2022年2月19日

天草1

熊本、宮崎へ。
早朝のセントレア、ガラガラ。まあご時世やし。
熊本空港まではボンバルディアDHC8-Q400。プロペラ機なのだが静かだそう。うるさくはなかった。
熊本空港は工事中で傘さすほどでもないけど天気いまいち。
レンタカー借りてとりあえず出発。

空港線を走っていて見つけた、くまもとあか牛生産者直営のレストランで赤牛サーロインステーキいただく。
身構えていったが、リーズナブルでさっぱりうまみのあるいめーじしていた赤牛で満足。
さて、天気がいまいちなので展望スポットは明日に回して一路天草を目指す。

天草目指すのだけど、さっそく寄り道して、美里町の八角トンネルへ。1964年に廃線になった熊延鉄道の遺構。
駐車場からの道がすでに線路幅でフラットなので廃線跡って感じがする。しばらく歩くと出てくる八角形の構造物。落石避けで作られた7基の八角形の輪。みた感じなんでこんな形に?落石避けの割には隙間が広い気がする。うーんみた感じでわからないが、経費の問題との説が有力らしい。少し先に橋脚跡もあり、遺構になって50年経っているとは思えないスポットやった。

八角トンネルのすぐ麓にある石橋 二俣橋。都留川に釈迦院川が合流点に、それぞれの川を渡るための直角に交わるL字になっているのが特徴。なんでも江戸時代につくられてもうすぐ200年になるそう。
平成19年の洪水の工事の結果で偶然、日が刺した際に川に映る影と合わせてハート型にみえ人気スポットになっているとのことだが、2016年の熊本地震で一部崩壊、積み直すための石もその後の熊本豪雨で流れるなどしてしばらく通れなかったのだそう。

一気に天草の先の方を目指し、大江天主堂へ。南国の植物に囲まれた丘の上のロマネスクの教会。教会は集落の中心に建てられることが多い中で、こうやって丘の上にあるのは珍しいような気がして、そういうところが日本風であり、またこの天気の中でも目立つ印象。
キリスト教解禁後に天草で最初に建てられた教会だそう。中は円柱の柱が並ぶ標準的なつくりながら、明るく温かみのある印象の壁と天井でおちつくところ。

大江から少し先の世界遺産の集落、津崎へ。まずは道の駅で情報収集。ここで街の歴史や文化を学べる。

津崎の集落へ。まずはなんといっても崎津教会へ。普通(と言っても世界遺産)の日本の漁村を歩いていると違和感あるくらいのゴシックの教会。崎津では240年間に渡って潜伏キリシタンとして信仰が守られてきたところで、この地域で絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡にこの教会が建てられたのだそう。中は畳敷になっていてこれまた違和感ある感じやけど、正座して座っているとしゃきっとする。ちなみに見学には事前予約が必要とのことで予約していったけど、道の駅でいつでも大丈夫と言われた通り、誰もいなかった。

津崎集落を散策。ここは世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「天草の﨑津集落」で、集落を見下ろす﨑津諏訪神社から﨑津教会、それをつなぐ道と道に面した家屋が世界遺産のコアゾーンになっている。教会は集落の真ん中に、神社は街を見下ろす高台にと個人的にはきちっとしたつくり。天気良ければ石段からしばらく街を眺めてたい。
教会近くにはいくつかリノベーションされた展示スペースがあり、そのひとつ、みなと屋では潜伏キリシタンが隠し持っていた信仰具などもみられる。なおみなと屋はもともとみなと屋という旅館だったそう。

津崎集落周辺を散策。漁港の先にはマリア像があったり、海沿いには「カケ」というウッドデッキみたいなところが護岸から伸びて作られており、水揚げや、魚を干す場所として使われていたそう。
対岸に回ると湾越しに教会を中心とした集落を見渡すことができた。

津崎から海岸沿いを進み、下田温泉へ。谷間の小さい温泉街で、温泉街の入り口から掛け流しの足湯があり湯量が豊富な印象を受ける。
ちょっと時間が遅くなってきたので早速、下田温泉センター白鷺館へ。下田温泉は700年ほど前に怪我した白鷺が傷を癒しているところから発見されたということで、その歴史あっての白鷺館とのこと。ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉でしっとりコーティングされる好きなやつ。火山性とも非火山性とも分類されず、地層の摩擦熱で温められた珍しいお湯。さらに国民保養温泉地に選ばれている療養泉で効能も。

天草市の中心、本渡へ。今日は夕食をお願いしてなかったので、まあなんとかなるかと思ったけど、思ってた以上に閉まっていて、走ってて見つけた、天草地魚料理 いけすやまもとさんへ。店の真ん中にどーんと水槽ではなく堀のような生簀があり、カウンターがぐるっと囲っている。カウンター席が、壁や調理場に向かってないので個人的にはこれがいい。
で、せっかくなのでいけすの魚丸ごと一匹にお寿司、天ぷらなどなどのお膳をいただく。いやー満足。

今日の宿は、天草の上島と下島に挟まれた海峡、本渡瀬戸沿いのアマクササンタカミングホテル。
天草は国際サンタクロース会議が開かれたりと、グリーンランド国際サンタクロース教会からサンタクロースの聖地として認定されているところだそうで、それをうけ毎日がクリスマスというコンセプトのホテル。ロビーだけでなくフローリングに北欧家具と部屋も温かみのあるいい感じ。