2022年11月 5日

登別から小樽

例によって早起きし温泉入り、明るくなってきたので散策に。地獄谷へは表から行く道と、裏の山から回る道があり、今日は山側から行ってみる。大湯沼川探勝歩道にはいって少しいったとこで、川がコバルトブルーで湯気が上がっている、まさに天然の足湯。でも、寒いのでやめといた。
さらに木道を進みどんどん奥に入っていくので不安になったところで、アスファルトの道に出る。車でこれたんかい。
で、その先に、大湯沼。
日和山の爆裂火口跡で、結構広くそこらじゅうから湯気が昇っている。ちなみに、湧いているのは130度の硫黄泉で、沼表面でも40度はあるのだそう。その奥には大湯沼を作った日和山があり、こちらのもくもくは今でも活火山だから誘う。危ない。
さらにすこし離れたところに、奥の湯がある。こちらも日和山の爆裂火口跡の一部で灰黒色の硫黄泉が激しく噴出。小さい池なので湯釜感がある。ちなみに今回の宿の温泉はここから引かれている。

地獄谷方面を目指し、再び山道に入る。この先地獄谷まで、とにかく山道にいる鹿が多い。しかもどいてくれないので、ちょくちょく足止めを喰らいつつ地獄谷へ。
昨夜はライトアップ部分しか見えなかったのでようやく全貌が見える。採掘現場みたいな人工感もあるくらい不自然なくらいすごい。ま自然なのやけど。

温泉街の真ん中にある間欠泉。3時間おきに、80度の温泉が高さ8mに50分ほど、2000リットルの温泉が湧出。危険だからか天井は塞がれているが、轟音が響き渡っていた。
ざっと一時間半散歩し、宿に戻り温泉入って、朝食いただき、さらに温泉。あー極楽。と思いつつ、今日も移動が多いのでさくっと宿を後にする。

地獄谷のすぐ裏にある倶多楽湖へ。摩周湖に次いで2番目の透明度に加えて、周囲8kmのまん丸の湖。地図で見てもきれいな丸の湖で湖岸に道があるのもほんの一部なのでとっても静かないいところ。

東に移動し苫小牧から支笏湖へ。苫小牧市街から支笏湖へ向かう、森の中を一直線に進む国道276号線がすばらしい。
支笏湖に到着。駐車場があったのでまずは止めたものの、寒し強風だしでとりあえずビジターセンターへ。と、この日のブラタモリが支笏湖だと知る。なんとも偶然。しかも先週は登別温泉。見ておけば良かった。
支笏湖も昨日からいくつか見てきたのと同じく典型的なカルデラ湖。ビジターセンター周りには食堂などがぎゅっと集まっており、ここ以外の支笏湖畔は温泉宿、キャンプ場などがぽつりぽつりある感じでこちらも静かで、とくにこの対岸にあたるところの温泉宿は時間あればゆっくりしたいところ。

支笏湖から東に向かい、千歳市へ。とりあえず世界遺産 キウス周堤墓群へ。昨日一昨日見てきたのと違い海ではなく内陸にあるものの、食料となるサケ・マスが遡上し捕獲できる河川近くにあり、やはり、落葉広葉樹の森が広がっている。こちらでは少し森を散策する形で30m以上の周堤墓の跡が見られる。

札幌市の北東の端にあるモエレ沼公園へ。こちらはもと最終処理場でひどいゴミ溜めになっていたそうだが、子供達も楽しめる公園にしようと作られたところだそう。イサムノグチが基本設計した円錐の山、三角錐のピラミッド、円形噴水など、幾何学的な建物が全体で彫刻作品となるコンセプトで作られている。
まずはモエレ山にのぼる。不燃ごみと建築残土で作られた人工山ながら、札幌市東区唯一の山らしいとか三角点がある。ちなみに冬になるとスキーやソリで滑れるのだそうとかいろいろすごい。公園一帯を見渡すこともできていい。ポプラ並木にいくつかの広場にとても広い。なによりすごいのは、きっと休みならそれなりに人が来るのだろうけど、ゴミなどなくとても綺麗に保たれている。

モエレ公園内のガラスのピラミッドへ。最上階は展望台、2、3階にはモエレ沼公園の歴史やイサムノグチの資料館になっている。
しかしここによくこんあ立派なガラス張りの建物つくったなぁ。これくらい思い切った公園を作るのも大事やな。
いつまでも綺麗に使っていただきたい。

さらに走り小樽へ。駅近くのレンタカー屋さんに車を返却し、観光地の中心にある宿まで少し歩く。思っていた以上に小樽は坂の街でけっこう降る。途中、商店街に、線路跡に、重文の建築に、寄り道ばかりしながら今日の宿、星野リゾートがやっているホテルOMO5。
一見、綺麗目のビジネスホテルなのだが、オルゴールレンタルとか、スタッフお手製あふれる周辺のお店紹介などなどエンタメ性あふれるところがさすが。部屋もさすが抜かりない感じの作り。

さっそく、小樽運河散策。小樽といえば運河というイメージだったが、たしかに運河が綺麗なのだけれど思ったより規模は小さい。でも一方で、さすが北のウォール街と呼ばれていただけに重厚な銀行の建物が多く残っていたり、流通の拠点だっただけに商社や倉庫がずらっと。そういうのが見た目ですぐにわかるくらい見事に生きたまま、街のあちこちに残っている。すばらしい。

北海道で食べたことなかったジンギスカンいただきに、ジンギスカーンさんへ。オーナーさんが来られていていろいろお伺いしながらオススメの盛り合わせをいただく。いやいやめっちゃうまい。結構あっさりしているのでいくらでも食べられる感じ。アイスランドやオーストラリア産とのことやけど冷凍でもちゃんと処理すれば臭みなくいただけるんやな。ちなみにこちらのおみせん前にはジンギスカンの自販機がある。そんなに需要あるのやろうか。

ライトアップされた運河とかいろいろ回って帰る。ガラスの街だけに駅やお土産物屋さんにもガラスのオブジェが展開されていた。