2023年7月 8日

益子、栃木市

益子へ。思っていた以上に遠い。新幹線乗り継ぎ宇都宮へ。そこからバスで1時間。真岡鐵道の本数がもっと多ければいいのやけどなぁ。

益子の焼き物の里にはいったもののどこで降りようかと思っていたら文化財の登り窯が見えたのでそこで降りる。
古窯いわした こと 岩下製陶さんへ。慶応二年創業ということで150年以上の歴史ある窯元。もう使っていないようだったけど町指定の文化財の登り窯が2基もある。こちらのお父さんがお話好きな方で、こちらの登り窯は静岡以東で最大だけども西側と比べたらねぇとか正直ベースなところから、文化財なのだけども屋根は文化財じゃないので自分で直すのが大変とか、最近の益子や焼き物の後継者の代わりようとか、残していくにあたってとか、もうこちらのお父さんだけで全部聞けた感じがするほど楽しめた。
息子さんがあたらしいものを取り入れて焼かれているのに感化されてか、お父さんが新しい色の試みされているとのことで、その青いマダラ模様の抹茶椀をいただいた。

益子陶芸美術館へ。益子の歴史はもちろんだが博物館ではないので、益子に関係ある作家さんの作品がずらりという、今を見てもらうのがメインと珍しい。さまざまな技法の焼き物が見られてなるほど美術館だった。

益子焼きのお店が並ぶ通りを歩く。一番奥には巨大なたぬきの像がある。意外と言ったら失礼だが、老舗だけでなくあたらしいおしゃれなセレクトショップに窯元直営店がぎゅっと集まっている。これは人気なのはわかる。あとはアクセスがよければなぁ。焼き物だけではなくて文化財の茅葺の建屋での藍染もよかった。

帰りは真岡鐵道に乗ろうとバスを待っているが一向に来ない。さすがに20分もこないし1時間に1本の真岡鐵道に間に合わないので駅まで歩く。益子駅前は打って変わって普通の住宅街。もうちょっと窯元のところまでアクセスよくしてくれたらええのに。
真岡鐵道はこの情雨車人数の割に幅広レールなのでほんとに広々乗れる。益子から真岡の間はかなりの直線区間があり先頭から見える景色がとてもいい。

真岡駅に到着。バスが遅れたので1本のりおくれたけど、そのおかげでSLがくるタイミングにあわせられたので、それまで待つ。
真岡駅じたいは4階立てのSLを模った建屋でまずたのしい。さらにとなりには、古い車両の展示。SLはもちろんなのやけどなつかしい客車にはいれるなどもいい。そうこうしているとSLが到着。大井川のんと比べるとすごく軽い感じで入ってきたがさすがの存在感。

今日はSLの日だったので15時台の鉄道はなくということでバスでJRの下野の石橋駅へ向かう。余裕で乗り継げるはずやったのにまたバスが遅れてギリ間に合わず。石橋駅まわり散策と思ったがグリム童話と関連ある施設がありそうだけど少し離れていて断念。グリム兄弟の出身地がシュタインブリッケン村つまり日本語で石橋村ということで姉妹都市になったのだそう。ちなみに、シュタインブリッケン村も石橋町も合併して行政区としては名前がなくなってしまったが、名前繋がりでなくなった今でも姉妹都市として交流が続いているのだそう。

石橋から小山まで行き、両毛線に乗り換えなのだが、両毛線が遠い東京駅の京葉線ほどではないもののそんなに離さなくてもいいんじゃないのというくらい歩く。本数が少ないこともあって、乗り継ぎの人待ちで出発が遅れる。飛行機みたい。とまあ、今日はたぶん平常運転でダイヤが遅れるに翻弄され乗り換え案内が役に立たない一日やったけど、目的の栃木市に到着。どっしりした駅。
駅前には栃木レザーの革細工のお店が。スマホケースとストラップ購入。
こちらは蔵の町ということで巴波川(うずまがわ)沿いに北関東の商都と呼ばれていたらしい問屋街がずらりでいい景観。

日が沈んでから夕食がてら散策。これまた歴史あるけど庶民的なお蕎麦屋 新喜庵さん。ラストオーダーくらいの時間やったけど、とおもいつつ面倒そうなかき揚げいただく。うまい。
蔵のところに戻ってみたら灯籠が灯されていてこれまた良い雰囲気。高いビルとかがないのがまたいい。

地物をスーパーで買い込んでホテルに戻る。大浴場前にはご自由にどうぞとアイスがおいてあるのがいい。
ひさびさ公共交通機関調べながらの散策楽しめた。おもってたほどあちこち回れなかったけども満足感ある。