえているようでコロナの影響かな。

宿に戻り、ラウンジでビールいただいたり、また温泉入ったりでゆるゆる過ごす。今日は盛りだくさんやった。

2023年3月 5日

那覇 2日目

沖縄食材満載のお重の朝食。湯豆腐がまたいい。はらごなしに瀬長島を一周。タコの木がならぶビーチがまたいい。

ウミカジテラスのお店はまだ開いてないけど中には入れる。
いち早くお店を開くもとむのカレーパンで、焼きたてでいただける。長いカレーパンで、カレーもやけど甘めのパンもたのしめる、軽めのカレーパンで朝にいい。

瀬長島を離れて、予約していた国際通りの旅行代理店にスーツケースを預けて、夕方のフライトまで観光。
ゆいレールの一日乗車券でまずは首里へ。

首里城へ。きもちいいほど綺麗に整った城壁。すばらしい。
王家の拝所で世界遺産、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)を過ぎて守礼門へ。足元が工事中。
そして首里城へ向かう。途中の道はイベントで花が風和されいて華やか。

首里城は、前回来た後で火事になってどれだけ見られるのかと思っていたが、建屋だけ修復ということで仮説の道を作ってぐるっと回れるようにはなっていて、天気が良かったのもあるがかなり遠くまで見渡せた。建屋も作業を見せる修復ということで現場にどういう方針で修復していくのかなどの展示があり、これはすばらしい試みで満足度が高い。ただ世界遺産の首里城跡部分がかなり損傷しているようで、こちらは心配。今度は耐火など万全にということで次の完成が楽しみ。

首里城公園をぐるっと回る。

首里城南側の金城町石畳道へ。石畳の階段に、両サイドにはガジュマル。カフェの屋根の上の手を振ってるシーサーも可愛い。

草木染紅型研究所としてつくられた、首里琉染へ。伝統工芸の紅型(びんがた)と、こちら独自染技法サンゴ染めを用いた生活用品に、サンゴ染め体験に紅型・サンゴ染の工房を見学できる。工房の見学もみせる感じで天井に反物を広げて展示されているのがよい。サンゴ染のタペストリーとティッシュケースを購入。ちなみに、3月5日でサンゴの日ということでおみやげもいただいた。

世界遺産の玉陵(たまうどぅん)。前回時間がなくてささっと見てしまったけど、今回はゆっくり見て回る。城壁のような石壁の内側に堂々とした石造りの王墓。地面にはサンゴの白砂がびしっと起伏なく敷き詰められていて気持ちがいい。地下の資料展示室に、戦前の玉陵の様子を展示した沖縄の家屋御番所もあり、琉球王国の理解が深まり、敷地内のガジュマルなどの庭も南国感があっていいところ。

首里駅まで戻る。

次は、壺屋やちむん通りへ。ゆいレールからだとちょっと歩く。いろいろお店寄り、育陶園のブランドKamanyさんの青い円柱型の鉢とパスタ皿に一目惚れして購入。割れないように持って帰らないと。

時間があったので、国際通りからも歩ける商業地の中にある温泉りっかりっか湯へ。源泉名が那覇天然温泉美人湯と大きくでた名前。ナトリウム塩化物泉。とにかくいろんな種類のお風呂があるも銭湯のような気軽さもあり、半露天の浴槽が天然温泉となっている。観光地が街中にある那覇だとちょうどいい。

日本最南の駅に寄り、空港で沖縄ざんまいのセットをいただき、帰路に着く。

2023年3月11日

UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2023

2018年から毎年島田と川根本町で開催されているUNMANNED無人駅の芸術祭/大井川2023へ。
空き家などを利用したこの手の芸術祭は数あれど、こちらは地域活性化のNPO主催なのと、拠点が大井川鐵道「抜里駅」という無人駅の地区にあるという密着度の高い芸術祭。
まずは一番奥の、青部駅と近くの丘にある、歪んだ椅子「Our Lovely Red Stone,Our Lovely Small Worlds」 。絵に描いたような無人駅の木造の駅舎の中に作品があるのだが、一見どれが作品かわからない。よく見ると、この辺では「赤い石」に関するなんやかんやがあるというポスターに観光案内、過去の出来事などが書かれている世界観が作品とのこと、もうどこまではほんとでどこからがフィクションなのだがわからないくらいにできている。この近くにあるお社の経緯にインスピレーションを受けて作られたとのこと。おもしろい。

塩郷の吊り橋の近く、三津間集落での「ひかりとり」ちょっと早かった。

芸術祭のメイン会場、抜里駅へ。駅前にはサヨばあちゃんの休憩所という、地物の販売所がありこちらからもう作品「地蔵まえ/縫い合わせ」がある。さっきの「赤い石」のながれがあるので、どこまでが作品なのか状態になるが、こちらはほぼ本物らしい。
駅前にはお茶畑が広がり、そのなかにもさきほどの「地蔵まえ」のシリーズ。そして、木製の円形のベンチと風にたなびくカーテンの「境界のあそび場Ⅱ/ちゃばらのカーテン」。このカーテンものの作品は大地の芸術祭でも見たけど、なんか溶け合っている感じが、とてもいい。ずっと見てられる。

抜里の北の端の竹藪の中に秘密基地的にある「くぐちこぶち」藪の中にふわり浮いてるような白い物体。最後に大井川鐵道の鉄橋が見られるのもいい。
芸術祭の拠点、アトリエ&ゲストハウス ヌクリハウスでの「無人駅文庫」過去の芸術祭で無人駅ごとの小説がかかれたとうでそれを文庫にしたものが販売されていた。また、イベントでこちらの障子にライブペイント(?)で書かれた漫画の展示もあった。

集落北側にある寺山に登る。山道の脇にはお茶畑が広がり、ところどころ「ぬくりアート回廊×女子美術大学」の作品がある。

登り始めて20分弱くらいで、山頂にある展望台に到着「境界のあそび場Ⅳ/音の要塞」叩くと音が鳴る日用品やパイプが吊るされている。展望台からの集落を見下ろす風景がまず目に入る。この中での、あー、向こうに伝える手段ということやねというのがわかる、なるほどの作品。

麓に戻り、抜里八幡神社の境内にある、キラキラ光を反射する系の作品「夏虫色にたゆたう」。本殿だけではなくて、神社の木々や山にも反射するので囲まれている感がいい。早く動くものもあればゆっくりもあり、この天気のこの時間でしかみられない感じが、久しぶりの鳥肌もの。鏡にはたぶんご近所の子供たちが書いたのだろう絵があったりもしていて、そこもまたいい。

空き工場や家屋を全面に使っての参加型作品もあった。こういう活用が芸術祭っぽい。

島田市までくだり、日切駅と日限地蔵尊境内の「表参道―願いをつなぐ―」。越すに越されぬ大井川の対岸とセットで作られた作品。

この芸術祭のシンボル的作品、神尾駅のバンブーハウスへ。ここより北に進む家山までのルートが通行止めになっているので、道中通行止めの看板やバリケードを大丈夫かなと思いながら進みつつ、神尾の集落に到着、さらに狭い道をすすみ駅にたどり着く。大井川鐵道に乗った時に気になってたたぬきの置物で溢れる駅。一日の利用者が6人の駅なので、人よりもたぬきの方が多いということらしい。作品はトンネル前にある旧駅舎を周辺に生えるえる竹で覆ったもの。中に入って休むことができる。昨年解体される予定だったらしいけど、住人の希望もあって管理維持して残すことになったのだそう。すばらしい。

県下最大級の「緑茶・農業・観光の体験型フードパーク」KADODE OOIGAWAへ。ベーカリーで昼食。お茶ラテもいい。で、数量限定らしいがまだ残っていたお茶16種飲み比べ。最初はまったく違うことがわかるが、ある程度飲むと、恋も薄いもわからなくなってくる。違いがわかるようになりたい。

大井川東岸に渡り、島田市博物館前にある東海道に残る宿場町での川会所に作られた作品、「渡る願い」。先ほどの日限地蔵尊と対になる作品。かつて大井川を渡る際の渡しがどのようにされていたのかもわかる。こんなところあったんや。

最後に島田駅前へ。抜里八幡にもあった反射の作品が、こちらでは日光が水に反射して映る作品があった。こういうセットものもいい。ちなみにこちらにも拠点があるのだが休日は空いてないらしく、ほんとに無人駅の抜里だけが拠点なんやなと、この芸術祭の特徴やった気がする。
ということで、微妙にみれら買ったのもあるが、スタンプラリーコンプリート。これくらいのサイズの芸術祭なら、いろんな地域でも開催できるしよいな。

最後に伊太和里の湯に寄って帰る。

2023年3月25日

白州キャンプ

山梨の東側で、今年も桜見にいく。
南アルプス市にあるパン屋さんパンビオロジック空我さんへ。とにかく種類が多い。サンド系の種類も豊富なのがいい。
で、ループ橋の桃花橋でいただく。生ハムとカマンベールのサンドがめっちゃいい。
桜は少し早め、天気もイマイチ。まあいいや。

まだ、お昼ながら、源泉掛け流しで(かつてなのか?)日本で2番目のpH10.6の高アルカリ単純温泉、天恵泉白根桃源天笑閣さんへ。
源泉温度が低いながら、源泉湯と、加温されたぬる湯、熱湯とあり、順番に入ることで、露天ないけどのぼせずゆっくり長く楽しめる。

去年立ち寄ってとても良かったワニ塚の一本桜。遠くから見ても存在感がすごい。満開の時に来られたと思うが天気が悪い。うまくいかんなぁ。

白州の七賢の蔵へ。直販で買えたらいいなと行ったら、これがまたとても広く、蔵や明治天皇が宿泊された行在所、レストランにカフェとなどなど見どころがいくつもあり、白州の伏流水を持ち帰ることもできる。甘口のスパークリングを購入。道の駅で食材を調達してキャンプ場へ。

白州にある、白州テラスキャンプ場へ。傾斜面ながらウッドデッキのテラスサイトが9つ、人数制限で35名と静かに過ごせ、テラスの間隔がかなり広いのでほんとに静かにすごせそう。しかも、この日は俺入れて2組だけ。逆に怖い。
管理棟に薪炊きの露天風呂に水洗トイレもあり、間伐の木の薪も使い放題。夜は真っ暗で急斜面は怖いなと思ったけど、道にはあかりがあってよい。ここにしては隣が近くなるが車を横づけられるサイトもある。ちょっとお高めやけどいい。
さて、雨の中ウッドデッキで下ろした手のテントを設営。めっちゃ時間かかったので、立てたら焚き火、とおもってもシケシケなんでなかなか火が起こせない。やっとこさつけられたモノの、温度が低くて煙だらけ。と全然おちつかずやったけど、まあ楽しめた。

2023年3月26日

神代桜

キャンプ場オリジナルのシェラカップもいただけた。そういや持ってなかったのでうれしい。
雨に耐えれられるテントではないけどギリギリ染み込まずすんだ。
ウッドデッキでよかった。土や原っぱサイトならドロドロやったやろな。

キャンプ場近くにある、甲斐駒ヶ岳温泉 尾白の湯へ。ナトリウム-塩化物強塩温泉だが、30810mg/kgと温泉の基準値の30倍。30倍に薄めてもまだ温泉と言えてしまうとにかく濃い温泉なので、割合が低いだけで、各成分温泉の基準に十分な量が含まれている。
さらに源泉の茶褐色と薄めても十分温泉と言える成分のある透明のそれぞれ十分すぎる広い露天が2つ。周りにキャンプ場がたくさんあるので混むとやだなと思っていたが、十分な広さやった。

キャンプ場の方から神代桜が見頃と聞いていたので武川町の実相寺寄ってみる。さすが日本3大桜で、国指定の天然記念物第1号。めっちゃ混んでた。ラッパ水仙がならふ参道から、お寺の入り口からずらーっと桜が並んでいるのだが、ただのサクラではなくて、3大桜の残り2つをはじめ他の名だたる桜の子桜に、若田光一さんといっしょに宇宙に行った種子から成長した宇宙桜とすごいラインナップ。ちなみに宇宙桜は6枚の花びらのものもあるらしい。で、そんななかで最後に出てくる樹齢2000年の神代桜。見事な枝っぷり。