2020年7月23日

道東 釧路湿原

Gotoトラベルがどうのこうのというのがあるけど、ま、なるべく人に合わない感じで、行ってみた。初、北海道。これにて47都道府県最制覇。行ってみたらこれが近い。
2月に奄美に行ったが着くなり半袖Tシャツやったけど、7月北海道はパーカー取り出す気候。なんだかんだ日本は広い。
新千歳空港の北海道ラーメン道場へ。めっちゃお腹空いてたのでがっつり食べられそうな、十勝の麺屋開高さんの白味噌ラーメンの十勝ホエー豚丼セット。帯広は豚丼発祥の地らしい。くどくない甘みのある味噌に、ジューシーホエー豚の甘辛い丼。食べ応え十分。
スルーできないのでsnowmiku sky town にも寄っていく。さすがこのタイミングなので空いてる。これくらいのサイズのお店がちょうどいいい。
さて、一気に道東まで移動開始。

新千歳空港から一駅の南千歳へ。空港アクセス駅なので小さい駅ながら特急も止まる。
釧路行きのおおぞら号で3時間半ほど。密は避けたいのでグリーン車の一人席を予約。らくちん。
天候が悪いのがざんねんやけど、車窓から広い牧場が広がり、北海道感を感じる。
夕張にトマムに帯広にと知っている名前を通過しつつ、白糠で海に出る。白糠はふるさと納税充実で気になってたところ。小さいながら港があり充実しているのもなるほど。
で、ようやく釧路駅に到着。なかなか果て感ある趣の駅。
駅前から街まで離れているようだけど、時間がないので車借りて北に進む。

40分ほどで釧路湿原の綱岡展望台へ。近くに駐車場があるのがありがたい。
夕日が綺麗とのことだが、雨は上がってくれたのだけれども、とっても濃霧。低い高さのまま延々と続く平地が見渡せるところで、湿原の広さは十分に味わえた。湿原の縁には鉄道が走っていて駅もあるのだが、この場所の割にとても綺麗でちゃんと手入れされていた。プラットフォームに立つと本当に鉄道が来るのだろうかくらい先が見えず静かなかんじやった。
なお、ここは釧路町で釧路駅は釧路市。ややこしい。

釧路湿原から川湯温泉を目指す。釧路湿原を流れる釧路川を上流に向かうのだが、大自然の上流の方が街というのが不思議な感覚。逆にいうと街を通っても川が綺麗なままというのが見事。
また、牧場もたくさんあるのだが、よくみたら、丹頂鶴がいた。最初は感動して止まって眺めたけど、次々出てきて普通の光景になっていく。

弟子屈町に入る。とりあえずお腹空いたので、本日2杯目のラーメンを弟子屈総本店でいただく。三重にもあるところだが、本店は国道沿いの地元に愛されている感じのアットホームなお店だった。帆立などの魚介と野菜の魚介しぼり醤油ラーメン、深い味わいで満足感ある。
セイコーマートでいろいろ買い込む。

川湯温泉の入り口にあるドライブイン的な宿へ。
露天風呂が男女別と混浴とあり、ご時世的に客も少ないので貸切状態でゆっくり浸かる。

2020年7月24日

道東 知床

早朝目覚めて、朝食までの間ドライブに。屈斜路湖方面を目指す。
昨日回れなかった川湯温泉温泉街、コンパクトながらそこらじゅうからもうもうと湯気が立っている。川湯温泉は背後に硫黄山があるのでわかりやすく硫黄泉・酸性明礬泉で香りもザ温泉という感じ。鉄が腐食するくらいの強酸性なので循環できずホテルなど全部源泉掛け流しとのこと。中心には足湯があり、そこからお湯が流れていく感じが温度が高く湯量もありそうなので、まさに川湯。強酸性のピリピリする感じで薬効ありそう。
足湯から少しのところに川湯神社がある。手水舎が温泉なのだが、注意書きに60度なので気をつけてとのこと。いやいやここまで温泉なのか。
神社には土俵があり、今年奄美でもみたので、奄美と道東で全く文化が違うのだが、同じ日本なんやなと感じる。

日本最大のカルデラ湖、屈斜路湖へ。川湯温泉がそもそも標高が高いのだろうけど、山を越えずに到着したのが意外。むしろ降りた感じ。
ここはかなりの確率で雲海が見られるとのことだけど、今日は雲も濃いので諦める。
南の和琴半島へ。周囲の牧場は気持ちがいい。晴れてたらなぁ。なおここから釧路川が流れ出し釧路湿原を作っている。
少し川湯温泉側に戻って、秘湯コタン温泉へ。野湯なのだけれども地元の方によって綺麗に管理されている。ここは屈斜路湖にほぼ繋がっている露天、というか外。
6時にもかかわらず他の方がいたので、写真は離れたところから。

さらに川湯温泉側に戻り、砂湯へ。キャンプ場になっていてそれなりに駐車場は止まっていたが、朝早いのでちらほら。
何が砂湯かというと、湖岸の砂を掘るとお湯が出るそう。たまにそういうの聞くけど、ここのは半端なく熱い。
すぐ近くを掘り比べても、熱いところもあれば、ちょうどいい湯加減もあり、同じところでも数分で温度が変わっていく。大地が生きている感じでいい体験ができた。
まだ7時前なのに、4ヶ所も温泉を楽しめた。

宿に戻る途中硫黄山が見えた。昨日はすぐ目の前にあるのに雲が濃くて全く見えなかったけど、やっと見られた。が、あの真っ黄色さと風下なのかいろいろやられて近くまで寄れず。また自然の凄さを感じられた。
で、川湯温泉駅前の宿まで戻り、朝食いただき、一休みして、国道から15分ほどひたすら登ったところにある摩周湖へ。雲の中で全く見えない。またこよう。

知床へ向かう。数キロの直線道が続くのがいかにも北海道という感じ。

知床へ向かう。が、せっかくなので28kmの直線道路を走破すべく小清水町へ回り道。途中じゃがいも街道なるところを発見。
じゃがいも街道はそのとおり一面ジャガイモ畑。ちょうど白やピンクの花が咲いていた。こんなに作ってるかというくらいひたすらジャガイモ畑。
いよいよ直線道路西の端へ。あっけないほど何もない。しばらくはひたすら農地。地図見ていて気になっていた綺麗に格子状の防風林が続く、ただかなり起伏はあり、直線で引いているのが逆に苦労したでしょって感じ。区画整備という意味もあるのやろな。斜里の中心地が近くなると少し街を抜けるがやっぱり直線。
で直線道路ゴールではまあ曇って何も見えない。またこよう。

いよいよ知床半島へ入る。まずは、オシンコシンの滝。ここは河口付近の滝で駐車場併設。壁を滑り降りる感じで滝壺にかけて広がっていく。水量もあり迫力ある。
ウトロ中心地の知床世界遺産センターへ。知床の自然の紹介や今の様子だけでなく、利用にあたってのルールも展示されている。道の駅併設で拠点というかんじ。
世界遺産に入り知床半島西岸を北上。カムイワッカ湯の滝を見ようと思ったけど、大渋滞で引き返す。途中、鹿が普通に道路沿いにいて、全く逃げない。それはそれで困る。
いちおう知床峠に行ってみる。思いっきり雲がかかってて何も見えず。
羅臼側の知床ビジターセンターへ。こちらも動植物とトレッキングなどの情報。

ウトロ港に戻って、知床岬までの知床クルーズに。
途中次々出てくる名所の断崖や滝などをゆるりデッキで見られた。ウトロから2時間弱くらいかで、こんな曇ってる中でも知床岬まで来ると達成感ある。
ウトロ港に戻って港を少し散策し、宿に向かう。

ウトロ港から少し丘を登ったところに温泉・ホテルが並ぶところのKIKI知床 ナチュラルリゾートへ。
広いロビーやテラスは木をふんだんにつかったゆったり空間が印象的で、スタッフさんの対応にもそういうところが感じられトータルで一貫した雰囲気が感じられとてもいい。たぶん、冬に来たときにはさらに暖かく感じられるんやろなぁ。塩化物泉のしれとこ温泉の露天があった。
ショップに焼き物がなんらんでいて近所に窯元があるとのことで行ってみた、知床窯。シンプルで使い勝手良さそうな作品。端の部分をカットして重ね合わせた粉引の平皿シリーズがよくってひとついただいた。

2020年7月25日

道東 知床-摩周-阿寒-糠平

早朝 羅臼へ。途中キタキツネに遭遇。昨日からそうやけど、最初の一頭目は感動やけど、2頭目からはちょっと邪魔。
今日は霧が少ないので国後島まで見えた。この距離やのに行けないというのが衝撃。あんなに近いのに。
知床峠付近で晴れ間が出てきた、今回唯一くらいの晴れ間やったので、急いで峠を目指すが、やっぱり雲の中。ぬー。

知床五湖へ。五湖を全部回るにはツアーに参加しないといけないとのことでそれを避けるべく、自由に回れるところだけにする。
気軽に回れる高架木道を歩く。フィールドハウスから1湖まで800mほど続く木の道。ヒグマや動物を気にせず進めるし、なによりこの自然の中でこの距離をバリアフリーというのもすごい。最初はどうなん?と思ったけど、下手に自然の中に道を作ってしまうよりこの方がいい。
混雑での食性侵食を避けたいし、より多くの方にこの自然を体験してほしいし、といういいところをとっておられるように感じた。
なお、この知床五湖には川がなくて、雨水の湧水でできた湖とのこと。しかも海沿いの断崖の上というりっちもすごい。

今日は大移動。知床を後にしてふたたび斜里の町の方へ。昨日きりの中で見えなかった28キロ直線道が今日ならみられそうなので再び寄ってみる。ただ直線だけでなくゴールが高台になっているので、長い直線をみることができる。そして端っこには「天に続く道」との看板があった。いやーお見事北海道っぽい。端っこから少し進んだところには展望台があった。展望台からは直線が見えないが、区画整備されたパッチワークな畑とオホーツク海が見渡せる最高のスポット。しばらくぼーっとしてた。ずっとみてられる。

弟子屈方面に1時間ほど進み、途中清里町の駅へ寄る。さすが北海道、カーリングとスケートはどこでも観光資源。

ふたたび、弟子屈町へ。
昨日全く見えなかった硫黄山がでーんと見えてきた。麓に泊まってたのに全く見えなかったけどこんなに大きかったとは。寄ってみてよかった。
ついでに昨日断念した摩周湖へ。みごとに霧の摩周湖。深いすり鉢のカルデラ湖で、皮から水が流れ込んでいないので澄んだ水が青さを作っている。まさに絶景。
弟子屈町の中心近くにある摩周温泉道の駅へよる。北海道ほど道の駅がありがたいところはないな。じゃがいもをここでいただく。うまい。

また1時間走り、阿寒湖畔へ寄る。さすがの名勝地。湖畔はほぼ宿とお土産物屋さんのみ。
阿寒湖といえばまりもやけど、それ以外にも北海道で一番大きなアイヌの集落・アイヌコタンがあり、世界無形異文化遺産のアイヌ古式舞踊も見られるシアターがある。舞踊では、動物や自然、狩猟や遊び、喜びといった文化がギュッと詰まって表現されている。
で、ここで感動したのが、木を使った民芸品。天然の木の色だけで貼り絵をしたウッディーアートはおみごと。白樺をくり抜いたカップは、単純ながら綺麗に見せるカットが入っているなどこちらもお見事で、かっちゃった。
そして最後に驚いたのは、阿寒湖は釧路市とのこと。なかなか広い。

で、また一時間ひた走り、足寄町の道の駅へ。なんとなくいい距離で次の街があって、宿しか決めてない旅行なのでとても楽しい。
ここはもともと鉄道の駅だったようで、館内にはプラットーフォームやレールが残っていた。で、今でも交差点名は駅前になっていた。ちょっとややこしい。また、松山千春さんの出身地だそう。
足寄から、今日の宿の糠平へ、また1時間ほど。道中の畑と牧場がまたいい。

宿は糠平の町なのだが、まだ日が沈まない時間なので、糠平湖の周辺に残る廃線後の橋梁を見て回る。どれも車道近くにあるのでアクセスが楽。廃線後はレールはないが遊歩道が緑のトンネルとして残っている。ただ、やはり熊に注意の看板がリアルでちょっと怖い。
一番有名なタウシュベツ橋梁は近くまで寄れず対岸からになったが、時期的にギリギリかと思ったが水没する前に見られてよかった。

糠平温泉郷へ。ここは冬のスキーがメインな感じの装備のホテルとペンションという印象。
町の中心には広場と足湯があった。足湯が熱い。
糠平館観光ホテルへ。温泉源がこのホテルでぬかびら源泉郷温泉で、源泉名 糠平館観光ホテル。川沿いの自然と一体な露天風呂がいい。じっくりゆっくり入っていられる。

2020年7月26日

道東 十勝

糠平温泉郷を散策。とても小さなところだけども、廃線の跡で見どころいろいろ。線路だったところが遊歩道になっていたり、旧糠平駅が鉄道資料館に、橋梁はそのまま。特に、糠平川橋梁は昨日いくつか見てきたのと比べるとかなり見応えあるほど残っている。
ここは大雪山国立公園に位置しており、ひがし大雪自然館もある。朝早いので入れず。

糠平を後にする。国立公園内にあるのに車でアクセスできる糠平ダム。これも立派。冬は凍るので痛みやすそう。
ダムの下流の音更川沿いにはまた旧国鉄の橋梁がいくつか並び、結構大きい。

糠平から1時間弱で十勝牧場へ。
まずは有名な白樺の並木道へ。牧場の敷地内なのだと思うが、あるていど自由に出入りできるように開放されている。すばらしい。
しばらく敷地内を走ると牧場の見晴台に。広い牧場を少し高いところから見渡せる。晴れてたらなぁ。でも、牛さんとか眺めながら気持ちよくゆっくりできる。

次に、十勝川温泉へ。ゆっくり温泉に入る時間はなさそうなので、とりあえず十勝が丘公園の展望台へ。十勝平野が見える。夕日が綺麗らしい。
麓に降りると道の駅による。道の駅ガーデンスパ十勝川温泉。もともと温泉施設だったらしいが、観光拠点となるようにと温泉施設をベースにレストランとマルシェを追加して道の駅として、この連休にあわせてオープンしたところだそう。だけどコロナでいきなり大変な状況とのことだった。お土産物よりは地元の食材やベーカリーなどが入っていて、地元の人も楽しめる施設になっている。
ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉の足湯があり、ドライバーにはありがたい。十勝川温泉は、葦などの植物が自生しいてそれらが堆積し、できあがった亜炭層を通って湧き出る温泉が、植物性の有機物を多く含む植物性温泉の"モールの湯"だそう。

最後に帯広に向かう。今回走ってきた中ではダントツの広い街であるが、内地の地方都市同様に郊外化が進んでしまっている様子。
で、900kmほど走ってきて初めての車線変更がちょっと怖かった。
帯広駅前で車返却。とりあえずやることないので駅に入ると、なつぞら展をやってた。なんだかんだここ数年朝ドラ付いている。ぐっつはもちろん、小道具とか台本とかの展示があり、こういうのテンション上がる。

千歳空港へ戻る。東の橋から西に向かってあんなに走ってきたのに、鉄道でまだまだ走らないと千歳まで行けないというところで、さすがのでっかいどうかんを感じた。
空港ビルで遅い昼食、北海道といえばのスープカレー。うまい。

飛行機のチェックイン時、数年前に事前チェックインでチケットレス・スーツケースはラゲッジドロップのカウンターに預けるだけで並ばなくていいのに感動したのに、さらにそのラゲッジドロップさえも自動化していた。完全にカウンター寄らなくていい状態。進んだなぁ。

なかなか行けなかった北海道。こんな状況なので街を避けて道東のみにしたってのと、雨は降らなかったけど天気がイマイチやったけど、広大な北海道感あじわえたし、ひさしぶりの遠出ができたのもなによりよかった。
行きたいところまわるにはあと3回来ないといけないなぁ。