2023年7月17日

イタリア旅行 バチカン サン・ピエトロ広場・寺院

さてローマの休日2日目、今日はじっくりバチカン。
ローマ市街はそこらじゅうに電動キックボードが置いてあり、さらにリアルタイムでGoogleMap上にどこに、あとどれくらい走れる電気が残っているのかわかるようになっており、いつ来るかわからないバス待つよりもめちゃ便利なんで、練習してから来ればよかった。さすがに運転慣れもしておらず、交通ルールも慣れてないところで乗るのは怖かった。

バチカンの前に昨日行きそびれたナヴォーナ広場からスタート。行ってみればパンテオンから2、3ブロック先なのでめちゃ近かった。
もともと競技場だったところらしく、細長く、コーナーだったのだろう両端に丸い噴水、ムーア人の噴水とネプチューンの噴水、そして中央にはバロック時代のベルニーニの最高傑作と言われる四大河の噴水とオベリスクがある。ナイル、ドナウ、ガンジス、ラプラタをイメージした男性の像が作品を一周ぐるっと回って楽しめ、加えて異教のオベリスクと、目を引くものが組み上がっているのが見事。こういうのが街中にあるというのがさすがローマ。
また、この広場に面したカフェがまたいい。

ナヴォーナ広場からバチカンの方に進む。ここも狭い路地がいい。テヴェレ川に出たところにサンタンジェロ城がある。円柱型なのが特徴的でもともとは霊廟として建てられたのだそうで、のちに要塞化しバチカンの城壁の通路として繋がっている。映画などで見たやつ。

サンタンジェロ城から西に向かうとバチカンのサン・ピエトロ大聖堂までまっすぐ見えるコンチリアツィオーネ通りに出る。聖地に繋がるものすごい参道的なイメージだったが、バス通るし路駐あるし意外と普通。
広場に出ると、またいよいよ来た感がある。ローマはこればかり。

通りをまっすぐ進むと行列整理用の柵があり、どうもそこあたりが国境らしく、気がついたらバチカン入国。シェンゲン協定には加わってはいないがイタリアとの国境は開放しているとのこと。ただバチカンで外国人が入れるのはサン・ピエトロ広場、サン・ピエトロ大聖堂、バチカン博物館のみとのこと。とりあえず広場をぐるっとみるだけで満足。
サン・ピエトロ寺院へ入るには荷物検査があり回廊1/4分ほど、ざっと30分並んでようやく通過。

サン・ピエトロ大聖堂。正面から見ると何種類かの形状の柱があり、ファサードは2階建。屋上には13体の聖人像が飾られている、と外見も素晴らしい。大聖堂に入るとなんといっても広い、高い。高さ約120m、最大幅約156m、長さ211m。
歴代教皇の紋章を描いた床の大理石、天井の装飾、壁にはモザイク画に彫刻。うーん目が忙しい。そして中央には天蓋。黒に金の装飾が入った螺旋状の柱があり、ここだけすごい異質で躍動感がある。そしてその上には直径43mのクーポラが乗っかっている。よくあんな重いものをという印象。窓が多く一際明るい。光が注いでいる感がいい。
さらに地下には歴代教皇が埋葬されている部屋があり、そこにも入れる。

一旦外に出てクーポラに登る。鐘楼ならいつもは階段で登るのだがここは高いのでエレベータを使う。エレベータのチケットの窓口までの通路もチケット売り場さえも豪華なのはさすが。
さくっと登って屋上に出る。広場から見えた13の聖人が後ろから見える。どうせなら後ろ側もちゃんと彫って欲しい。で、上までエレベータなのだと思ったらここからクーポラは階段で登らないといけないらしい。

まずクーポラの内部、大聖堂の上の方に入る。下から細かく見えてたものが目の前に見えるのがいい。そして、ドーム上の縁を登るので通路は斜めの壁で、ちょっと感覚が狂う。クーポラからはバチカンをぐるっと見渡せる。本当に小さい国。
ちいさいながらもそれなりの割合を庭園が占めていたり、駅があったりとせせこましい感じではない。まあなんにせよここからサン・ピエトロ広場を見られたことで大満足。

午後は美術館のツアーなのだが、ちょいっと時間が空いたのでいったんホテルに戻る。サン・ピエトロ広場から地下鉄Ottaviano駅まで歩く。このあたりは建物の高さや雰囲気が統一されていて、またちょいちょい並木道もあり、これまで見てきたヨーロッパらしいが色調が明るいのが南側らしい印象。通りを見通すのが気持ちがいい。