2023年7月16日

ローマ 現在の中心地散策

朝日がさしていい角部屋。朝食会場も床から家具から窓ガラスからアンティーク調で統一されていて雰囲気がいい。朝食自体はアメリカンなビュッフェやけど、フルーツたっぷりに、エスプレッソもあってよい。さて、まさにローマの休日スタート。

テルミニ駅で市内の公共交通機関48時間パスを購入。自販機で買えるのだけど、英語モードにしてるのに肝心のカード支払いの画面はイタリア語で苦戦。聞いてたのとシステムが違うのは困る。メトロの大きな駅だと改札からプラットフォームまで乗る側と降りる側で通路が分かれていたり、ロープで分けられているので、人の流れはとてもスムーズ。

メトロA線のSpagna(スペイン)駅を降りた目の前にもうスペイン広場が、そしてあの階段が。
ひさしぶりの「映画で見たとこや」の感動。ちなみに、スペイン大使館があるからスペイン広場らしい。
まだ7時台やからか人が少ないのもいい。さすがに名所なのと映えスポットなのでドレス着て撮影している人がたくさん。階段がなかなかのツルツルで、また直方体の大理石をを並べたのではなくて段鼻の部分がかなり長くて豪華さがある。階段を登った上にはトリニタ デイ モンティ教会がある。残念ながらまだ開いてなかったけど、階段の上の入り口までは登れてそこから見下ろす街並みもいいし、ローマが起伏が多く丘の街だというのがよくわかる。とりあえず、ここに立っただけできてよかったと思う瞬間。
広場自体はそんなに広くなくて、小さな池と噴水だけ。ちなみにジェラート屋はなくて階段で食べるのも禁止らしい。

次を目指して路地を進む。GoogleMapない時代だったら迷いまくってなかなか辿り着けなかったやろうなというくらい入り組んだ路地。で、GPS使ってたのに行き過ぎてしまう、を2回ほどしたけども、スペイン広場から7分ほどでトレビの泉に到着。

トレビの泉に脇道から到着してしまったので、アトラクションの裏側のハリボテみてしまった感のあるところから広場に入る。彫刻なんやから360度ちゃんと彫ってよ。
さすがにこちらはスペイン広場と違って、この時間でも人がいっぱい。少し前にリニューアルしたとのことで、池の水がめっちゃきれい。日がまだ低いのでキラキラ感はなかったけども、見事な大型彫刻で十分いい。ちなみに今はコイン投げ入れはない。
そもそも古代ローマ時代にローマ水道の最終地点として泉が作られたそうで、紀元前からの泉だけど彫刻などが作られて今の形になったのは18世紀でそれでも古い。

さて次、今度はまっすぐ行くだけなので間違える余地もなくたった5分でパンテオンだが、道中西暦145年に建てられたコリント柱が並ぶアドリアーノ神殿があった。現在は証券取引所らしい。2000年たった今でも色調や高さのフォーマットが変わらないので違和感なくこういうのがあるのがローマらしい。

パンテオン。今月から有料になったらしいが、それはいいのだが、チケットを買うための行列が長い。そして暑い。
直径と高さが43.2mもあり、この建築様式で重量感ある屋根が建っているのがすごい、落ってきそう。
豪華な装飾もすごいのだが、ずっと上ばかり見てしまう。天井の真ん中が空いていて光が差し込み閉塞感はない。ただ雨降ったら雨漏り?するな。いちおう排水の穴はあった。
パンテオンはもともとローマのいろんな神の神殿(万神殿)だそうで一度火事になって128年に再建されたそう。再建ってレベルじゃない古さ。ローマ神からキリストに移った後もこのまま聖堂として破壊されずにすんだとのこと。中にはラファエロのお墓もあったのだそうだが後で知った。
外に出てグルっと見て回ると裏側は崩れているところもあり、結構シンプルなつくりで、ここを見るとこれだけの歴史があるのはわかる。

申し込んでいたチケットを受け取りに行く時間になったのでヴェネツィア広場の方を目指す。歩いていると次々、ちょっとした広場、ちょっとした路地、抜けるとまた遺跡が出てくる。ローマは散歩しているだけでも忙しい。ローマは噴水も多いが飲み水の蛇口もあちこちにある。とくに蛇口の方は水出しっぱなし。蛇口の上にも穴が空いていて、口を押さえると上向きに水が出て飲みやすくなる。これはいい。日本だと水が勿体無いとか言われちゃいそうだけどこちらは豊富なんやな。

ヴェネツィア広場へ。広場の西側の噴水があるところに、遺跡などの前売りのチケットが買える旅行代理店があり、こちらでフォロ・ロマーノのチケットを受け取る。
こちらの広場は、ヴェネツィア出身者が任命されてきた枢機卿の教会がある宮殿がるのでヴェネツィア広場と呼ばれるようになったのだそう。緑の芝から丘の上の白い宮殿のようなヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂が見事。
広場の東側にはトラヤヌスの記念柱のある広場 フォーリ・インペリアーリがある。こちらにあるベンチは見た目が遺跡の柱。いいのかなと思いつつ座って一休み。贅沢な椅子。