2023年7月18日

イタリア旅行 ピサ

フィレンツェからローカル線で1時間ほどでピサ中央駅に到着。人口9万人の街ながら鉄道の要所でプラットフォーム数が10以上ある。駅前はきれいな広場になっている、というのを楽しむまでもなくバスが来たので急いで券売機で市内往復分のチケット買って(クレジットカードで買えずもたもたしてしもた)バスに乗り込む。

住宅街を抜けること10分ほどでピサの斜塔のすぐ前に到着(バス停の名前知らない)。ちなみにここからすぐ西にも鉄道の駅があり、ピサ中央駅の次の駅ではあるのだけれども本数が少ないので、今回の中央駅からバスのルートがベストらしい。
で、お土産物屋さんと城壁を越えると、ついにご対面。みなさん斜塔を支える写真撮ってはるのをみてテンション上がるも、ぐっと堪えて、先に霊廟と教会におじゃまする。ロマネスク様式の教会で、ファサードの何段ものアーチ、内側も2段のアーチになっていて、イメージしていたイタリアの教会という印象。斜塔ばかり注目されるけど、こちらもなかなか。

今回の旅行で、飛行機の次に予約したのがこの斜塔の入場チケット。
落下防止と階段が狭いためカバンは預けていざ登る。斜塔は建築中にすでに傾いていたということで、いちおう上を向くように若干カーブを帯びた塔になっている。なので塔の上の方と比べて、地上階はめっちゃ斜めってかもう坂。これは来てみないとわからない。
どれくらい傾いているか測定する秤などの展示が地上階にある。ちなみに、1990年から10年かけて地盤を固める補修を行ったので、傾くのは止まりあと300年は持つらしい。

地上56m、階段は296段で、まあそれほど大変な塔ではないが、なんせ傾いているので登りにくい。とくに石の階段なのに傾いている方向が削れているのも特徴的。
ほぼ一気に登り、頂上の1フロア下でやっと表に出る。塔自体は高くないけど、高い建物がないこと、海が近いことがありものすごくフラットな土地を見渡せるのが気持ちいい。そして頂上へ。天井がないタイプの要塞の塔という感じ。そしてあたりまえだが塔が傾いているのでここも歩きにくく、油断するとおっとっとってなる。塔の頂上は階段になっていてしかも柵だけなので座った状態で広く見渡せるのでゆっくりしてしまう。いやーもう最高。

おりてゆっくり塔を見る。広場の前にジェラート屋が一軒ありめっちゃ売れてた。お姉さんが汗だくで休む間もなくジェラートをすくっておられて、ちょっと気の毒。
大聖堂、短い時間になってしまったけど、大満足。

少し街を散策。住宅街の道は手入れされた木が並んでおり、アパートは基本的にはテイストが統一されている、商店も多くて、やはりこれくらいの街が落ち着いて散歩できる。
駅に戻る。戻りのバスで、散々ヨーロッパを旅行してきて初めて検札に会う。ほんとに来るんや。
少し時間があるので駅前のカフェで休憩。小さなカフェバーならがもやはりコーヒーは3連のエスプレッソマシーン。豆を挽いてちょうど1杯分出るのも、押し込むのも、コーヒーカスを取るのも自動。日本で見るのよりもメカが多い。時間があるとずっとエスプレッソマシーンの手入れされている店員さんも好感持てる。日本だとバリスタがいる店的な謳い文句のところでもここまでそろわないなというのが当たり前にあるイタリアはさすがエスプレッソが身近にある国だと感じた。

ローマまで戻るのだが、ピサからの鉄道がフィレンツェで乗り換えやのにどんどん遅れていく。海外やとやなパターンだが、こちらは乗り換えの人のためにフィレンツェ発のも遅れてくれる。ただ、遅れていく理由は、フィレンツェ駅が渋滞しているかららしい。ターミナル駅なので到着した鉄道はみなスイッチバックしていく、どこどこ行きが何番線というわけでないので、鉄道が駅へ入るために渋滞をおこしてどんどん混んでいくのだそう。まあ、そんなこんなで、フィレンツェからはトレンイタリアの高速鉄道フレッチャでローマへ。軽食がついてくるのがいい、というかもともと乗り換え時間でなんか食べようと思っていたのがDelayで時間がなくなったので食べられず、こういうのがって助かった。21時半にローマ着。初日も夜に着いたのだが余裕がなくてみられなかったが、あらためてみると駅の雰囲気がいい。

さて、ローマ最後の夜。だけど疲れたのでさくっと寝る。