2022年7月31日

国際芸術祭あいち2022 常滑会場

国際芸術祭あいち2022へ。愛知万博からの流れであったあいちトリエンナーレはいろいろあったからか名前も装いも新たに、でも都市型で地場産業・伝統工芸の再発見のコンセプトはそのままに開催。まずは常滑会場へ。常滑焼の窯元めぐりの散歩道をぐるっと回る形で6箇所に展示がある。
まずはINAXライブミュージアム。資料館の2階で鯉江良二の陶芸作品の展示。90年代に作成されたチェルノブイリシリーズなど社会に訴える陶芸作品。こちらはかつて土管を焼いていた大型の窯がそのまま入れる形で展示されている。

INAXライブミュージアムには世界のタイル博物館やテラコッタの展示、体験など6つの施設がある。企業イメージ上がるなぁ。

やきもの散歩道の会場へ。芸術祭の拠点、陶磁器会館からスタート。とりあえずとこにゃんは見ておく。

70年代まで土管を製造していた旧丸利陶管へ。ここには5人の作家の作品があり、とくにグレンダレオンのギター弦の星座、タンバリンの月、ピアノ弦の雨の作品が面白かった。ひととおり見た後で、これらの作品で実際に演奏ができるという映像作品があり、そういうことかと気づき、帰りに改めて作品をみると違った視点で見られるという感じ。

さらに常滑らしい(と思っている)土管などがずらっと並ぶ路地を進み、旧鮮魚店、急須店舗での作品。

旧青木製陶所では、地元の陶芸家とのコラボ作品と黒田大スケが半年常滑で制作してきた多くの作品の展示。作品もさることながら、建物内の大型の焼窯に年季の入り過ぎた梁や土の壁の建物全体が歴史を物語っている。

廻船問屋 滝田家は、ふだんからも公開されているところであるが、廻船問屋というところから、海や移動することをテーマにした映像やテキスタイルの展示。こちらも芸術祭の作品だけでなく、そもそもちょっとした博物館ものの展示も良い感じ。

有名な土管坂に、登り窯を通り南へ。芸術祭ということで休憩所がいくつか出ていて助かる。
で、南の橋の常々というギャラリーカフェで、2フロアに分けて、黒衣と操られる人形浄瑠璃の映像作品。

連携企画事業の展示も各所にあり、こちらには、東大とスイスの工科大学の新しい建築のあり方への協働プロジェクト展示があった。
ぐるっと常滑会場を回ったが、この日は異常な暑さでちゃんと作品を見られなかった。ほんとは有松会場も行こうと思ったが、涼しくなってからにする。

ごんぎつねの湯へ。純和風の日帰り温泉で、ナトリウム塩化物強塩泉で透明ながら強い塩味のお湯。露天も庭園風で広い。
内湯は白湯なので合わせてゆっくり浸かれる。