2023年5月20日

伊那、守屋山、鹿嶺高原キャンプ場

木曽駒ヶ岳へ、と思って出たものの天気はいいのに山の上の方が曇ってるのでパス。ということで気になってた伊那地域の農業用水の水路と円筒分水群をみて回る。天竜川西側の西天竜に大正時代から昭和初期にかけて円筒分水工が52基もつくられ80年以上経った今でも35基が現役で使われている。山の上から見ると川が多い地域なので水には困らなかろうと思うのだが、こうやって均等に水を分けないといけないくらいのところやったんやなと感じられる。水路橋も今では車が通れる橋になっているが、ここは水路橋として残ってて欲しかったなぁ。

駒ヶ岳に登るのは諦めたが、やはり登るつもりで来たので、低山ながら諏訪への玄関口になる守屋山へ。
駐車場からすぐに上り口があり、その先けっこう歩きやすい道が続くが、何度か登山口や入り口という看板を通るので、道が合っているのか不安になりつつ、後半はそれなりに登っていき景色はイマイチな山道を抜け、ざっと1時間ほどで1,631mの山頂(東峰)に到着。このあたりで1600mだと低い方なので高いところ登った感はないが、諏訪湖や守屋山の尾根は見られるので満足感は高い。実際には守屋山頂上(西峰)はここから上り下りを繰り返した先にあるのだけれども、まあこちらで景色良かったので降りるとする。これくらいが気楽で良い。

高遠にあるさくらの湯へ。pH9.6の強アルカリ性単純温泉。好きなやつ。公営で桜の季節以外はどちらかというと地元の人向けになってしまっているのだろうけど、元々はお食事処もあったのだろうなというスペースがあったりするのはちょっと残念だけど、ぜひ温泉として続けてほしい。

久しぶりに標高1,800mの鹿嶺高原キャンプ場へ。景色のいいスペシャルサイトを予約したのだが今日は独占状態らしい。ひろくてどこにテント張ったものかと思いつつ、持ってるだけでつかったことなかったタープまで張ってみた。一人で貼るのは大変。
薪を買ったのだがエラいたくさん入っていてこれは焚き火がいがあるなという感じ。

れいによってやることないのでキャンプ場散策。ひろいウッドデッキができていて、尾根の展望台まで行かなくても十分夜景を楽しめそう。
白馬だと行列ができるハイジのブランコもこちらでは乗り放題。ハンモックも寝放題。やはり良いところ。
さて夕方曇ってきた。

すっかり日が沈み、しばらくは街の明かりを見下ろすことができたが、8時くらいにはすっかり霧どころか雲の中に。ガスランタンで自分の影がブロッケン現象になってるくらいで逆に怖い。他のキャンプサイトまでは徒歩数分、近くの管理棟も誰もいないし雲の中で見えなくなってるし、周りに一切の明かりなく、人の気配も音もなく、遭難したかのような感じ。なかなか貴重な体験やった。