2022年5月21日

越後妻有大地の芸術祭2022-2

一気に北上し、T120他の「うぶすなの家」で昼食をと思ったけど、予約制になったらしい。しまった。
ここに新作のT399「うぶすなの白」白い紙をサイズを変えて同じ形で折ったものを合わせて作られた造形物。白い紙を折るのが神聖なものに見える。

うぶすなの家のさらに奥にあるT134「胞衣 みしゃぐち」土の壁でかこまれた空間。シロアリの塚みたいな感じで整えられていない自然な形をしていて、守られている感じがある。

麓に戻り、前回も見た新明水辺公演の、T112「バタフライパビリオン」、T020「小さな家」,T021「石の魚たち」に、下條駅のT253「下條茅葺の塔」と寄る。10年、20年前からある作品で、重ね重ね、残ってるのが偉い。

旧公民館を改装して作られたT200,T201「妻有田中文男文庫、天の光、知の光」棟梁の田中文男さんの蔵書とともに7色に光る本のインスタレーション。その2階には新作の、T428「農具の時間」。もう使われなくなった農具が吊るされているのだが、農具には野菜の種が埋め込まれており道具で育てる、また、この作品には触れることができるのだけれどもそれは人が合わせるということで人が従うというコンセプトがある。ただただこんな農具もあるんやというのを見るだけでも楽しい。

七和地区の防災センターにたてられたT423「スノータワー」。十日町の人なら誰でも使っているスノーダンプと呼ばれる手動の雪かき「クマ式」を組み上げて作られたタワー。これでこの地域の人が雪に祟ってるのかと思うと力強い。ちなみに溶接や穴を開けて組まれていないので、芸術祭が終わったらバラして中古のクマ式として売られるそうで、予約受付中やった。

芸術祭の拠点、越後妻有里山現代美術館MonETへ。芸術祭が始まって22年の間に亡くなった作家の追悼メモリアルの企画展が期間限定で開催されており、今は本間惠子展。
館内の作品はいくつか入れ替わっていて、とくに、黒いシリコンオイルが天井から落ちているT415名和晃平のForceは、水が落ちるのと違って、太さもさまざまな糸のようにまっすぐ垂れていてなんかずっと見てしまう。

ここにくる時はいつも晴れないので、レアンドロエルリッヒのT352空の池は今回も池の中だけ晴れて見える。

MonET周辺の作品(T317,T309)も見て回る。基本的には変わっていないかな。
ちょっと変な時間になったけど小嶋屋総本店でへぎそばいただく。やっぱりこれ。

そろそろ時間なので、屋外展示のものを見ながら宿を目指す。T067,K107、K113,K034。

今日の宿は、津南町の花とほたる 湯のさと 雪国。時間的に遅くなるかと思って夕食は外していたのやけど、おにぎりを作っていただけた。こういうのありがたい。