2013年3月 5日

3月になると

3月になると高飛びしたくなる。ということで、とりあえず有休だけ取ってみる。

2013年3月 9日

ぷらっと行って決める

ネットで航空券をとろうとしたが、10日後ヨーロッパとなるとなかなか取れない感じ。なので旅行代理店で取れたらラッキーくらいのつもりで行ってみる。
行くだけ行ってから、まだ行ったことないヨーロッパでどっか、くらいで探してもらう。

で、ウィーンへのチケットと宿を注文、即金。なんやスーパーで買い物するくらいで終了。さて、オーストリアについてこれから調べる。

2013年3月17日

オーストリア旅行 -プラン-

思いつきでオーストリアにしたけど、まあ、事前知識はあるところなので、行きたいところは本を見ずとも出てくる。
ということで、出発3日前になってやっとプランを考える。

とりあえずグラーツには行きたいのでオーストリア鉄道のサイトを見る。幸いウィーンからは1時間に1本特急が出ているそう。しかも、前もってネットでチケットが買えそうだったので早速購入。空いている時間帯だとお安いようなので贅沢に1等車を予約。日本からオーストリアの特急の希望の座席を指定できる。便利。グラーツまでの区間は一部が世界遺産になっているので、そこでの景色のいい方を取る。
チケットは、プリントアウトしてもっていけばそのまま乗れるものと、現地の駅にて券売機に予約番号を打ち込んで発券するものと、どちらかでネット購入できる。前者の場合時間の変更ができない。日本で新幹線のチケットをネットで購入するよりもはるかに分かりやすくて簡単。さすがヨーロッパ。
http://www.oebb.at/en/index.jsp

のだめカンタービレで使われた、楽友会館の大ホールでのコンサートを聴きたい、ということでスケジュールを見ると、いい感じでウィーン交響楽団のコンサートがあるとのこと。しかもネットで購入可能。基本的には建物が見たい方なので、あえて後ろの方の席を予約。これまた、具体的に席の指定ができる。すごい便利。
http://www.musikverein.at/?lang=en

あとは、世界遺産のバッハウ渓谷とかも行ってみたいので、チケットとってもよかったが、3月はまだ観光シーズンではないため、都市部以外は観光施設が閉まっていたりするようなので、これ以上は現地で行くかどうか考えることにする。

心配なので、PocketWiFiをセントレアで借りていくことにする。一日1000円ちょいなのでありがたい。これで現地でなんぼでも調べられる。
http://biz.telecomsquare.co.jp/f-sharing/

ついでにウィーン観光用のiPhoneアプリを物色。

オーストリア鉄道公式アプリ 「ÖBB Scotty」は、市電、バスなども含めて検索してくれるので大変便利。
https://itunes.apple.com/jp/app/obb-scotty-mobil/id315497345?mt=8&ign-mpt=uo%3D4

カメラで認識した単語を訳してくれるアプリ「CamDictionary」。37カ国の言葉を訳してくれる。単語だけではあるが、メニューや看板をちょっと読むだけなら十分。
https://itunes.apple.com/jp/app/camdictionary/id407949200?mt=8

ウィーンのシティサイクル用アプリ「bikar」。シティサイクルのステーションのどこに何台のこっていて、何台置けるかが分かる。インターフェースがすごくわかりやすくていい。ちなみにウィーンのシティーサイクルは€1のデポジットで、1時間以内なら無料で何度でも借りられるそう。ぜったい日本にも採用すべき。
https://itunes.apple.com/us/app/bikar/id328881155?mt=8

結局、グラーツに行く日を決めて鉄道のチケット買ったのと、コンサートの予約しただけ。
まあ、ホテルがウィーンの中心地なのと、地下鉄などは深夜まで走ってるようなので、ええやろ。

2013年3月20日

オーストリア旅行 -ウィーンへ移動-

オーストリアへ。
今回はルフトハンザ便で、セントレアからフランクフルト経由でウィーンまで。

昨日のうちに、飛行機のチェックインと席の指定、搭乗チケット(データ)の発券(ダウンロード)をスマホで済ませておいたので、セントレアであのチェックインカウンターの行列に並ばすに、誰も並んでいないラゲッジドロップと書かれたのカウンターにiPhoneの画面を見せてスーツケースを渡すのみですべての搭乗手続き終了。すっごい楽。もう、次からはコレ意外考えられへん。

フランクフルトまでの便では隣の席が有名企業の研究部門の室長さんで、お仕事や普通旅行等では行かないところのお話が聞けて楽しかった。

で、歩く距離が長くて毎回凹まされているフランクフルトでのトランジットだが、いつもと同じターミナルからいつもと同じターミナルへの移動やと思うのだが、今回はモノレールへ誘導されて、あっさり乗り継ぎ便のゲートに到着。いつも歩いていたのは実は間違っていたのやろうか・・・。なんや、もう一本前の便に乗れたなぁ。

フランクフルトから1時間半のフライトでウィーンに到着。

EU内からの便やったからか、空港内の移動距離がすごく短い。そして、ターミナルやビルがめっちゃキレイで近代的。これは驚いた。いい空港や。
空港からウィーン市街まではいろいろ移動手段があるけど、ちょっとだけリッチにCATを使う。CATは空港からウィーンの中心地部のミッテ駅までノンストップで16分。もちろんスーツケース置き場などもありらくちん。やっぱこれくらいでアクセスできるのが良いなぁ。

ホテルも贅沢に取ったので、CATの駅からは地下鉄で1駅の市民公園駅前。
地下鉄の駅が地下とはいえ屋根がなく開けていて、また階段や入り口がすごいレトロないい雰囲気で、気に入った。
公共交通機関の乗り方とかは、これまで行ってきたとことさほど変わらなさそうなので一安心。
近場で適当にご飯食べて、今日はさくっと寝る。

2013年3月21日

オーストリア旅行 -ウィーン 1-

朝食のビュッフェに満足。コレ大事。
日本人が多いのか、ご飯とか納豆とかもあった。さすがインターコンチ。

ウィーンの公共交通機関3日間乗り放題に加えて、冊子が100ページを超えるほどの観光施設とかレストランとかの割引きになるウィーンカードを購入。これもヨーロッパでのお約束。損か特かよりも楽な方が優先。もちろん、あっちこっち寄る予定のオレにはかなりお得。

地下鉄に乗って市内西部を目指す。中心地をすぎると、地下鉄といっても地下ではあるが空が見えてる感じ。ま、それもいまさら突っ込まない。今日は天気は曇りらしいけど、それが中欧な感じがしていい。

ウィーン中心地から地下鉄で10分くらい、駅から徒歩5分。世界遺産のシェーンブルン宮殿へ。
庭自体は6時半から開いてるので、宮殿の開館前からたくさんの人が散歩してはる。広さからしてもちょうど皇居や御所みたいな感じやな。
宮殿は8時半から入館可能。通常は、入館できる時間指定(タイムスロット)のチケットなのだが、いつでも入れるシシィカードを買ったので待ち時間なく入れた。
宮殿は1400もある部屋のうち重要な40部屋が公開されている。まぁー、超豪華。さすがハプスブルグ家。そりゃあベルサイユ建てたくなるかも、と思ってしまう。

シェーンブルン宮殿の庭を回る。まあ広い。
庭には丘があり、宮殿から20分ほど歩いたその上に記念碑として建てられたグロリエッテがある。今は中がカフェになっている。
ここからは、ベンチに座って、宮殿越しにウィーンの町と森が見渡せる。登る価値あり。
3月はまだシーズンオフなようで、手入れは十分されていたけど、庭の花はまだ咲いてなかった。咲いてたらキレイやろなぁ。

宮殿の表に戻ると、イースター祭の出店がずらっと出ていて盛り上がっていた。イースターといえばペインティングされた卵の殻。手作り感満載でいい。割れずにもって帰れるか心配と言ったら、卵用のケースに梱包してくれた。(無事割れずに日本まで持って帰れた。)
エッグダンプリング(?)もおいしかった。こういう屋台でも、作り置きはなく、注文してから具を混ぜて焼くってのがヨーロッパな感じ。時間はかかるけど、やっぱりできたては良い。

ウィーン中心地へ戻ってきた。
ウィーン旧市街の中心地はリンクと呼ばれる一周約5キロの環状の大通りがあり、そのリンク内は世界遺産に登録されている。

ホテルザッハーのカフェで、本家のザッハトルテをいただく。ついでにいわゆるウインナーコーヒーことアインシュペナーを注文。いかにもウィーンな感じ。ザッハトルテはものすごく甘さ。でも、アプリコットが入っていてその酸味が良いアクセントになってる。しかし、コーヒーはせめてブラウナーくらいにしとけばよかった。クリームまみれ。
カフェザッハーは、カフェでありながらもクロークがあり、深紅と金の絨毯、豪華なシャンデリア、大理石のテーブル、それでもシックな雰囲気で、すべてが贅沢。平日の午前だったから空いてたけど、後で土曜に前通ったら行列ができてた。

着実にチェックポイントをこなしていく。

カフェザッハーから、歩行者天国でオーストリア一番のショッピング街、ケルントナー通りを進み、ウィーンの本当の中心地、シュテファン寺院へ。
見事な重厚感あるゴシックな大聖堂。中の祭壇あたりはバロック式で、長年にわたって修復され続けてきた感じがする。荘厳感はすごいが、観光地すぎてガヤガヤしててゆっくりできる感じではないかなぁ。
南塔に登る。高さ137mで教会の塔としては世界で3番目に高いそう。(といっても2位よりも20mも低いけど。)まぁ、登るには、お約束のすれ違うのも大変な狭い螺旋階段階段のみ。かなり疲れる。けども、窓からだけやけど、ウィーン中心地から一望できるのは気持ちがいい。

シュテファン寺院の周りは、モーツアルトなコスプレをしたコンサートのチケットを売るお兄さん達がいっぱい。教会の写真撮ってたら次々声かけられてうざい。

中心地で、普通にZARAとかよったりしながらプラプラ歩き、王宮などを通過して、リンクのエッジにある美術史美術館を目指す。ここで、もうお昼。

オーストリア旅行 -ウィーン 2-

美術史美術館へ。こちらもまたパプスブルグ家のコレクションが中心に展示されている。
入ってすぐの大理石のロビー、彫刻と天井絵画の階段ホールだけでも圧倒される。さらに階段を上がるとカフェがあり、優雅な気持ちでコーヒーがいただけた。さすが天井知らず。この階段ホールだけでもクリムトとか後に活躍する多くの建築家や工芸家、芸術家が若かった頃に関わったそう。と、このホール部分だけで時間をかけすぎた。
絵画だけでなく、彫刻や工芸品も数多く展示されていて、ちゃんと見てたら一日かかりそうなほど。とうことで、見たいものを重点的にまわる。フェルメールとブリューゲルと、と言っても見たかったものや、オランダとかスペインとかで見てきたものの関連作品とかがいっぱいあってきりがない。
作品も建物も思っていた以上で大満足。また来たい。

王宮、シシィ美術館へ。これまた豪華。豪華な食器や一部の部屋の展示。何度も書いてるけど、感想はやっぱり豪華。ちょっとたんに豪華なのは飽きてきたか。

王宮に併設されている国立図書館、プルンクザール。世界一美しい図書館として紹介されていたのが気になって寄ってみた。彫刻とフレスコ画のバロック様式の典型な感じ。20万冊ほど本があるようやけど、借りたり、読んだり、まして手にすることもできない。うちらには観賞用。だけども、この雰囲気はすごくいい。ここはお気に入り。

夜はコンサートに行くので、少し早い食事。
ウィーンと言えばシュニッツェルで、その名店らしいフィグルミュラーへ。シュテファン寺院の裏側にある静かな路地裏にあるので、ちょっと探した。(どうやら、近くに本店と支店の2つがあるらしい。)
ここのシュニッツェルはとにかくてデカい。30cm以上はある。写真でみてたよりデカい印象。で、ネタなお店なのかなと思っていたが、メニューに書かれていた説明を何となく見てると100年以上守り続けられている味とのこと。
シュニッツェルだけでなく、ポテトでトロトロのあったかいスープに、酸味の利いたサラダもおいしかった。ただ多かった。

リングを走るトラムに乗る。途中でキレイな教会が見えたので降りてみた。ヴォティーフ教会。閉門間近だったからか、誰もいなくて、薄暗い雰囲気の中夕日に照らされるステンドグラスもあわさった静けさが、すごくいい雰囲気。

またリンク沿いのトラムに乗り、一旦ホテルに戻る。

すっかり日が沈んでから、のだめの映画でも使われていた黄金のホールコト大ホールでのウィーン交響楽団のコンサートを聴きに楽友協会へ。
クロークに預けられているコートからすごい高そうな感じの方が多かった。ホール内は見事なほど壮観な装飾で、まったく空気が違う。
その中での、陽気な印象のヴィラゾンさんのテノール曲もあって、クラシックコンサートなれしていないオレでも楽しめた。
音楽とホールの雰囲気と、イメージしてたウィーンって感じがした。これはいい体験。

豪華なもんばかり見た一日やった。

2013年3月22日

オーストリア旅行 -グラーツ 1-

ウィーン マイドリング駅からECで2時間半のところにあるグラーツへ日帰り旅。オーストリア鉄道はネットで予約していたので、駅では予約番号を券売機に入力して発券するのみなので、気が楽。
ウィーンからグラーツ方面へは、一時間に1本出ている。そして、時間帯で料金がちがうみたい。たぶん、空いてる時間は安いって感じ。逆に言えば混んでる時間は高いということで、混雑を分散でき、収入も一定にできる、いいシステムな気がする。

で、安かったので1等車にしたのが正解で、空いていて静かな車両やった。もちろんゆったりすぎるシートも気持ちがいい。席を指定にしていると、座席の上にどこからどこまで予約されているのかが表示されている。ドイツと同じ方式。席に着くなり、この電車の各駅の到着時間や乗り換え情報などがかかれたパンフ(わざわざそんなの作るんや)とキットカットをくれた。ちなみに、雑誌や新聞もいただけるそうだがドイツ語のみ。€10プラスで1等は満足。

近くに座っていたにいちゃんに聞いたら、スロベニアまで帰るとのこと。電車の行き先が「Ljubljana」と書いてあってどこやねんと思ってたら、リュブリャナやった。読めねぇ。まさか国境越えるのんとは思わなかった。さっきもらったパンフを見直してもどこが国境なのかとか書いてない。書くほどでもないくらい、気持ち的にもボーダーレスなんやなぁと実感。首都同士を結ぶ鉄道って良いなぁ。

ウィーンを出てから1時間弱で山岳地帯のゼンメリング鉄道区間に入る。この40km区間に、14のトンネル、16の高架橋、100を超える石橋に11の鉄橋があるそう。それくらいかなりの難所で、150年前に千人の犠牲者を出して建設されたらしい。この路線は世界遺産になってて、途中のゼンメリング駅には世界遺産の碑などがあった。

高架橋はローマ水道橋みたいな多層アーチの橋になってるのだが、まあ、窓の開かない車両からはよく見えない。とにかく山にそって走るのでグラーツ行きの場合は左側に座る方が良い。

途中にこういうイベント的なのがあると飽きなくて良い。

時間ぴったりでグラーツに到着。ヨーロッパの鉄道はルーズとよく聞くが、そんなのにあったことないなぁ。

グラーツは他と同じく中世の町並みを残しつつも、博物館に住んでいるわけではないということで、大まかにキープしつつ新しいものを取り入れていってるとのこと。新しい物好きなんやな。そんなこともあってか、グラーツはオーストリア第二の人口の都市とのことだが、商業の町と言う感じかな。あと、大きな大学があるとのことで学生も多く感じる。
いろいろ京都っポイ街。

グラーツ駅舎の中は、現代アートが一面描かれていて斬新。
駅の地下がトラムの駅になっている。多くの路線がここに集中してるようで、ひっきりなしにやってくる。

グラーツも一日乗り放題券を購入し、旧市街地と反対側に行くエッゲンベルグ行きのトラムに乗る。
住宅街を走る、見るからに地元の人ばかりなトラムに乗って、気がついたら終点。まあ、見事に行き過ぎた。放送で何言ってるのかわからん。で、3駅ほど歩いて戻って、エッゲンベルグ城へ向かう。住宅街を歩くのは、見慣れない生きた風景が見られて楽しい。

エッゲンベルグ城に到着。
オーストリア全土がそのようだが3月はまだシーズンオフとのことで、エッゲンベルグ城の部屋には入れないようだが、お城自体は入れるとのこと。ただオフなのですごく人が少ない。入場料€2なんで、市民の憩いの場的な感じ。そして、ここも世界遺産。

門をくぐり、そのまままっすぐ歩くとお城が見えてくる。ものすごく気持ちいい風景。城の内部はルネサンス様式の回廊。気温は5度とかみたいやけど明るい壁と日差しが南欧みたいな雰囲気。そして誰もいなくて自分の足音が響くのみ。いやー清々しい。
庭にはきっとオンシーズンならいろんな花が咲いてるんだろうなという感じのテーマ別の庭園があったり、まさかのクジャクが放し飼いされていたり。

ここは、本当に良い。期待よりすごくよくって今回一番よかったところやな。
あまり取り上げられてないから世界遺産じゃなかったら来なかっただろうな。

なお、城の四つの塔は四つの季節を、12の門は12ヶ月の月を、365個の窓は1年の日にちを表してるらしい。なんか遺跡みたい。
そして、残念ながら見られなかったけど、日本の屏風「豊臣期の大坂」までもあるコレクションがあるらしい。日本にも豊臣時代の大阪の画なんてないのに。とりあえず日本語パンフには写真が載ってた。

トラムで市街地へ移動。赤褐色の屋根だったり、壁はいろんな色の壁があったり、植物なんかが描かれていたり、商業ビルは表だけ大きなガラス張りだったり。そうそう、イメージ通りのグラーツ。しばらく散歩する。

オーストリア旅行 -グラーツ 2-

グラーツの象徴、シュロスベルク(城山)に登る。一日乗車券でケーブルカーも乗れる。ケーブルカーは15分に一本。ま、丘は麓から120mほどなので、階段で登っても問題ないくらい。その高さでもグラーツ市街地を360度眺めることができる。
天気がいいので気持ちがいい。断崖に建てられたカフェのテラスからの眺めと日差しがこれまたいい。

シュロスベルクの南端には時計塔があり、ここはちょっとした広場になってる。壁の上に腰掛けて街をぼーっと眺めているだけでもう十分。毎時、教会の鐘やカリヨンが街中から響いてくるのが気持ちいい。

旧市街に降りる。ここはすべてが世界遺産。それぞれの建物にユネスコのプレートが貼ってある。普通のアパートみたいなところでも。街をあげての登録なんやなぁ。
旧市街地にあるグラーツ大聖堂。外見は普通だったのだが、中は絵画や装飾ですごく煌びやか。じっと座っていられる清々しいところ。
教会の向かいには王宮跡があり、ここには2重螺旋の階段がある。おもしろいのだが、うまく伝えられない。そしてなんか登るのが怖い階段。

再び中心地を散歩。やはり、中世の建物ながらもカラフルな装飾で明るい雰囲気の街。それだけで、歩いてて楽しくなる。

ムーア川には人口の島がありカフェになっている。またなんでこんなところにという感じ。
そして、ムーア川東岸の旧市街に対して、西側はこれといって文化的な施設等がなかったと言うことで建てられたクンストハウス。青みがかった深い黒のアクリル?で覆われた流線型の建物。突起物も合わせて何か生物のような印象を持つ4階建ての美術館。世界のどこであっても奇抜なデザインながら、大きな反対意見もなくオープンにたどり着いたそう。ちなみにここで最初に開かれた展示が日本の写真家9人の展示会だったらしい。
いやー、これはナシやろうと思うが、しばらく見てるとなんかアリかも知れないと思えてきたので不思議。人口の島と生物みたいな巨大な建物が欧州文化都市に相応しい思いっきりやなぁと感じた。

コンパクトにまとまっているので、短時間でもじっくり見て回ることができ、いろいろ感じることができ大満足。グラーツはかなりオススメ。

グラーツ駅に戻る。エキナカ(といっても改札はないのやけど)のお店を見て回る。
本屋に行くとやっぱりMANGAコーナーがあった。数年前は日本でも人気のだけやったけど、今や知らないマンガがたくさん並んでた。すっかりそういう感じなんやな。で、値段は日本の倍くらい。1Q84もならんでた。Qと9がかかってるって日本人でしか分からないのもそのまま。

ウィーンへの帰りは、GRAZ発のRailjet。名前の雰囲気のとおり、オーストリア鉄道の最高速度の電車らしい。めっちゃきれい。で、やっぱり席に着くなり、パンフが出てくる。1等はすいてて快適。
明日どうするか考えながら帰る。近郊か、遠方か。

RAILJETには食堂車があるのだが、国内だけやからか軽食のみやった。期待してたのに。なので、ウィーンで遅い夕食。そして、今日もオペラ座あたりからブラブラ歩いて帰る。

2013年3月23日

オーストリア旅行 -ウィーン 3-

2カ所の世界遺産や隣国の首都でも2時間くらいなんで行ってみようかとも思ったが、ゆっくりウィーンを見て回ることにした。
まずは、ウイーン北端の山にある展望台へ行ってみようとおもった。

地下鉄で、ウィーン北東の端にある、ドナウ川沿いのハイリゲンシュタットへ。
ここからバスに乗りかえるのだが、展望台へ行く38A系統のバスは朝は途中の住宅街で折り返し運転。というのはわかっていたので、そのバスが来るまでバス通りを歩いて進むことにした。

相当時間があるので、ハイリゲンシュタットから隣街のグリンツィングを目指す。
ハイリゲンシュタットにはすごく長い市民住宅(カールマルクスホーフって名前で呼ぶとかっこいい)から始まり、いいところの郊外型住宅街が続く。
ここはベートーベンが住んでいたということで、ベートーベンゆかりの道や家が点在している。境遇は特異だったとはいえ、よくある感じの住宅街で、今でもみんなが聞いたことある大作ができたんやなと思うと、ちょっとだけ身近に感じる。
ほかにのブラームスのお墓もあり、クラシックの聖地。(と言っちゃうと安い感じがするな。)

グリンツィングまで来ると山に近づいたからか、ちょっとした山の別荘地みたいな雰囲気になってきた。そして、ホイリゲという、まあ、居酒屋が通りに並んでる。夜にくればよかったかなぁ。
で、やっと山を登るバスが来た。

広大なぶどう畑とウィーンの森をバスは走るのだが、この時期に緑はないのですごく寒そうな風景。
で、山の尾根にあるカーレンベルグへ。
カーレンベルグには教会やホテル等があり広い駐車場があった。地元の人の観光スポットと言う感じ。ここからウィーンを一望できるのだが、ちょっと霧がかかっていて残念。そして寒い。麓が0度近くだったので、ここは氷点下。普通のコートでは寒い。
この先にある展望台の方が景色がいいと言われたので行ってみることにする。バスだと5分だそうだがそのバスがなかなか来そうにないので、しかたなく歩いて行く。

山の尾根の道路や森の中を歩く。まあ、なにもないし寒いし、誰もいない。
途中、レストランと森の木を使った感じのアスレチックがあった。夏は盛り上がってるんやろなって感じ。

そして、寒さで手が真っ赤になりつつ、尾根を歩くこと30分でレオポルツベルグへ。
山の尾根の端っこに建つお城(お屋敷?)だけがある。中には入れないがここの城壁から、南にウィーン、東にドナウ川、北にクロースターノイブルクの街が見渡せる。ものすごく静かで、鉄道とか車が走っている音が遠くから聞こえるという感じ。城壁に座ってぼーっとしているだけでいい。だた寒い。
ここにいると、犬の散歩している人やトレーニングしている人が来た。麓から遊歩道みたいな道があるようでそっから来たらしい。でも、時間かかりそうなんで、やっぱりバスで帰ることにした。バスはあったかい。

ウィーン市街に戻る。せっかくゆっくり周ると決めたので、おもしろ建築も見て回った。ウィーンのガウディと呼ばれているらしい建築家で美術家のフンダートドヴァッサー(百水?)が設計した、自身の作品がある美術館クンストハウスクイーンに、集合住宅のフンダードヴァッサーハウス。奇抜なだけでなく直線を少なくデザインされているのもガウディっポイ。なにげに舞洲のゴミ焼却場も設計されたらしい。

ホテルの前にあった市民公園も歩いてみた。市民公園の雰囲気はどこも共通やなぁ。
で、中心地でお昼。すっかりなれてきた。

オーストリア旅行 -ウィーン 4-

将軍の離宮だったベルヴェデーレへ。ここには広大な庭と今は美術館になっている2つの宮殿がある。
庭は、ウィーン市街地に向かって緩い下り坂になっている。なので、ウィーン中心地をバックに庭を眺めることができ、借景みたいになっている。ヨーロッパの庭園では珍しい感じがする。
上宮にはオーストリア出身の画家の作品を中心に展示されている、オーストリアで2番目に大きな美術館。とくにクリムトのコレクションはすごい。クリムトといえば接吻みたいなイメージだったのだが、意外と風景画や写実的な作品もあり、そっちの方が好き。

U4番線のケッテンブリュッケンガッセ駅とカールスプラッツ駅の間には、ナッシュマルクトという市場と、土曜限定でフリマが開催されている。で、寄ってみた。
ケッテンブリュッケンガッセ駅前にはマジョリカ焼きタイルを使用して壁一面に花柄が描かれているマヨルカハウスがある。(って書いてあったが、「マジョリカ」はイタリア語で、「マヨルカ」はドイツ語ってことか)。しかし、100年経ってるとは思えんな。
マヨルカハウス前には、フリマ。ホントいろんなもんがある。日本と違うのは、使わなくなったものではなく、使えなくなったものが多い。いやそんな電化製品ばかり目につく。でも、たまにレコードとか本はきっと掘り出し物なんやろう。
その隣には、青空市場のナッシュマルクト。見事なほどの食材が揃ったマーケット。とくに何件もある香辛料屋さんはみなすごい。知らん香辛料もいっぱいある。

音楽館へ。巨匠の遺品等を見るもとこなんだろうと思って行ったのだが、それは半分くらいで、基本は体感型のミュージアムやった。自分の指揮にあわせてウィーンフィルが演奏するヴァーチャルシステムや、世界中の雑踏が聞けるインスタレーション、音の不思議などなど、子供から大人まで楽しめる。ガイドブック等であまり取り上げられてなかったが、いいところやった。
浜松にもコレくらい用意しておかないと。

百貨店とかでお土産あさる。

夜は教各会で無料のコンサートが開かれていると言うことで行ってみた。シュテファン寺院は遠くからしか見られなかったがゴシックな雰囲気は十分。ペーター教会ではゆっくり座って聞ける。シュテファン寺院とはちがったバロックな雰囲気。こっちの方がよかったなぁ。

夜の繁華街をぶらつきながら余韻に浸って、カフェ モールアルトでちょっと遅い夕食とスィーツ。ここは日本語での表記もあり結構安心。肉を煮た感じの料理(写真忘れた)がおいしかった。で、名物モーツアルトケーキはおいしかった。空いてたおかげで気兼ねなくゆっくりできてよかった。

2013年3月24日

オーストリア旅行 -帰り-

今朝は雪。街中に降る雪なのに湿気がなくってパウダースノー。風で砂ボコリのようにサーッと飛ばされている。

近代的なミッテ駅のCATにスーツケース預けて、飛行機のチェックインしてから、最後にまたウィーン中心地を散歩。
寒くて、どんよりな空やけど、なんとなくそれも似合う。

ウィーンのシティーサイクルはステーションがたくさんあり、スマホアプリで残り台数等もリアルタイムで確認できる。1時間までは無料なのですごく便利。トラム、バスは本数も多く、朝から夜中まで走っている。乗り放題券さえ持っていればほんとに気軽に足代わりに使える。優先席のイラストの分かりやすい。なんで日本は文字なんやろう。

押しボタン信号はわかりにくい。見よう見まねでやっと使い方が分かった。

スーパーのSPARはあっちこっちにあり便利やった。おみやげにできるチョコとかも安いし、デリも充実。オーストリアと関係ないけどアリゾナってお茶にいろんなフレーバーや味を加えたもののシリーズがお気に入り。

CATで空港まで行く途中は、たった16分なのに、住宅街を抜け、工場が並び、畑(?)と、完全に郊外になっていく感じ。
空港では他のヨーロッパの空港と同じで、シェンゲン協定内の便に乗るターミナルにはあまりお土産物屋さんがない。ちょっと残念。
天候不良で搭乗機の到着が遅れ、やっと乗って滑走路に出たけどなかなか飛べず、羽根に着氷してきたから溶かしたりで、結局一時間遅れの離陸。で、フランクフルトで乗り換えて無事帰国。

ほんと、安全な感じがする街。ちっとも裏切られないイメージ通り。
印象的だったのは、みなさんがとにかく自然に挨拶されるところ。高級なレストランや老舗カフェは当然としても、スーパーのレジとかチケット販売の人も、(レジの人どおしおしゃべりしてはるのは他のところとおなじやけど)必ず最初に「こんにちは」と挨拶しはる。「いらっやいませこんにちは〜」みたいなやらされている感がまったくないところが気持ちいい。
日本は非常時にも協調性があると言われているけど、ちょっとしたこと、次の人のためにドアを開けておくとか、譲るとか、駅で困ってそうな人に教えてあげるとか、個々にたいしての思いやりと言うのは、すごくありがたくて、日本は全くないなと感じさせられた。

短い期間やったけど満足できた。だからまたどっか行きたくなる。

2013年3月30日

お花見

いつものところ満開

フラワーパークでは夜間ライトアップ。