2023年7月19日

イタリア旅行 ティボリ

最後にローマの東側30kmにあるティボリへ。鉄道でも行けるのだが本数が少ないのと目的の庭園前にバス停があるみたいなので、ローマ中心からは地下鉄でPonte Mammoloまで行きcotral社のバスに乗り換えのルートで向かう。
Ponte Mammolo駅のキオスクでバスの往復チケットを買っていざ、と思ったが乗り場がわからない。結局Cotralのバスの乗り場は駅の2階にあった。乗り場と降り場で階が違うなら書いておいてほしい。とりあえずギリギリ間に合った。市バスと比べると大きめの観光バスのようなバスなのだがほぼ満員で通勤通学にも使われている路線みたい。
住宅街に、郊外型モールに、採石場にいろいろ抜けると、ティボリエリアに入り、オリーブ畑が並ぶ丘を登り、ティボリの歴史地区的なところに到着。バス停の前にかつての要塞ロッカピアがあった。

さっきバスから見えた丘のエッジにある公園とかティボリの街を散策。南ヨーロッパの地方の街の思ってたとおり感がいい。丘だけに坂が多いし石畳だしというのは雨降ると怖いかも。

ティボリと言えばの世界遺産ティヴォリのエステ家別荘。なのだが、入り口がわからない。そもそも看板もない。GoogleMap的に入り口に見えると思ったところは、なんかの学校だったりで、結局のところ、曲がり角の角部分にあたるサンタ・マリア・マッジョーレ教会のメインの入り口の横にある勝手口みたいな特段なにも書いてない入り口がそれだった。よく見ると壁にVILLA DESTEとタイルで書いてあった。これを発見するのは無理。
ティボリ公園は傾斜面に建てられたエステ家別荘ということで入り口のある丘の上には宮殿があり斜面下にかけてサイフォン方式の噴水が500ほどあるのが特徴的で、イタリアには噴水のある庭園は多くあるなかでここがイタリアで一番美しい噴水庭園と言われているらしい。
まずは宮殿を回る。もともと修道院を改装したとのことで、中庭や廊下はそう印象があるが、ずらーっと並んだ部屋は、壁に天井にアーチに、ここにどれだけ時間かけたんやというくらいフレスコ画がある。ゆっくりみたいところだが、ここで疲れる前に庭みたいということで、気になるポイントだけ見て庭に向かう。

テラスから庭園を見下ろす。傾斜面の庭園なので文字通り見下ろすことができる。緑、特に高い木に生垣も高いので全貌がわからないレベル。とにかく広い。
庭に出るとさっそく噴水が出てくる。映画でよく使われる百の噴水(というか滝)、ドラゴンの泉、自然や豊穣の噴水、などなど次々出てくる。ローマ・ギリシャの神話をモチーフに作られた彫刻のものが多いということが、今回の旅行中にみたものがおおくてわかり、古代ローマに詳しくなった実感がでてきた。

圧巻だったのは10mもの高さの噴水ネプチューンの噴水。10m上がるのが何本かあり、さらにその奥に滝もありと、ものすごい量の水を使っている。この丘の上の街でよくこれだけの水源確保できたもんやな。
また、楕円形の噴水も、滝のような大型の噴水に、広い池、そしてすっかり植物に覆われた楕円の回廊と、このセットがいい。

出口方向に向かうと、また街を見下ろせるテラスに出る。ほんといい立地。
最後に宮殿と庭園を見渡して後にする。

バスが来るまで公園を散策。こちらの公園にもやはり噴水があり、さすがやなと思いつつバス停を探すが全然見つからない。で、イメージしてたバス停と違って、Cotralとちっさい宣伝みたいに出てるのがバス停と気づく。乗る時もやったけど大変わかりにくい。
ほんとはティボリの丘の下の方にも別の世界遺産の庭園があるのだが、バス停から結構離れているみたいなので泣く泣くスルーし、またバスで1時間ほどで地下鉄の駅(地下やなくて2階やけど)に着き、テルミニ駅に戻り、駅なかランチをいただく。