2022年7月16日

高知 室戸・安芸

周囲の町からも離れた位置にありとおく太平洋も見える高台にあるロイヤルホテル土佐。朝からも広い露天に入り、雨じゃなきゃ最高。

安芸市の伊尾木洞へ。人気急上昇中らしいが、55号線を走っていると見逃してしまうくらい、看板などがない。(実際行きすぎたし・・・)
なんとか雨も上がり、国道沿いの駐車場に停めて、海と山に挟まれた集落を歩くと突然看板だけあらわれる「伊尾木洞」。川が断崖のトンネルのような洞窟から流れ出ており、そこにつくられた遊歩道。洞窟を抜けるとシダと苔が生い茂る壁に挟まれた空間に出る。完全に遊歩道があるわけではなくて、雨だからかまあまあの水量の中飛び石を渡って進む。住宅街の先にあるとは思えないような異空間。
まったく観光地感がないけど、住宅街にこの雰囲気というこのギャップがすばらしい。出だし好調。
集落には寅さんの像が。ここでロケすることが決まっていたのだけれども渥美清さんが亡くなったので幻の作品となったのだそう。

室戸岬まで一気に進む。とりあえず大雨予報だったけど止んでくれたので、曇りでもよしとしよう。
まずは室戸岬の先へ。ミルフィーユのようなしましまの地層 (タービダイト)がそこらじゅうに生えている。こんなに柔らかいものなんやなと改めて思う。
まだまだ面白いものはあるな。というのに全て持って行かれてしまい、岬の先っちょを感じるのを忘れてた。

室戸岬すぐにある御厨人窟(みくろど)。弘法大師が住居・修行した2つの洞窟が並んでいる。ここから外を見て海と空しかないというところから空海と名づけたとか。
ここは落石が多いためちょっと海の家感がある屋根のある通路ができちゃっていて、少し今風に見えてしまうが、こないだまで立ち入り禁止だったそうでよしとしよう。

丘を登り室戸岬灯台へ。灯台の土台より高いところから見られるのはいいが、近寄れないようで残念と思っていたが、この写真の位置までの道さえも山が崩れて通行止めだったのが、今月に入ってから通行可能になったところだそう。運がよかった。
灯台の近くには、第24番札所 室戸山 明星院 最御崎寺があるので、お参りしてきた。

西に戻り、長らく行きたかった、北川村の「モネの庭」へ。ジヴェルニーの睡蓮の庭に、モネが旅行した地中海のボルディゲラの庭をメインに作られたところ。まだ睡蓮の花が咲いていたのでまさにあの絵のままを見ることができた。ボルディゲラの庭では庭を見下ろす位置にカフェがあり、ちょっと遠いけど海も見えて雰囲気がいい。
モネの睡蓮の庭はこれまでもあちこちにあったが、ここは北川村の村おこしで2000年に開演されたところで、何の伝手もないのにジヴェルニーに向かい、当初相手にされなかったところからクロードモネ財団の協力を得てやオルセー美術館の学芸員らにも協力を得て、これまで問題不出だった「モネの庭」マルモッタンを名乗る許可を得て開園につなげたとのこと、この日も庭師の方がたくさんおられて、見事に整備されていた。ぜひドキュメンタリー番組で見てみたい。(2000年開園やからたぶんあったんやろな。)
花の庭を見下ろすレストランで、土佐あか牛の冷製パスタをいただく。ゆず胡椒が効いていて夏にぴったり。