2023年12月17日

三陸の震災遺構・伝承館 南三陸から気仙沼

朝から海を眺められる温泉に、大ホールでの地元の料理満載のビュッフェスタイルの朝食。
今日もいいスタート。しかし、寒い。

南三陸からバイパスをひたはしり気仙沼へ。まずは気仙沼横断橋ちょうど太陽に重なってかっこいい。大島大橋。こちらは朝ドラのモネでおなじみの橋。
で、ようやく気仙沼市街に入り、気仙沼市復興祈念公園から市街地を見下ろす。モニュメント・祈りの帆-セイルー。中からは水平線を望むことができるようになっている。

まだ8時代なのでいろいろあいてないので、大川さくら総合公園のそばにある命のらせん階段住宅を見に行く。公園の横にはちょいちょい気になってたBRT専用道路があったのでちょっと見学。遮断機はあるものの地図上は道だし、しらんかったら間違えそう。あらためていのちのらせん階段の住宅へ。こちらの住人の阿部長商店の会長さんがチリ地震の教訓で屋上に上がれるように外部に螺旋階段をつけていたのだそう。震災の際におは30人ほどの方がこちらに避難して命を救われたとのこと。ちなみに阿部長商店は昨日泊まった観洋さんなどの親会社。

気仙沼湾の一番奥に震災後にできた内湾地区の商業観光施設「迎(ムカエル)」、「結(ユワエル)」、「拓(ヒラケル)」、まちづくりの拠点施設「創(ウマレル)」の4施設へ。食事どころが多いのでまだ開いてなかったけど、おかえりモネのロケ地見られてよかった。この周辺は浸水にあったが、住宅地としては利用可能のようで、古くからの土地なのに新興地のような新しい家と区画整備された空き地が多くちょっと違和感あるが、まだまだ復興中ということなんやろう。

気仙沼 海の市へ。こちらも2階付近まで津波が来たとのこと。と、2階に上がるとおかえりモネ展をやっていたので、迷わず寄る。ロケ地と地域紹介にあのぬいぐるみがあった。小さいながらもファンとしてはこれくらいでも満足。
で、メインの気仙沼シャークミュージアムへ。とはいえ入って半分は震災の記憶と絆ゾーンに、そんな海と共に生きる今の情報発信。そしてサメについての展示。当初のシャークミュージアムからは変わってしまったのだろうけど、いろんな視点での伝承館としてあってほしい。

山を登り、リアスアーク美術館へ。雪積もってて運転怖かった。
こちらは地域の方へ美術作品を見る機会と発表する機会の提供と、東北の食に関する民族博物館的な役割の美術館。
そんなところなので、震災・津波も文化に影響を与えるものとして、震災から2年間、学芸員の方が撮影されてきた被災現場の様子から復興の記録写真と被災物をレポートと共に鑑賞できる。車が高いところに刺さっていたり、船が座礁していたり、直後の様子が、その目線でわかるアーカイブ。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館へ。こちらではまず映像をみるところから始まる。ものすごい綺麗なしっかりした映像シアターで、震災時とそのあとの気仙沼の映像。そのあと展示を経て震災遺構の旧気仙沼向洋高校の校舎へ。こちらは増設されたエレベーターで上の階まで見られるのだが、1階は破壊された威力を、4階まで津波が押し寄せたということで3階の高さにも車が突っ込んできたまま残っていたり、屋上に上がると震災時にどう避難されたのかというルートを確認できる。
最後に震災直後の映像。こちらの学校の生徒さんの卒業式の映像は心に刺さった。

南三陸に戻り、さんさん市場で昼食。いくつかのお店でおかずを買ってきて中央の休憩スペースでいただけるスタイル。南三陸の特産のタコに牡蠣に、かやくごはんなどなど、これはよい。ストーブがありがたい。
南三陸でワインを作ってる南三陸ワイナリーさんへ。耕作放棄地で葡萄栽培されていたりと地域産業活性を目指されているとのことですばらしい。
ちなみに雪が降ってきたのだが、この辺では珍しいらしい。いがい。