2018年3月 4日

写真都市展

21_21Design Sightの「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−」へ。
世界の都市に生きる人々の写真を、当時はありえなかったブレやボケを入れて撮影したウィリアムクラインさんと、写真を加工したアートを創っている作家の作品展

ウィリアム・クラインさんの作品をもちいた映像インスタレーションに、相馬市の被災地を時系列に並べた地図ではなく絵巻、何万枚の写真を切り抜いて並べた街の地図など、インパクトある作品がずらり。
写真という一瞬を切り取ったものにある裏側も感じられながら、遠くから見ると手間暇かけて作品にしあがっている感じといろんな視点で楽しめる展示じやった。

両国のちゃんこ霧島へ。両国の駅前でビルが丸ごとというお店。
大人数だったので、いろんなタイプのちゃんこがいただけ、さらに窓から国技館が見えるロケーションもよかった。

2018年3月16日

フランクフルト

今年もドイツへ。
セントレア便の日程が合わなかったので、去年と同様 羽田からANAの昼便に乗る。
搭乗ロビー(国外)の六厘舎でつけ麺いただき、ユニクロでシャツを購入し出発。

この便は空いてて、窓から通路まで独り占めで広々快適。そして、ANAさんのかぼすドリンクがいい。
今年はノイズキャンセル電子耳栓を導入したので快適。

フランクフルト空港は乗り継ぎでしかつかったことがなかったので歩かされるイメージやったけど、降りてみると到着ロビーからまっすぐ地下に向かうとSバーンの駅があってかなり便利。
そしてあっという間にフランクフルト中央駅へ到着。中央駅は、去年行ったミュンヘン中央駅とコピーのように同じ作りでわかりやすい。

宿は駅の隣なので、スーツケース転がす距離も少なくチェックイン。
まだ17時なんで街に出る。
某ブログ旅で絶賛やったカレーソーセージをいただくべくフランクフルト中央駅に再び寄る。フランクフルトだけに?ソーセージ屋はいくつかあったが、「名物はカレーソーセージ」と言わんばかりに看板が出ていたお店があったのでそこのをいただく。確かにうまい。

で、21時までやっているシュテーデル美術館へ。
シュテーデル美術館までのルートを検索すると、徒歩が早いらしい。それなりに距離あるのになぁ、と思いながらせっかくなので散歩がてら歩く。

マイン川にかかる歩道橋を渡ったところにある重厚な建物の美術館。一歩入ると近代的で明るい雰囲気。
2階には肖像画や宗教画を中心とした中世絵画、1階には印象派などの風景を中心とした近代絵画、地下にはポスターから立体装置まである現代作品、と幅広い時代の作品が均等に揃えられている印象。特に、この規模の美術館で現代アートまで広いスペースを使って展示されているのは珍しい。
見たかったのはもちろんフェルメール。ウィーンの美術史美術館ど同様に、一番奥の部屋の真ん中にかけられていて、遠くからでもわかる存在感。
他にもボッティチェリ、レンブラント、モネ、ルノアール、ゴッホ、ピカソ、クレーと西洋美術の幅広い画家の作品が勢揃いで見応えがある。

ちょうど特別展でやっていたルーベンス展は人気で、特に学芸員さんに寄る解説付きツアーが何班も同時に回っていたのが印象的。こういうのが日本とは違うなと思う。
描かれている人物を彫刻にした作品を前に並べてある展示方法が面白く、立体的にもみられるのがよかった。

カフェが21時まで開いていたので、閉館まで留まって後にする。

到着して早速満足して、散歩しながら宿に戻る。

2018年3月17日

ケルン、ブリュール、ライン渓谷中流上部

今日はフランクフルトから北側のケルンを目指す。

少し早めに宿を出てマイン川まで回って駅へ。クロワッサンとコーヒー買ってアムステルダム行きのICEでケルンへ向かう。だいたい1時間くらいで到着。

ケルン中央駅の目の前にケルン大聖堂があることは知ってたけど、知ってたのにいきなり現れる高さと圧倒的な存在感におどろく。

とにかく新しい街に来たのでまずは教会の塔に登る。
ケルン大聖堂の尖塔は157mだけど、登れるのは97mのところまでで533段。なかなかの段数。
途中に鐘が見られたり街も見えるが、何よりゴシック教会の飛び梁をすごく近くみ出られるのが良い。かっこいい。
散々登ってやっと広いところに出た、と思ったらまだ階段があるという演出付き。登りはじめて20分ほどでプラットフォームに到着。
天気は残念やったけど、なかなかの達成感。

ケルン大聖堂の中に入る。
全長140mもあり、石柱と石像、高いステンドガラスがずらっと並んでいるが、薄暗い感じでものすごく荘厳な印象。
今のケルン大聖堂は3代目だそうで、中断もありつつだが1880年に600年かけてできたものだそう。600年もかかっているのだが、時代の流行りに混ざることなく当初の計画に近いまま作られたのだそうで、芯が通っている。
なお、世界大戦で内部は破壊されたが建物自体は残ったのだそう。

ケルン中央駅からローカル線に乗り、南に20分ほどの」ところにあるブリュールへ。
こちらの駅前に広がる庭園の建物が世界遺産「ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト」。
ここはケルン大司教が建てた宮殿で、ドイツで最初のロココ様式の宮殿。大司教はあまり口出しせずに、多くの芸術家が思いのまま腕をふるって造られていて、そういう意味でも純粋なロココ調なのだと思う。90年代までは国賓を迎えるホールとして使われていたのだそうで、1984年というかなり早い段階で世界遺産に登録されたのも納得。

アウグストゥスブルク宮殿は、宮殿内で申し込むツアーでしか中を見られない上、時間的にお昼休みに入りそうだったので、急いで受付へ。少し間に合わなかったけど、一つ前のツアーに入れてもらえた。

元々ここは質素な建物だったそうだが、18世紀に改築されてロココな宮殿に変わったのだそうで、特に入り口にある階段の間の、1階はマーブル模様の柱と、2階は白を基調とした壁、柱、彫刻と天井のフレスコ画と視界に入る全てがtheロココなところに圧倒される。
他にも、巨大な陶器製の暖炉も印象的。
ちなみに撮影禁止なので写真は買ったポストカードより。

庭園内を散歩。季節的に花がないのと天気が残念なのだが、夏なら緑が綺麗な小道をてくてく歩けて気持ち良さそう。
宮殿とセットで世界遺産に登録されている別邸があるのだが、庭園の端まで行っても見当たらず、地図を見直したら、庭園の端から、さらに1km離れたところということで諦める。
ランチでも、と思ったが、街は駅と反対側ということと、電車が来そうだったのでケルンに戻る。

なお、街まで行けばU-Bahnでケルンまで行けたみたいで、その手もあったなぁとあとで思った。

ケルンに戻る。
大聖堂以外にも、いろんな様式の教会がたくさんあり、ちょこちょこ寄る。大聖堂からは見劣りするものの、それぞれの雰囲気がいい。
繁華街の方のドイツ料理レストランに行ってみようとしたが、そこそこ昼下がりやのにどこもいっぱいで、イートインできるパン屋さんがあったのでそちらへ。ハードなドイツパンはやっぱりいい。やたらめったでっかいパンを500gで€2.3などでたくさん売ってるのが気になる。日本やといくらするやろか。
ケルンはオーデコロンの発祥の地らしく、4711で購入などなどして散策。

次に鉄道に乗るケルン・メッセ駅まで歩こうとライン川を渡る。
ホーエンツォレルン橋は、鉄道と歩行者の橋。ドイツで一番鉄道が行き交う橋だそうなのだが、最大荷重を見直す必要があるくらいの南京錠が歩道橋にかかっているとのこと。ここもなかなかの観光地。
橋を渡ってすぐにケルン・トライアングルという高層ビルがあり登れるみたいなので登る。入り口がわかりにくい。
高さは100mということでケルン大聖堂のプラットフォームと同じくらいだが、ここエレベーターであっけなく登れてしまう。
こちらからの景色はケルンの中心地が見渡せる感じ。橋を挟んで、旧市街と新市街を分けてある感じがいい。

ケルンメッセ駅へ。チケットを買っていた電車が50分遅れ、ということで、さっきあきらめたケルシュをいたくべく駅に併設のDEUTZER BRAUHAUSに寄る。ガッフェル ケルシュがある。(日本でも飲めるやつやん)。
樽からそそぎ入れる感じでケルシュが出てくる。ここは200mlが基本。どんどんおかわり、というかワンコ蕎麦状態で勝手に届く感じで、南部や北部でのでっかいジョッキで飲むイメージだったのでかなり違う。
レバーソーセージ(らしき)メニューがあったのでそれも注文。なかなか癖のある感じだが、テリーヌ的にパンに塗っていただくとこれがいい。

フランクフルトもケルンも、レストランは席が狭くてぎゅうぎゅうな感じだったけど、こちらは広くて料理も美味しそうだったのでおすすめ。

遅れてきたICに乗る。値段があまりかわらなかったので1等席を買ったのが正解で、6席のコンパートメントを貸しきれた。
ケルンメッセからボン経由して1時間ほどでコブレンツに。ここから世界遺産「ライン渓谷中流上部」の区間に入る。
ほんとはここで降りて各駅停車に乗り換えて、世界遺産のどこかで降りようと思ってたけど、遅れてきて乗り換えていたら日没になりそうだから、チケット買い足しこのまま乗って、世界遺産は車窓から楽しむとする。

かつてライン川を進む船から通行料を徴収するべく建てられた塔や城が残るところ。狭くて座礁しそうなローレライや、stGoarの今でも泊まれるお城、日本的な感覚だと沈まないのが不思議なくらいの中洲に建てられた塔など、魅力的なところが点在していた。
ライン川のすごいところは、起点のスイスから終点のオランダまで1,200kmもあるのに滝がスイスの1箇所にしか無いというところ。このライン渓谷区間はかなり蛇行したり狭くなったりしているのにそれでも流れがゆっくりという点。ここを走っていると山間なのに坂道が全然無いのでそれをすごく感じる。
しかし、それだけにICは速くて全く砦なりお城なりを楽しめない。これはゆっくりライン川クルーズで見たほうがいい。けどもそれは4月以降。

フランクフルトに戻り、フランクフルト南駅の方にドイツ料理のレストランが多いということで行ってみたが、土曜やしか、どこもすごくいっぱい。しかも、相席もいいところなほど狭い。
とりあえずソーセージとかいただく。さすがフランクフルト で、ソーセージと思って頼むとやたら多くて大変。せいぜい3本にとどめておこうという感じ。

2018年3月18日

ナンシー ストラスブール

朝、窓開けたら雪が積もってる。いやー寒い。

今日は、国境をこえてフランスのナンシーへ。6時台のICEなんでホテルの朝食はパスして電車内で朝食いただくべく駅でパンとコーヒー購入。
さて、電車が来ない。遅れるのはよくあるとしても、始発駅なのに遅れてる。しかも時間になってもアナウンスがない。やっとアナウンスが入り10分遅れとの表示。で、10分まったら30分遅れ、30分待ったら、、、とどんどん長くなっていく。わりとドイツは遅れるにしてもきちっとしてたのにこんなに雑なのは初めて。
コーヒーであったまりながら待つこと90分遅れでやってきた。なにやら調整で遅れたと言ってたが、ほんとかなぁ。
そんなに遅れるのなら早く言ってくれれば、一旦ホテル帰って朝食だべてきたのに。それよりも、乗り換え駅で観光しようと余裕を持たせていた90分すら危うく不安を抱えながら出発。

とりあえず食堂車でコーヒー購入。
途中、お詫びの品なのか飲み物が届く。遅延証明書的なものも届く。一部返金や乗り継ぎに遅れて余計にかかった分を保証してくれるのだそう。
乗り継ぎ駅からナンシーまでのチケットを乗り継ぎ時間で買う予定だったけど時間がなさそうなので、急いでフランス鉄道のアプリをインストールしてチケット購入とホームと駅の地図を確認。めっちゃ便利。

国境を超えて乗り継ぎのストラスブールに到着。急いでナンシー行きの車両へ。ギリギリ間に合った。
ガラガラなので座れた。やれやれ、なんとかなった。

車内アナウンスがドイツ語からフランス語に変わって国境を超えたと感じる。
ストラスブールからナンシーまでTERで1時間20分。いくつか山を超えていくのだが、どんどん雪が深くなり、帰りが心配。
チケット買うために入れたアプリでどこ走っているかわかるようになってて便利。ドイツのアプリも同じだけど、これは素晴らしい。

雪にも関わらず、定刻通りナンシービレ駅に到着。
TGVが止まる駅なのでそこそこ大きい駅。近代的な外観と石造りの重厚な駅舎がくっついていて雰囲気もいい。
しっかし寒い。

ナンシーがあるロレーヌ地方はがドイツに併合された際に、ナンシーのみフランスに残ったので、周囲の街から権力者や学者、芸術家などが集まった過去があり、そのこともあって文化的に繁栄し、フランスのアールヌーボー発祥の地になったのだそう。
で、それを感じられるレストラン Brasserie Excelsior Nancyが駅前にあるので寄ってみた。人気のレストランでほぼ全席予約の中「今なら大丈夫」とささっと席を用意してくれた。theアールヌーボーな内装もあって雰囲気がとても良いお店。
肉が続いたので魚料理のコースを注文。前菜の盛り付けが面白い。メインの魚はフランスらしくソースがおいしい。
デザートのアイスケーキは「全てがナンシー」という期待できる名前。プラム系のソースがかかったほんのり柑橘アイスにナンシー風マカロンを添えて、というもの。バランスがとてもいい。さすがフランス。
牡蠣の盛り合わせを頼んでいる人が多かったので人気らしい。ものすごく山の中なのにどこから送ってくるのやろうか、気になる。

フランスの高級レストランなのだが親しみやすい店員さんで肩を張らずに気軽に入れるお店。ただ、予約したほうがいいと思う。

ナンシーの中心へ向かう。と言っても、すぐなので歩く。予想はしていたが、日曜日定休っぷりが予想以上で、ガラーンとしている。
途中、予想でおなじみのポワンカレさんの大学があったりして、つい反応してしまった。
蓋の種類も豊富。
そうこうしていると中心地に到着。何も考えずに歩いていたら行き着いたので、よく整備された街なんだと思う。

ナンシーの中心スタニスラス広場へ。
18世紀の様子をそのまま残した美しい広場として世界遺産に登録されている。鉄柵の門の金細工とネプチューン像の噴水のセットは見事。石畳も、なんなら滑るくらい綺麗にならべてある。世界遺産も納得。
広場には、市庁舎、美術館、オペラ座、ホテル、レストランが面しているが、日曜だけにやっているのは美術館だけなので少しさみしい。

スタニラス広場の北側の凱旋門をくぐったところに、こちらも世界遺産カリエール広場。
スタニラス広場同様に都市計画で16,7世紀に作られた広場。もともと馬の競技場だったそう。
左右に対象の建物が並んでいてきちっとしている。

カリエール広場からさらに北へ。
城門をいくつかくぐってようやく街の外に出る形になっている、かなり防衛に長けた街なのがわかる。特にクラッフ門は重厚な存在感がすごい。

市民の憩いの場という感じのペピニール公園を抜けてスタニラス広場に戻る。
そこから西にある、もう一つの世界遺産の広場アリアンス広場へ。
他の2つの広場と比べると、中央にバロックな噴水があるのみで、装飾がないので見過ごしそうなところ。
アリアンスは同盟という意味で、ロレーヌ公家とフランス王家の関係を表しているのだそう。

今度は中心地から南側へ。

ナンシーに着いてどこも教会が閉まっていたのだが、オルガンの音が聞こえてきたナンシー大聖堂には入れた。
ここまでカフェなどに入れなかったので、建物に中に入ると暖かい。教会のこれがいいところ。
よくあるタイプの大聖堂だが、金細工があったりするところはナンシー らしい。

今更、一日乗車券を購入してトラムに乗る。ここのトラムは線路ではなくガイドが1本あるだけで、ゴムタイヤ仕様の車両。いちおうガイドの線路があるのでトローリーバスではないらしい。難しい。

アールヌーボーの住宅街ソリュプト地区へ。トラムの駅前なのでわかりやすい。
住宅街なので観光でぶらつくのは申し訳ないなと思ったが、観光協会が配っているガイドに書いてあるくらいなのでいいのだろう。
ブリュッセルのアールヌーボーは内装や装飾と言った飾りがメインだったのに対して、こちらは外観もユニークで楽しめる。しかし、庭付きの豪邸ばかり。
歴史的な建物だが、今でも住宅として普通に使われているというのがやはりいい。

せっかくなので、ナンシー派美術館へ。

道中もアールヌーボー建築に溶け込んでいる近代的なデザイナーアパートがいくつかあった。
ナンシー派美術館には、アールヌーボーを代表する作家ガレの家具、陶器などが多く展示されている。
いわゆるジャポニズムな作品もいくつかあって、絵画同様のブームがあったんだなと感じる。

せっかく乗り放題買ったので、トラムやバスでぐるっと回る。
しかし、日曜なので、お店はほぼ全滅。ロレーヌだけにバカラのお店や、スイーツで有名らしいナンシーなのだが、それらもやっておらず、お土産物屋さんも1軒しか見つけられず。
回っていると緩い坂の多い地方都市という感じで、街並みを見ていて楽しい。

かつて文化が華やいだ街。
今でもその感じは残ったまま生きていて、変に高層階などの近代化しすぎていない調和の取れた街。
ある程度人が多くても、ここはオンシーズンに来るべきなんだろなと思った。

雪の心配もあるので、少し早いけど、今日の宿があるストラスブールへ戻る。
ナンシー駅のPAULさんでクロワッサンとマカロンとコーヒー買ってTERに乗り込む。PAULさんは日本にもあるけどやっぱこっちで買うと雰囲気が違う。

1時間20分ほどで、ストラスブールへ到着。まず、駅がかっこいい。
内側には重厚な石造り、それをガラス(かアクリル)で覆っている。意図は読み取れなかった。

まずはチェックイン。駅からすぐなのだが、ちょっとごちゃっとしたところで、まあ安かったから仕方ないかと思ったら、外観に反して中は綺麗なホテル。
窓からの景色が、天候もあってかユトリロチックでこれはこれでいい。

ストラスブール圏内(CTS)の24時間乗り放題チケットを購入。
これは、トラム、バス、以外にもストラスブール圏内なら国鉄も使えるのだそう。便利。
トラムに乗って旧市街中心地へ。たった2駅やった。繁華街に降りるが、さすが日曜日お店はあまり開いてない。
とりあえず大聖堂周りならレストランあるだろうと行ってみた。もう、大聖堂がすごい。めちゃめちゃ綺麗ででかい。
昨日見たケルン大聖堂よりは少し小さいのだが、街の真ん中にあるので周りの建物と一緒に見るからか迫力がすごい。

お昼が贅沢だったので夜は適当にいただく。フランスの場合は逆に軽いお店を探すのが大変。

夜の旧市街を散策のつもりが結局旧市街を一周した。
イメージしていたアルザスの木組みの家屋と運河の組み合わせがいい。

2018年3月19日

ストラスブール

ホテルの朝食。セルフのゆで卵茹で機があった。卵を置く専用台とか文化やなぁと思う。

朝一で、今回の旅行で一番行きたかった、ストラスブールとケールの間の国境へ向かう。

まずはストラスブール駅へ。
駅にはユーロの国旗がずらっと並んでいた。さすがストラスブール。

トラムはストラスブール駅の地下にホームがあった。グラーツなども同じだったがトラムの終着が国鉄の駅にならずに貫けるので効率が良くていい。
ストラスブール駅からD線のトラム一本で20分で国境を越えるのだが、実際乗ってみると、なんの前触れもアナウンスもなく国境を越えた。フランスとドイツの国境の中では一番の要所のはずだけど、日本の県境より境い目感はない。
ケール駅で降り、国境らしいものを探しに歩いて橋へ向かう。
パッと見たところ、ライン川にかかる橋は、トラム+歩道橋と、車道と、少し離れたところの歩道橋のみ。
で、車道のドイツ側にやっとユーロ共通の国境看板があった。側にある建物はもともと国境検問所だった感じの建物があった。逆にフランス側には全く残っていない。

実は、国鉄のケール駅にトラム開通記念の色々展示されていたらしい。調べて行けばよかった。あとフランス側にもちょこっとあったらしいが見つけられなかった。

しばし、ケールを散策。ケールもストラスブール同様にドイツとフランス両国を行き来した街。印象としては、駅から商店街と住宅地が広がっている静かな街。イメージのドイツとは違う雰囲気の街。

国境の公園の看板的に、ライン川を挟んでドイツ側とフランス側両方の案内が載っていた。こういうのもいい。
公園には黄色い花が咲いていたので、本当なら今頃は春を迎えていい感じの公園なんだろうなと思うが、昨日からの雪で真っ白。残念。

公園の中央にある2002年にかけられた歩道橋でフランス側にもどることにする。
歩道橋は中央に少し広いところがありベンチが並んでいて、ゆっくりと流れるライン川を眺められるようになっている。ただ、今日はめっちゃ凍ってるので座れない。

住宅街がそのまま国境になっているオランダとベルギーみたいなのもあるが、ここは戦争が繰り返されてできた国境という歴史があり、やはり徒歩なりトラムで越えられるというのは感慨深い。

再びトラムで中心地に戻る。
お土産やさんとか見ながら大聖堂前にある観光案内所でストラスブールパスを入手。ストラスブールパスは3日間券なのだが、1日でも元が取れる感じなので買いに行った。

パスに含まれる運河クルーズがもうすぐ出るとのことで、案内所のすぐ横にあるお店で予約して、船着場へ移動。

天井までガラス(アクリル?)張りのボートでの運河クルーズ。船内は暖かくて快適。12か国語の音声ガイド付きというものありがたい。
クルーズは、世界遺産のプチットフランスや閘門での水位調整がある旧市街から、欧州議会やドイツ語でも放送しているテレビ局などの近代的な建物が並ぶ新市街の方へも向かう、70分のコース。ぼーっと眺めているだけで観光できて良い。

ストラスブール大聖堂へ。
昨日行ったケルン大聖堂には及ばないが住宅街に142mもあるので、余計に高く感じる。
赤茶色の岩で作られているところも珍しい。中に入るとステンドガラスの窓が多く目線レベルも上の方にもずらっと並んでいて、視界全体がステンドガラス埋まる感覚もいい。バラ窓もカラフル。

大型のからくり時計が有名で、時計全体が動く12:30だけ入場料がかかるのだが、それもパスに含まれている。
一番奥に18mのからくり時計がある。あらかじめビデオで仕掛けの説明があり、12:30に全てのからくりが動き出す。この説明がよくって、これがなかったら仕掛けがわからなかったと思う。
特に、鶏の鳴き声を鳴らす仕掛けが面白くって変な形の歯車であのタイミングが再現できるのは感心。
天文時計にもなっていて、カレンダーや星座の位置、月の満ち欠けもわかる。しかもその仕掛けが見えるようになっていて、それを眺めているだけで楽しい。
いいもの見た。

教会のタワーに登る。チケット200番って、今日だけでそんなに?
ここのはタワーのてっぺんという感じではなくプラットフォームということで屋上まで登るという感じ。
階段は300段ほどなので、登れる高さは66mだけど景色は最高。

大聖堂すぐ横にあるロアン宮へ。
18世紀のストラスブール司教のロココ調の宮殿で、今は3つの博物館が入っている。受付の方に聞いて、アルザスを感じられるような装飾博物館にした。
豪華な客室や寝室に、陶器や銀細工などの地域の工芸品、一番面白かったのは大聖堂のからくり時計のパーツの展示。説明がなかったが、それでも大切にされてきたのだと感じられる。

歩き疲れたので、今日も、トラムとバスで外回り。
乗り間違えて寄りたかった公園に行けなかったりしたがまあいいや。

中心地へ戻ってヴォーバン・ダムへ。堰の役目も果たす要塞化された屋根付きの橋。
昨日は夜で屋上に上がれなかったので上がってみたら、プチフランスが見えるパノラマビューが気持ちいい。

プチフランスはアルザスらしい木組みの家屋が並びお土産物屋やレストランになっている。
しかし、一本道をそれると商店が並び地元の人もやってくる感じで、様々な人が行き交うところがいい。
旧市街地には大聖堂以外にも4つの歴史ある教会があり、ぷらっと立ち寄れてそれぞれ雰囲気がいい。

大聖堂北側にあるショッピング街で色々散策。
お土産とか見慣れない調理器具とか購入して過ごし、ストラスブール駅へ。時間までカフェで休憩。

世界遺産に街全体という形で初めて登録されたストラスブール。
中洲に当たるグランド・イルの中に、教会や宮殿、アパートだけでなく木組みの一軒家まで歴史のあるまま残っている街並みは見ていて気持ちいいし、ショッピングモールもコンパクトにまとまっている。
フランスらしさもあり少しドイツらしさもある、国境の街らしいところやった。
また、車社会だった街を今やヨーロッパのあちこちで見られる許可車両以外進入禁止だったり、パークアンドライドのシステムだったり、トラムの導入だったり、とにかく都市交通網を積極的に変えてきたとのことで、そのおかげで中心地はすごく歩きやすいし、これは観光客も地元の方も快適に過ごせるいいシステムだと感じられた。

ストラスブールからフランクフルトまでTGVとICEの両特急を乗り継いで帰る。
途中カールスルーエで乗り換え。ちょっと時間があったので街に出て見た。2日間フランス回ってきたからか、やっぱりドイツを感じられる街並み。
駅前は公園があるのだが時間も遅かったので暗くていまいちやった。中央駅から少し離れた宮殿まで行くと同心円状の道とかあって興味深い地理。

フランクフルトに戻ってきた。
ホテル近くにオススメレストランがあると聞いていたが、月曜の少し遅い時間なのに激混みだったので諦めて、駅のフードコートへ。
フランクフルトのドイツ料理屋さんは席が窮屈なところが多かったので、逆にフードコートの方が広くて、内容も何気に十分。

2018年3月20日

ヴュルツブルク

朝、起きたら、今回の旅行で初めて晴れたので、早朝の散歩。やっぱ晴れてると気分がいい。

今日、帰国なのだが夜便なので、スーツケースはホテルに預かってもらって夕方まで散策。
ここまで来たら、もう一個世界遺産に寄ってみようと、去年寄れなかった、ロマンティック街道のスタート地ヴュルツブルクへ行くことにする。

ヴュルツブルクはフランクフルトからマイン川を上って行ったところにあるが、結構蛇行しているくらい山を超えたところにある。景色がコロコロ変わって楽しい。
フランクフルト中央駅からICEで1時間ほどでヴュルツブルクに到着。駅前だけ見るとビルが並んでいる中規模な街という感じ。これくらいの街が好き。

ヴュルツブルク中央駅から徒歩10分でレジデンツに到着。少し雪が残っている。
ヴュルツブルクのレジデンツはレジデンツ前広場と庭園合わせて世界遺産に登録されている。
到着したらちょうど開館時間。一番乗りで、まだ静かな宮殿に入れた。

まぁ、これまでも、とくに今回は、毎日世界遺産の宮殿を見て来たので「もう驚かへんで」と思っていたが、これまた驚いた。
入ってすぐのところにある階段の間が、柱もないのに半端なく広く、その天井に描かれたこれまた半端なくでかいフレスコ画。
説明によると、設計当時に絶対無理と言われていたのだそうだが、宮殿は世界大戦時に大部分が破壊されたのにこの階段の間は残ったくらい丈夫なのだそう。
他にも広間のフレスコ画に、大理石の豪華な柱に、床のモザイク模様、すごくよかった。
ここは、宮殿、調度品だけでなく、絵画のギャラリーや戦後の様子を撮った写真などの展示もあり、街の博物館的要素もある点もあるところおmポイント。
ちなみに、写真撮影は禁止なので、購入したはがきから。

庭園に出る。今はオフシーズンなわけやけど、すごく手入れが行き渡っていて綺麗。
ただ、吹雪いて来たし、道は凍りだして滑るし、噴水はみるみる氷柱が伸びて行くくらい寒い。毎度ながらあったかい時に来たら気持ちいやろなぁと思う。
とにかくよかった。

ヴュルツブルクの中心地へ出る。といっても宮殿から徒歩5分もかからないところ。
大雪の平日ながら、地元の方もいっぱい街に出ている感じ。これまで観光地メインに回ってきたのでいい感じ。
キリアン大聖堂に入る。目抜き通りの端にあるのですごく目立つ立地に、外観はスッキリしたロッマネスク。
中に入ると白を基調としたこれまで見てきた教会とは全く違う壮観で緊張感がある。
白だからと言ってあかるいのではなく逆に影の部分が目立って暗いようにも感じる。不思議な空間やった。
外に出るとさらに雪が激しくなってきた。しばらく雪宿りしてると、教会に出入りする地元の方々が、「もう春なのにねぇ」「いつもはこうじゃないんやで」みたいに話しかけてくれはる暖かいところ。

この真冬のような気候の平日ながらもマーケットは賑わってた。その中にあるマリア礼拝堂へ。
窓が大きく取ってあり明るい印象。マーケットの中にあってちょうどいい。

マリエンベルク要塞も行きたかったけど、雪で何も見えなさそうなので、街を散歩。
とにかく教会密度が高くそれぞれ特徴があり、心が折れて行けなかったけど、川も丘も歩いて回れる範囲で楽しめる。散歩好きにはたまらない街。

最終日にしてお約束のシュニッツェルサンドをいただき、ICEでフランクフルトに戻る

フランクフルト

午後フランクフルトに戻って、夜のフライトまでうろうろしてみた。

雪が舞う中、繁華街でモールとか寄りながら、大聖堂へ。
こちらの内装は明るい色で温かみのある雰囲気。各地で全然様相が違うのがドイツらしい。
塔に登る。塔の階段に窓があって明るいのはよいが、あちこちに雪が積もっていて怖い。
大抵、大聖堂が街で一番高い建物という感じだったのだけど、さすが都会でもっと高いビル群が見える。

塔の上から見えた鉄の橋へ向かう。上からみえてたとおりかなり重厚。
これだけの都会ではあるけど、人道橋がいくつかあるのもここらしい感じがする。
今度は、金融街へ。といっても特に観光するところなく、公園を抜ける。

金融街の端にある、高い円筒形のビル、マイン・タワーへ。ここが観光客が登れるなかで一番高いのだそう。
200mほどあるそうで、すぐ下のフロアまでエレベータで一気に登れる。
ほんとにてっぺんという感じで、真ん中の柱と階段の屋根をのぞいて足もとまで透明な板しかないので、360度見渡せるいいスポット。

夕方、ホテルに預けていたスーツケースを受け取って空港へ。
強い味方のカードを使ってラウンジへ。シャワーを借りれるのがいい。
で、ゆるゆるラウンジで過ごそうと思ってたが、結局、いまいち雰囲気ない軽食と飲み物だけでつまらないので、搭乗ロビーへ。
結局じっとしてられない貧乏性やなぁ。

天気が残念やったけど、その分今回は、国境の街で博物館的なところにたくさん寄りながら文化をたのしめた。

2018年3月21日

帰国

夕方、無事、羽田に到着。
ヨーロッパがありえないほどの大寒波ということで真冬の格好だったので、東京での移動はいやだなと思ってたら、日本も季節外れの寒波。

スーツケースを送ろうとカウンターに行くと、大行列。
偶然そこでお会いした顧問に、一時間くらいかかるよ、と言われたが、ほんとにそれくらいかかった。
送料無料だったとはいえ、まっすぐ帰ってもよかったな。

新幹線待ちの間、品川駅ビルでイタリアンいただき帰路につく。

お土産用に買ってきた、マカロン。意外と賞味期限が短く、早速いただく。
フランスで買ってきた、ベルギービール。浜松ではあまり見ないけど、日本でも売ってるやつみたいやった。残念。
フランスで見つけた野菜をパスタのように細長くするスライサー。形は違えど、日本にも少しずつ入ってきているらしい。最近雑貨屋物色してなかったのがいけなかった。

2018年3月31日

先週まで大寒波やったけど、いっきに春。
桜のダッツも美味しい。