2019年9月21日

鹿児島市街散策

種子島と屋久島目指して、鹿児島へ。でも台風が来ているので行けるかどうかのスタート。
まず、早朝セントレアまで。南西方面がキャンセルになる中、鹿児島まではなんとか飛んできれるらしい。ありがたい。
で、あっという間に到着。空港からのバスで鹿児島市街の天文館まで移動。高速船を予約していたけど欠航らしいので、とりあえず港へ。

今日明日は台風で無理やろうから、残念ながら種子島は諦めて、半日だけでも屋久島に行くことにして、高速船の受付で2日後の便に変更してもらう。さて、今回は船が多いので予定を立ててきただけに、急にいつもの無計画旅行になった。かなり雲がかかった桜島を見ながら、宿とレンらカーを一気にキャンセルして、新たに宿を取り直し。やれやれ。

一日乗車券を購入して仙巌園へ。ここは町から少し離れた島津家の庭園。入ってすぐに反射炉跡がある。土台の石組みしか残っていないがこれが明治日本の産業革命遺産の構成要素。石組みの技術が見事なのは十分わかるかな。
仙巌園のメインは御殿。錦江湾や桜島が御殿からの借景になっていて迎賓館的な役割をしていたのがよくわかる。お客さんのところは廊下から一段上がっているとか、畳の縁が太いとか、中庭には八角形の池、建物は中華系の雰囲気もある。いろいろ文化的に面白い。まぁ、今日は桜島は見えない。
敷地内には鹿児島の名産のお店もあり、両棒餅(ぢゃんぼもち)、かるかん、薩摩切子、大島紬、などなど。で、いろいろ買ってしまった。

仙巌園の隣にある、石造りが見事な尚古集成館。もともと集成館機械工場で、日本最古の洋式工場。大砲や蒸気船、鋳造が行われていた。今は、島津家や鹿児島の歴史がわかる博物館になっている。なお、イギリスから技術者を呼び、それで得た技術を隠すでもなく全国に広めたらしくそれが日本の産業革命につながったそう。で、ここも世界遺産の構成要素。
隣には別館がありここにも少し展示があった。

仙巌園エリアの隣に薩摩ガラスの工房と販売所がある。なかなか買えないなぁというお値段やけど欲しい。特に2色のグラデーションになっている作品は驚きやった。毎度思うけど、こうやって作っておられるところを見てから商品を見るとやっぱり思い入れが違う。
ガラス工房の隣に洋館をリノベーションしたスタバがあった。おしゃれすぎる。ここはまるごとスタバなので、座席数も多くてよい。

その向かいにある、旧鹿児島紡績所技術館、こと、異人館へ。
工場を立ち上げるためにイギリスから呼んだ技師が住んでいたところで、今は、鹿児島や技術館の紹介、明治日本の産業革命の世界遺産の紹介などの展示がある。ここも日本の洋風建築で2階建て住居として初期のものということで世界遺産の構成遺産になっている。

すこし先に、鹿児島紡績所跡がある。レストランの駐車場にあるかんじで、もう何もないのだが、ARでこうだったというのがみられるようになっていた。

仙巌園にもどり鶴嶺神社へ。嶋津氏の歴代当主と家族をお祀りする神社。まわりが観光地の中ここは静かなのがいい。

市街地に戻り、FBで情報をもらった天文館にある鹿児島ラーメンのお店、こむらさきへ。
鹿児島ラーメンどくとくの太麺というよりは細うどんという感じのつるつる喉越し。あっさり豚骨で、千切りキャベツがうまい。優しい味。

市街地を散策。台風が来ているとはいえ雨が降っていないのでシェアサイクルなどで移動。
鹿児島市内には集成館を建てた石造り建築の洋館が多く残っている印象。地図を広げなくてもどんどん出てくる。
西郷どんの像は、結構高い位置にあり写真撮りにくい。その前には海上国道58号線のスタート地点。

あと、鹿児島に来たらやっとかないとということで、天文館むじゃきさんで、しろくまをいただく。しろくまにしたかったけど、ヨーグルト味を注文。うまい。
さつまあげが、ファストフード的に売っていたり、ほかにもいろいろ名産を購入して早速いただく。
さて、明日は台風が来るのかどうか。

2019年9月22日

指宿

とりあえず、まだ台風こないし雨も大丈夫なので、路面電車端まで乗ってみる。
たまたま来たのが観光用の車両で、木の感じと外を見るための席配置が独特で良い。

行ってみてどうかわからんけど、指宿まで特急指宿のたまて箱で行ってみる。乗れるだけでもいいかなと。
車両もホームも白黒の2トーンが大胆。席はセパレートの回転椅子席で海側を向いている。隣の席までが遠いのでかなり贅沢とにかく雰囲気が楽しい。
たまて箱号のためにグッツやらプリンとかいろいろ作られていてついつい買ってしまう。
残念あのは外は亜台風接近でえらく荒れている。

指宿駅に到着したけど、この先が運休になったので、最南端の駅とか、絶景温泉とか行きたかったけどそれはまた今度。
とりあえず、駅のすぐ近くにある郷土料理のお店 青葉で黒豚のとんかつをいただく。間違いないジューシー。
指宿温泉発祥の湯らしい、公衆浴場元湯へ。駅から歩いて15分くらいか。バスでも行けるけど時間が合わなかった。
お湯は塩化物泉の塩湯。公衆浴場なので、湯船が広くはないが、木造で天井が高く、外から入ってくる自然光だけの暗めで落ち着く空間が気持ちいい。

帰りの電車まで時間がある(運休が多い)ので、指宿市街を散策。
有名な砂蒸し風呂は、台風なので休み。まあそうやろな。
神社やちいさな博物館、図書館とかくるっと回って駅に戻る。
ちょっとはやいけど、運休になったらやっかいなので鹿児島に戻る。

かえりもたまて箱号で戻る。帰りはちょっと空いていたので、ベンチシートとかも色々楽しんでみる。

鹿児島に戻ってFB情報でもらったうなぎ料理屋の松重へ。
こうなったらぜいたくするぞと、2層になっているのんを注文。大隅産のパリフワで香ばしさもあり甘めのたれもいい。
街中に宿をとっていたので、よるもぶらぶら。

2019年9月23日

屋久島

台風が行き過ぎて2日ぶりに船が就航するということで、屋久島へ向かう。
2日止まっていたのと、種子島での打ち上げが近いということもあって、物凄いキャンセル待ち。前もって変更しておいてよかった。
昨日行った指宿を経由して外海へ。ここまで天気良かったのに屋久島付近ではすっかり曇天。まあ雨じゃないしいいか。
鹿児島から焼く2時間で屋久島に到着。
レンタカー屋さんが港まで迎えに来てくれているので、港で写真撮る間も無く移動。で、もう時間がもったいないので、レンタカー借りてそのまま出発。港は普通の港町という感じでまだ屋久島感も離島感もない。けっこうこういうのは大事やと思う。

屋久島にはいくつか散策コースがあるけど、一番気軽に、でも巨木が見られるということで、ヤクスギランドへ。宮之浦から1時間ほど。
ヤクスギランドは標高1000mのところにあり、車で登っている途中、晴れたり、雲の中に入ったりと早速屋久島の洗礼を浴びた感じがした。
ヤクスギランドの駐車場に車を置いて、すぐに散策コースに入る。初めは道が整備されていて歩きやすい。たしかに初心者向け。
とりあえずは普通に山かなという感じやけど、ちょっと入っていくと千年過ぎ巨木にコケにやっぱり屋久島は違う。ちなみに千年くらいだと若いのだそう。
入り口から30分ほどで荒川橋に到着。ここからが本番。

荒川橋を渡ると道は急に自然になり、跨げないほど大きな倒木が道を塞いでいたり、岩の中抜けたり、ちょっと道を見失うようなところがあったりといかにもな感じ。台風の後ということもあり増水しているのやろうけど、水が綺麗でよかった。
三根杉や母子杉やら仏陀杉、1000年とか2600年とか、周囲9mとかとにかくすごい。ちょっと回って苔の橋やら自然を満喫。
これくらいのコースならいいな。

とここまで回ったけど世界遺産ではないので、ヤクスギランドから車で15分程度のぎりぎり世界遺産エリアらしい紀元杉へ。紀元杉は樹齢3,000年、周囲8mとサイズが縄文杉ほどではないにしてもすごい。縄文杉と違って囲いがなくさわれそうなところまで行けて、さらに車道沿いにあるのがものすごくいい。

このあとは行けるところまで行ってみる。島の南側は天気がいい。
千尋の滝(せんぴろのたき)へ。近くまではいけないけども展望台まで行ってみる。滝の前に海側を見下ろすとすごく綺麗で気持ちがいい。で、滝の方へ回る、とちゅう世界遺産エリアの登山道があったので、ちょっとだけ寄ってみた。
千尋の滝は200m×400mの一枚岩からV字の谷に流れ落ちるという、いったいどんなけかかってできてん、という迫力。遠くからしかみてないけど。

今度は西側に回り、大川の滝(おっごのたき)へ。落差88mだけでなく幅の広さもあいまってど迫力。また、ここがいいのは、滝に対して川が横に流れていくので、滝の正面に立つことができるのがいい。
さらに西側道路を北上していく、ここは舗装された車道ながらも世界遺産エリア。サルやら鹿やらがふつうに道路に出てくる。ちょっと怖い。
と、めっちゃ雨が降ってきた、というよりはもともと降っていたように思う。これが屋久島なんやな。
豪雨の西側道路、狭いし枯れ葉だらけで、しかも暗い。で一周は諦めて戻ることにする。
フライトまで時間がありそうなので、どこか温泉でもと思って、看板を曲がってみる。と、温泉というより海。満ち潮なのか全部海水。さすが平内海中温泉。あきらめて空港を目指す。

屋久島空港へ。レンタカーはお店ではなく空港の駐車場においておくだけという初めてのシステム。
空港は、地方空港という感じのコンパクトさ。機材は当然プロペラ機。
ちょっと無理やりやったけど、屋久島に来られて良かった。あ、移動と感動ばかりで何も食べてなかった。

あっという間に鹿児島空港に到着。で、レンタカー借りて霧島を目指す。
でも霧島を前にお腹が空いたので、道中みつけた定食屋産で昨日に続いて黒豚の豚カツをいただく。
お宿はActive Resorts 霧島。やっとはいれた露天風呂が気持ちいい。

2019年9月24日

霧島

ホテル周辺。昨夜は気がつかなかったけど高い位置にあるので町も見えるいいところ。でも今日は霧が濃い。
霧が晴れないけど、まずは早朝の霧島神社へ。一の鳥居。23mの巨大な鳥居。しかも今年の8月に塗り直したところなので種が綺麗。
霧の中の誰もいない神社は気持ちがいい。

霧島神社本殿へ。高い木に覆われた山道を抜けるとぱっと広がる朱の社殿。で、奥のほうにある黒い本殿、が今日は霧の中にありとても幻想的。
朝早いので、神社の人しかいない静かで凛とした空間が心地い。

さて、そもそも霧島アートの森へ行こうと思っていたのに、振替で休館ということでなにしよっかなと。
少し霧が晴れてきたので、山を登って高千穂河原へ。ここまでは車で来られる。ここから高千穂峰までは往復4〜5時間ってことだが、ビジターセンターの方曰く、道も木もなくてロストしやすいので、霧と雲がかかってくるからやめた方がいいとのことで、あっさり断念。でも、もともと霧島神社があった古宮址天孫降臨神籬斎場までは寄ってくる。雲間から高千穂がチラチラ見えるのがまた神秘的なスポット。
ちょっと歩くといろんな石が転がっている。また、このあたりはシェルターがあちこちにあり、さすが噴火したところという感じがする。

高千穂には行けなかったけど、お鉢を見たいと思って大浪池へ。県道の駐車場から地図上すぐかと思っていたら、お鉢を斜めに登る感じで30分ほどかかった。もう汗だく。
大浪池についたらすっかり晴れ上り、見事な火口湖と韓国岳の絶景に鳥の鳴き声くらいしか聞こえてこないいいところ。
ちなみに、水面の標高が1200mで、火口湖として日本で一番高いらしい。

霧島温泉街へ。
途中温泉が沸いているところがいくつかあり、朦々と煙が上がっていた。その下流の丸尾滝へ。滝といっても温泉が流れる滝で、この水量。どんなけ沸いてんねん。柱状節理が見える岩に、いかにも温泉という感じのエメラルドグリーンの滝壺も自然ってすごい。
ドライブイン的なところで、蒸したての温泉卵などいただく。めっちゃ熱い。
ここまできてふもとの方も晴れてきた。霧島神社へ戻る道がとても気持ちがよかった。なにげに今いるところがこんな高いところやと思わなかった。

フライトまでけっこう時間があるので、海の方へ降りて桜島の方へ行ってみる。
坂元のくろず「壺畑」情報館に寄る。あ、見たことあるやつ、ってところ。お酢ドリンクにドレッシングがうまい。
今日は、桜島が綺麗。

ゆっくりしてたら時間がなくなってきたので空港へ向かう。空港近くの嘉例川駅へ。無人駅なのに特急が止まる名所。築100年以上の木造の駅舎が現役。
駅舎内には、歴史がわかる写真や資料にちょっとした博物館的になっている。レアなものが並んでいるように見えるが無人駅。平和や。

車返して鹿児島空港へ。そして静岡空港へ戻る。便利。

台風で種子島行けなかったけど初鹿児島満喫できた。他の島も回ってみたい。