2021年12月13日

小笠原_母島一日ツアー

今日は、母島へ向かう。
お宿の裏にバナナがあるとのことで普通に庭に植えてあった。

宿のお母さんに港まで送ってもらい、ツアーの方から母島往復のチケットと説明聞き、7:30出港のははじま丸へ乗船。

2時間ということで、屋上のデッキの席へ。天気はぎりぎり持ってくれそう。

途中、とくに島とかないので、船内散策。

定刻通り2時間で母島の沖港に到着。港で宿の方に荷物を渡し、ご用意いただいたお弁当受け取り、母島一周ツアーに参加。といってもまたプライベートツアー状態。ざっくりガイドさんに母島の紹介を受けながら車で移動。アスファルトのプラントがないので道はコンクリートとか、父島も一緒だったが、発電所に浄水場にとインフラの紹介は欠かせないらしい。

走ること10分ほどで、道の端っこで都道最南端の駐車場へ到着。ここから徒歩で母島の南の橋までトレッキング。自然道に入るところで再度刷毛やスプレーで靴を掃除する。森に入るともうさっそくタコノキとビロウが生い茂った亜熱帯な自然。とちゅうには、かつて農園だった少し開けたところがあったり、固有種の昆虫守るための調査のマーキングなどなど。で、だいたい派手なのは外来種で、そうでないのは固有種という感じがみてわかる。シロツメグサがあるとどばっと広がっていて、ちょっとでも持ち込んだらこうなっちゃうんやなと思う。
と、道中はほぼ森の中を抜けていく感じ。

30分ほど歩いて、見た目の通りのすり鉢展望台で休憩。途中なのに絶景。昔はここを葉っぱをソリにして滑っていたけど、いまや雨で削に削れて急になりすぎて無理とのこと。

後半は木が低くなり陽の光と風を感じながら進む。母島固有種のシマザクラが9月くらいまでだそうだが、まだ咲いてた。

休憩したところからまた30分ほど歩き、最後の最後はハシゴがかけられており登ると360度絶景の小富士に出る。
記念に絵を写し取れる型が置いてある。観光協会でのツアーだともらえるセットに紙とクーピーが入っていて、ここで使う。
小富士の展望所への道を進むと南崎の白い浜と珊瑚礁、外洋には島と流れの速いあおい海。港に着いていた時は曇っていたけど、ここに着いた時にはすっかり晴れて、もう絶景。

少し戻り南崎を目指す。途中、春の咲くはずの花が咲いていて、よく見たらあちこちにあり異常だとのこと。

南崎にある休憩所でお昼休憩。宿で作ってもらったおにぎりが絶品。
小富士から見えていた白い浜へ出る、岩礁の小笠原ではあるがここは穏やかな湾なのもあって丸い石と珊瑚の化石でできていた。深く積もっているようで波がくるとカラカラと下の方から音が響く。これまでも何kな初夏こういう海岸はあったけど、ここは珊瑚も多いためか歩くとキンキン鳴るのが特徴的。
また一時間ほどかけて戻る。

一旦、街に戻る。とちゅうガソリンスタンドによる。なんでも日本一高いそうで、補助が出てるのに260円以上してた。でもまあ、ここまで運ぶ手段を考えれば安いか。
民族博物館ロース記念館へ。とりあえず、かつてこういう感じだったという写真をひとしきり見て、さらに北を目指す。

新夕陽丘。夕日の他に西側の島々を見渡せホエールウオッチングができる。旧夕陽丘は?

桑の木山へ。島の西側は戦後持ち込まれたアカギの木が繁殖し、この山の名前のもとになっているオガサワラグラの巨木が減ってしまったそうで、アカギの繁殖をコントロールしているそう。
また、固有種で母島でも希少植物である小さいラン、ムニンシュスランが咲いていた。これもこの時期にしては珍しいらしく、運良く見ることができた。
また、マルハチもあった。広域分布種のヘゴと小笠原固有種のマルハチと小笠原固有種で父島にしか分布しないメヘゴがあるそうだが、父島でもそう言われたけど、違いがわからん。
東港へ。禁止になるまで捕鯨が行われていたそうで、今は桟橋が残るだけ。当時の建物が海底に沈んでいて魚の棲家になっているということでダイビングスポットらしい。
東港のちかくには北村小学校跡があるのだが、言われないとわからないくらい森に埋もれていた。今は母島は沖港周辺にしか人は住んでいないとのことだが、かつてここに集落があったのを感じられるところ。

母島の道の北の端、北港。高さも奥行きも深い入江にある。今は桟橋のみが残っているのだが、すっかり波で削られて丸くなっている。ロース記念館でみた桟橋の写真ではきちっと角があったので、歴史の流れを感じる。
また、ちょっと残念ながら流れ着いたゴミがおおかった。

さて、街に帰る。途中夕日や乳房山の展望所んいよる。

少し時間があまりそうとのことで、砲台跡のある静沢の森遊歩道へ。島のあちこちに大砲が残っていると聞いていたが、錆びてはいるが朽ちてはいないし、壊されてもいないし、落書きとかもない。とくに囲いもなく森を歩いていると突然出てくる。これだけ普通にあるのはめずらしいけど、ここが集団疎開前後でガラッとかわった島の歴史とかとかかwってくる文化の違いなんやろな。
ふと上を見ると、パパイヤがなってた。野生のパパイヤなんてあるんやって感動。そりゃあるんやけど。

もうちょっと時間があるのでということで街の端にある鮫ヶ崎展望台へ。ガイドさんが毎朝散歩してはるコースだそう。街からすぐの距離で崖の上から海を眺めることができる。ここは一目でお気に入り。

港も散歩。漁船が戻ってきたので、ガイドさんが見に行きましょうということで、漁協の港にお邪魔する。小型の船ながらマグロが数本、1m超えるソデイカがどんどん上ってくる。いやー近くでこれだけ獲れるのはおどろいた。

観光協会でシリアルナンバー入りの小富士登頂証をいただき、ツアー終了。宿まで送ってもらう。
宿は母島の街部分の西の端にあるラメーフさん。緑に囲まれたペンション的な建物。デッキが広く、釣り道具の整備やダイビングアイテムの洗濯などもできる感じで、いろんな目的できた人がゆっくりできる感じのところ。

そろそろ日没なので、宿からすぐの鮫ヶ崎展望台へ。ばっちり海に夕陽が沈むスポットやった。この数年何度も海に沈む夕日見てきたけど、どこで見ても共通にいい。沈んでからもしばらくぼーっと眺める。

で、急いで宿に戻って夕食。今日も島づくし。

今日は双子座流星群極大ということで、三度、鮫ヶ崎展望台へ。向かう途中でもう2個も流れ星が見られた。もうええやんって感じやけど、せっかく三脚持ってきたのでちゃんと展望台へ。影ができるくらい月がめっちゃ明るいので、観測できるのは北と東。
それでも天の川がうっすら見えたし、街の近くでこれだけ見えるのと、双子座流星群やのにウインドブレーカーくらいで行ける気候なのはとてもいい。(先月の奥山梨での極寒装備での星空観測のイメージがあるのでとくに)
また、ちょうと月の方角に雲が出てきたので、どんどん暗順応が進んで見えるようになってくる。
結局1時間ほどで4つ見られたので満足して帰る。なんせ早起きやったので。