2023年3月 2日

与那国1日目

与那国へ。
セントレア8時くらいのフライトでまず那覇へ。那覇空港は民間に並び、海自、空自、陸自と並んでるものあって滑走路がでかい。ちょっと時間あるので、前回も行った空港ビルのお店で豆腐チャンプルとジューシーの定食。一気に沖縄感。次に1時間半ほどのフライトで与那国へ。コンパクトさが、いかにも島の地方空港という感じ。
空港内はそこらじゅうにコトー先生のポスターが貼られているのだが、屋外撮影ばかりなので観光ポスターになっているのもいい。

この時期ハンマーヘッドシャークの群れが来るのでなにげにダイビング客でピークなのだそう。どうりで宿もレンタカーもなかなか取れず、体験ダイビングも休みなわけで、むしろよく宿と飛行機取れましたねとのこと。というのを聞きながらレンタカー屋さんまで送ってもらい、車を借りて、宿とは反対の時計回りに回ってみる。与那国島は周囲30kmほどでぐるっと一周道路の県道がある。県道以外はなかなかに狭い道が数キロとか続くが、分かれ道で観光スポットへの距離と標識があるのでドライブしやすい。
与那国島の東の端、東崎(あがりざき)。海面から100mの崖の上に灯台がある。岬一帯は、馬や牛が放牧されていて、人が来ても見向きもしない。そして落とし物だらけなのだけど、草しか食べてないからか匂いはない点は良い。
ちなみに、基本的に強い北風が吹き続けているところだそうで、レンタカー屋のお父さんが駐車場に置くときは線を無視して岬の方を向けて止めなと言われたのがよくわかるほど風が強くて車のドアが開かない。逆に止めていたらドアがバタンとなってたやろな。
東崎から南を目指す、途中軍艦岩(サンニヌ台)に寄る、この先奇岩地帯だが風が強いので明日にする。

比川地区へ。与那国島全域が与那国町なのだが、住所は全島与那国町字与那国。でもここは比川地区ということで、じゃあ与那国町比川にしたらええのに。
ここにはコトー先生の診療所のオープンセットが残っているとのことで寄ってみる。いわゆるセット的なところはなくてほんとに診療所だったかのような作りで、絶対テレビに映らないやんという、壁に貼ってある志木那島のフェリーの時刻表や町内会のお知らせまで貼ってある。部屋がリアルサイズなのでどうやって撮影されていたのかなどいろいろ気になりつつ、事務所にはコトー先生のDVDがあったりというのもちょっとした面白さがあった。なにより事務所からの景色が良いのが印象的。いい職場や。
こちらは管理されており入場料は300円なのだが平日だからかもしれないが無人で、タッパーに300円入れるか、店員さんが操作するような端末を使ってセルフでキャッシュレス決済で払うかという、古風なのと最新の両極端なセルフ決済方式なのがよかった。

コトー先生の診療所のすぐ近くにある製塩所 与那国海塩さんへ。以前石垣で購入してぜひ来てみたかったところ。
こちらのお兄さんが薪で巨大な平釜で海水を10日かけてひらすら炊き続けて結晶化させて作られ、出来上がったサイズで商品分けされている。昔ながらの天然塩を作られているのだが、それだと他のところでも製法は違うものの同じような気がしていたが、こちらの人の自信と、それを広める行動力がすごい。結果的に予約の取れない星付きのレストランなどでも使ってもらるようになるまでとか、そんな世界のレストランでも使ってもらえるようになっても大きくすることなく、与那国から発信していくのが大事とおもって地道に作られているとか、塩に対する熱がすごい人やった。かといって塩が好きなわけでもなく引き継いだだけとのことで、でもただ継ぐのではなくてだったあ良いものを、だったらより広く使ってもらおうとか、企業セミナーで聞けるような話しながら、ぜんぜん中身があって、話を聞いていて気持ちのいいお兄さんやった。セミナーできいても面白くなくて、この海のそばにある塩の釜の前で聞くからいいのやろな。

最西端の岬へ。ちゃんと石碑があってわかりやすいのだが、わりと最近に最西端が更新されてこの岬から見える100mほど先の波で飲まれているような岩(トゥイシ)になったそう。天気イマイチ、めっちゃ風強いので、早々に退散。

夕飯に久部良漁港内にある漁協食堂へ。ほんとに漁協内にあり、お店の入り口のすぐ前にカジキを水揚げされているウインチがあるくらい漁港の中にある。こちらも久部良地区と言いながら住所は与那国町字与那国。ちなみに、こちらもコトー先生の漁協として使われていたので志木那島漁協の看板がなんならそちらがメインのようにかけてある。
与那国名産のあざみ麺を使った沖縄そば。つるもちで日本側のような色合いで、かんすい不使用で作られているのだそう。与那国の島魚カジキのフライに、刺身盛り合わせ。島料理尽くしで大満足。ちなみにここが日本最西の食堂。

この辺はあたりまえながら日本最西ばかり。魚屋、県道のダイヤモンド、信号、商店。
この商店がすばらしく、個人商店ながら7時から20時くらいまで開いており、いわゆるスーパーの商品だけでなくて、揚げ物や刺身などのそのまま食べられるものも結構充実していた。
日本最後の夕陽が見える丘に行ってみるが、すっかり曇ってて断念。で、時間ができたのでせっかくなので今日だけで島一周してやろうとレンタカー屋さんがある祖納へ。とはいえもう遅いので散策のみ。こちらにもコトー先生に出てくる役場(実際にも役場)や、皆さんが集まる「スナックまり」(家なのか事務所なのか)などがある。

宿は久部良地区にある、個室のあるゲストハウス的なモスラさん。共用スペースで食事も作れるのもいい。
他に泊まっておられる方はやっぱりスキューバダイビングしにこられている人が多かった。今がピークとのことだがやはり水は冷たいらしい。