2023年7月16日

イタリア旅行 ローマ フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場

フォロロマーノへ。古代ローマ時代から千年以上政治と経済の中心地として栄えた広場。その後、再開発されていたので何世紀か分の遺構が混在している。北側のゲートの少し高いところから入るので、まずは神殿跡なのか柱が並ぶところを見下ろす感じで入る。けど、まずはキオスクで涼んで水の補給してから。

まずは、北の端を目指す。フォロ・ロマーノは300m x 100mほどに様々な様式の遺跡がぎゅっとまとまっている。テンション上がるも、ここまで炎天下を歩いてきたので、日陰つたいにささっと。とはいえ、柱に石畳の道にととてもいい。さすがローマだけあって石畳もひろいけど、かなり荒いので歩きにくい。柱に凱旋門に神殿と並んでおり、これほどいろんなものが集まってると逆に明治村的に移築したんやないかと思うくらい。実際かつてどんな感じやったんやろか。

パラティーノの丘に登る。この丘は古代からあるとのことで、フォロ・ロマーノは北にあるカンピドリオの丘との間の間の低いところにある。神殿が丘の上にあるギリシャとは逆だなとおもいつつ、こちらは水路などあるので、道も街もなるべくフラットに作りたかったのかななど。なんにせよこうやって見下ろせる丘があるのはいい。
丘には遺跡というよりは中世の家や手入れされた庭園がありちょっと落ち着く。丘からは北東にフォロ・ロマーノ、南西に自然の多いチルコ・マッシモ(競技場のトラック)、テレべ川方面、北西にカピトリヌスの丘のビルといろいろ見えて良いところ。

パラティーノの丘南側はまた遺跡やスタジアムが残っている。

丘から降りてフォロ・ロマーノ東側へ。サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂、ティトゥスの凱旋門、ウェヌスとローマ神殿と、遺跡というよりは改修してなのか今も生きてる建物が残っており博物館などになっている。室内は日陰で良い。
ローマはあちこちに遺跡が残っているが、フォロ・ロマーノのようにぎゅっと古代のものが今でも残っていて、さらにまだ発掘調査されているというところが良い。炎天下でなければもっとゆっくり見たかった。

コロッセオの方に出る。坂を下るとコンスタンティヌスの凱旋門が出てくる。高さ21mでいろんな種類の大理石を組み合わせて作られている。4世紀にコンスタンティヌス帝の勝利を記念して作られたそうだが、こちらもトラヤヌス帝、ハドリアヌス帝の時代の浮彫があり、長い時代にわたって使われてきたのがわかる。ちなみにパリの凱旋門のモデルにもなっているそう。この周辺の石畳がひときわ大きな石で、滑るし躓きやすいし、そんなこんなで写真撮り忘れた。
コロッセオは後で見学ツアーを申し込んでいるので、スルーしてカラカラ浴場を目指す。

幹線道路を歩くと面白くないのでチェリオの丘にあるチェリオ公園などを抜けながら進む。結果的に遠回りになった。

入り口から少し丘になったところにある、カラカラ帝がローマの南端に作らせたカラカラ浴場(Terme di Caracalla)。浴場があった建物にその周辺の広がば敷地になっている。

カラカラ浴場は225mx185mに高さ38mという大空間の遺跡。特に壁の高さが印象的。こんなに高くまでやる必要あるのか。いまでも区画分けされているが、競技用のプールが入るくらいの広い空間。このサイズはなかなかない。
なお、ただのお風呂場ということではなくて、いわゆるレジャー施設だったらしい。この日も映画かなにかの映像のシーンをいくつかパネルにして展示されているアートの展示があった。

遺跡の外側から見てもまたいい。
そして、浴場前の広場にはコンサート会場が設営されていて、単に遺跡化するでもなく今でもレジャー施設として生きた使い方をされているのがいい。
カラカラ浴場はローマ市街からちょっと離れていてアクセスもいまいちな感じだが、その分空いていて、このサイズ感とそのなかにも入れるところ、今でも生きた使い方されているところもあって、ローマで一番お気に入りスポット。

カラカラ浴場からチルコマッシモまで歩きバスでチルコマッシモのトラックの逆サイドまで回り込んだ先にあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある真実の口へ。混んでたのでパスしたけど、普通に教会の外にあったのが意外。教会はコンパクトながらも典型的な走りか建築ということで見応えある。とくに柱の大理石や床のタイルがいろいろあってよい。

そろそろ、暑さピークになるので限界と一旦ホテルに帰ることにするが、GoogleMap曰く今日はバスが迂回運転でしばらくここには来ないということで、しかたなくバスターミナルのヴェネチア広場へ歩いて戻ることにする。途中コロッセオみたいなのが出てきたと思ったら、世界遺産の遺跡に住んでる人がいるというマルケッルス劇場が出てきた。1階はドリス式、2階がイオニア式の付け柱で飾られていて、3階はおそらくコリント式という複合様式の劇場。見落とすところやった、歩いててよかった。
ヴェネチア広場へ。ここまで来ればテルミニまでのバスがなんぼでもあるので安心。と、バス停の近くにローマといえばのカルボナーラーがおすすめになっていたGran Caffè Romaを発見。これはいただいておかねばと立ち寄る。やはり本場は卵黄とチーズだけで濃厚トロトロのソースで太めのパスタをあえている。めっちゃ熱いけどうまい。日本も生クリーム使わずこうして欲しい。