2022年4月 2日

牛代のみずめ桜

今日満開の一本桜があまりなくて、近場で、島田市川根町家山(ややこしい)の牛代のみずめ桜。樹齢300年の桜が茶畑の真ん中にあり反対色の映え方と静岡らしさがいい。けっこう人気スポットで地元の方の交通整理が出てた。

2022年4月 9日

大野の一本桜、常光寺山

今週は、水窪にある大野の一本桜。浜松の北の端なので2時間ほどかかる。時間的には甲府並。
なんでこんなところにというくらい危険っポイ道を抜け山の中腹に開けたところに大野集落があり、中心あたりの分校跡に一本桜がある。崖のエッジにあるので集落のどこからも見えるシンボル的な桜。なかなかかっこいい佇まい。
にしても、こういう急斜面の天空の集落はいろいろあるけど、どうも入りにくくて初めて入ったが、平屋でも日当たりがとてもいい。人が少ないならいいかな。でもやっぱ不便やな。

水窪ダムにちょっとよる。

常光寺山を目指す。天竜スーパー林道沿いの、元カモシカと森の体験館横にある登山口からスタート。最初はなだらかで、10分もすれば急斜面になる。と、前方からドンドンと重い足音がして、もしやとビビってたら、カモシカが後ろ足揃えて跳ねながら登山道を横切っていった。油断しすぎやろ。そんなこんなで、登山口から1時間ほどでナダクマシロ山山頂到着。んが、林だらけで見晴らしイマイチ。ということでどんどん進む。

ナダクマシロ山山頂到から稜線を駆け降り駆け登り30分で1438mの常光寺山山頂に到着。こちらは絶景。特に南アルプス方向がいい。
また面白いのが、山頂の西と東で落ちてる石が違うので、ここが層がちがうのかなと思う。
来週も桜見に行くで。

2022年4月16日

駒つなぎの桜 ヘブンスそのはら

今週も一本桜を見に行こうと探して阿智村の園原にある駒つなぎの桜へ。
人気スポットらしいので直行。園原ビジターセンターの観光駐車場において少し歩くと、棚田のそばに一本桜が。ちょうど街道側から見ていい感じに枝が広がっていて、これまたみごと。樹齢は4〜500年だそう。水田に水が入ったところなので逆さ桜もいい。ちなみに、義経が奥州へ落ちる際にこの桜に馬を繋いだという伝説があるそう。

ここ園原には駒つなぎの桜以外にもいくつか伝説があり、遊歩道沿いにいくつも看板が立っていた。鏡がわりに使っていた池などなかなか簡潔で面白い。
途中の滝見櫓からの展望もなかなかよかった。

しばらく進むとあやしい近代的な施設がと思ったら、恵那山トンネルから非常時などに使うのだろう横穴になっていた。こういうの初めて見た。

神坂(みさか)神社へ。こちらには、水底の樹齢1000年以上の杉、日本杉が社殿脇にある。かなり枝が少なくなっているものの太くゴツゴツした幹のコブが印象的で街道を守る神社にいい感じ。
この先は富士見台高原への登山道になっているが、装備がないので駐車場へ戻る。

駐車場へ戻る途中にある、ははき木に寄る。遠くより見れば、箒をを立てたように見え、近づいてみるとそのような木がないというように逢えないという、新古今和歌集や、源氏物語などにもにも歌われている木。台風で倒れてしまい今は根元周りのみになっているが、杉林の中にここだけ拓けて残されているところに大切になれているのを感じる。

ビジターセンター前の門前屋さんで門前御膳をいただく。五平餅にこちらの名物のお殻を一切出さない濃厚な豆腐がついたおそば。濃厚な豆腐がいい。

さきほど富士見平へ登るのは諦めたが、春営業が今日から開始ということでロープウエイでヘブンスそのはらへ登る。スキー場ということでまだ少しずつ雪が残っていたが、いわなの森では水芭蕉がさきまくっていたりと春を感じる。3輪だけ黄色い水芭蕉があるらしいが見つけられず。

さらにリフトで1600mの展望台へ登る。リフト横に展望デッキソライロがあり、まだ雪を被ったままの南アルプスを望める。ただ、天気がイマイチなのとまだまだ寒いので、貸切。
ここからバスで富士見台まで行けるとのとこやったけど、どうやら夏営業だけらしく残念。また夏にこよう。

日本一の桃源郷と言われる、赤、白、ピンク3色、約5,000本の花桃が並んでいる月川温泉郷へ。花が小毬のようにちっちゃく丸くてかわいい。
その中にある宿、月川で日帰り温泉をいただく。アルカリ性単純泉で、露天は岩を組んで作られていて雰囲気がある。

恵那峡で栗餡の入った栗あわせをいただく。

2022年4月23日

瀬戸谷温泉 大展示室展

藤枝の山の方にある、瀬戸谷温泉ゆらくへ。
ナトリウム - 炭酸水素塩・塩化物温泉。南アルプスらしいぬるぬる感ある好きな湯。
露天はもちろん、内湯も窓が大きく開放感があり、全面的に自然をかんじられるいいところ。

静岡県立美術館の大展示室展へ。改装工事開けで、展示室自体を展示したもの。台車やショーケースなどをエピソードや普段何と呼んでいるのかなど交えて解説がありなかなか面白い。そんななか、照明の加減で見え方がどう変わるのかという科学的なもの、歴代の〇〇万人達成の幟などの博物館的なものまで、なかなかいい企画やった。いろんなところでやってほしい。

2022年4月30日

岡山鳥取ドライブ-美作、奈義、蒜山

都道府県一通り泊まったので、この先はちゃんと回りきれてないところを回っていこうと、まずは岡山と鳥取へ。
夜中からドライブ開始し、7時に、中国道から岡山に入り美作エリアへ。中国地方きってのいで湯、湯郷温泉へ。1200年前から湯治の湯として親しまれている歴史ある温泉。少し早く着いたので、温泉街を散策。源泉を中心に、いで湯とおもちゃとスポーツの街とのことで、博物館などもあるが、朝早いので湯神社などを回る。日帰り温泉施設、湯郷温泉の元湯「湯郷鷺温泉館」が8時にオープン。ありがたい。内湯露天共に広くて綺麗なところ。ナトリウム、カルシウム塩化物泉で、少し泡のある柔らかい優しいお湯で長く入ってられる。
とりあえず長距離運転からの復活。でも、旅行はまだまだスタート。

湯郷から30分もかからないくらいの、美作の北側の那岐山麓の奈義町現代美術館(NagiMOCA)へ。ここは、3組のアーティストに巨大な現代アート作品を依頼し、空間が作品となるように設計された建物で構成されている。つまり永久に同じ作品を展示するという割り切り。また、その建築の軸になっている線が那岐山からの道や陽の光など、奈義町の地形も考慮されている地域密着。しかも1994年に建てられたとのことで、現代アートのある街の先駆けにもなっていて、公共建築としては世界初だったそう。
開館と同時に入り、長らく見たかった、円筒形の展示室の荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏の枯山水の日本庭園とシーソーなどの遊具がが丸くて傾斜した筒に沿って作られた作品を独り占め。庭が競り上がった感じにさらにかなり傾斜のついた筒なので歩いていて平衡感覚が全然取れない。加えて、ノスタルジーさが半端ない遊具と色使いと自然光。しばらくベンチに座っているだけでもいろんな感覚が入ってくる体感が心地よかった。この展示室は南北線に合わせて作られた「太陽」と名付けられており、次の展示室は中秋の名月の午後10時の方向を指す「月」。三日月のような先の尖った真っ白の展示室に庇のような造形物が展示されていて「休」がテーマなのだそうで、大理石のベンチに腰掛けてみる、のだが、それよりもこの部屋の反響が面白くてそちらで遊んでしまう。
そしてエントランス付近に那岐山への向きに造られた展示室「大地」には宮脇愛子のうつろい。ハラミュージアムアークなどでも見た、シリーズ。ステンレスのワイヤーで造られた弧の作品。屋外にあるので微妙に揺れたりする。水面から生えている屋外と、黒い丸石の屋内に作品があり、時間、色、空気感、いろんなうつろいを感じられ、シリーズ作品ながらここならではの楽しみ方ができる。
3作品だけではなく、こちらには図書館と企画展用のスペースもあり、この日は児玉知己の鮮やかで力のあるCOSMOS展。うねうねした模様に強い色使いで、じっと見ていると動き出すような錯視効果もある作品。
長らく気になっていた近代美術館。作品と建築の一体感があって体感型として大満足。しかし、これを1994年の段階で町として作った奈義町がすばらしい。

一路西へ走り、露天風呂番付西日本の横綱、湯原温泉へ。大山、蒜山火山のマグマから湧いて出た毎分6,000リットルが自噴している。河原の渓谷にある小さな温泉街だけに、お湯のほとんどがそのまま川に流れていっているとう贅沢なところ。
湯原ダム下の露天砂湯へ。公共の共同露天でもう露天風呂というよりは外。
開放感あるが、アルカリ性単純温泉で優しいお湯ながら、ちょっと落ち着かない。でもまあ、この豊富な湯量は十分楽しめた。
湯原温泉街は小さいながらも旅館、食事処など温泉街として充実していていた。

真庭町の蒜山高原にある GREENable HIRUZENへ。
真庭市と阪急阪神百貨店が共同で立ち上げた、行政、建築、ファションなどとつながるブランド「GREENable」の発信拠点として造られた環境省地域循環共生圏の施設。自然との共生ということで、木をふんだんに使った隈研吾建築。真庭市蒜山ミュージアムでは、41世紀の蒜山博物館柴川敏之展。現代のいろんなものが2000年後に発掘されたらという作品展。縄文時代の発掘物からどういう生活をしていたかを想像するように、今のものがこうやって発掘されたらどういうふうに見えるのやろかという、この施設のサスティナブルというテーマにぴったりな展示。いろいろ考えさせられるものがある。ちゃんと意味のあるものを作っていきたい。
蒜山高原をぐるっと回りながら、鳥取の大山を目指す。

岡山鳥取ドライブ - 大山、倉吉、三朝温泉

大山を回る感じで鳥取へ入る。伯耆町の日本を代表する写真家 植田正治写真美術館へ。空や砂丘などをバックに人をオブジェのように配置したり、遠近の錯視を使った実験的なものまで、シュールながらおもしろい植田正治の作品がずらり。とくに家族写真はその時のやりとりなんかも含めて展示されていて撮影の様子が伺えて微笑ましい。
館内からは大山を望むことができ、代表作の帽子を大山だ被ったように見えるとか映えスポットも。大山の麓の農園の中にぽつんと立っていて、作品を一通り見終えて建物を見ると、シュールな感じがマッチしている。
美術館からまっすぐ大山に登ったところにある、大山まきば みるくの里へ。なかなかの人気でとりあえずソフトクリームだけいただく。まあうまい。

大山に沿って走るが、ひさしぶりにコナンのとこ寄って行こうと海の方に出てみたが、人気で整理券配布になっていて入れず。残念。
ガソリンを入れたらサービスでドーナツくれた。ちゃんとうまいしめっちゃいいサービス。ただコストがかかってるみたく今月いっぱい(つまりこの日まで)とのこと。

倉吉へ。ちょっと遅い時間なので店が閉まりだしてたけども、赤瓦・白壁の土蔵の間を歩くだけでいい。それもなのだが、かつてSLがはしっていた線路跡がそのままの幅でまっすぐな遊歩道になっているところもよかった。本当は博物館的なところで歴史とかもみられたらよかったんやけど、まあ散歩できただけで満足。

やっと今日の宿泊地、日本遺産第一号の三朝温泉へ。850年の歴史ある、世界屈指のラドン泉。温度も高くて源泉掛け流しで贅沢にお湯を使えるのもすばらしい温泉地。含放射能ナトリウム・塩化物泉と含放射能単純泉浸かって、飲んで、吸って良しの湯治の温泉。岡山大学と日本原子力研究開発機構が三朝温泉のお湯を研究していたり、三朝温泉病院でケアプランがあったりと、現代版の湯治が展開されている。
ようこその看板をすぎると旅館街に商店街と大きく賑やかな温泉街。
まずは、公衆浴場「たまわりの湯」へ。GW中はイベント期間中で100円とのこと。逆にあげてもいいくらいなのにすばらしい。公衆浴場らしく内湯のみちょっと狭め。でも熱いので回転はいいので、きゅうきゅうにはならない感じ。
河原の野天の足湯に、橋の上にある手湯(両方一瞬しか入れないほどアッつい)。夜は和紙灯りのイベントにちょこっと花火もやってた。
宿は三朝ロイヤルホテル。こちらはすこし離れたところにあるので単純泉で露天風呂もありゆっくり長く入れる。
今日は盛りだくさんやった。あしたもこの調子で。