2021年12月14日

小笠原_母島散策、出港

宿散策。

朝食前に、日の出を見に4度鮫ヶ崎展望台へ向かう。山の方からも行けるということで行ってみた。普通の山道のようでやっぱりタコの木があると亜熱帯感がある。ほどなく展望台へ出るのだが先に見えない山道の方が遠く感じる。

日の出まで海からとはいかなかったが、それでも日の出と共に陰影がくっきりでる海の様子がみられて満足。
めずらしく先客がおられて、朝日を見にこられたのかと思ったら鯨の観察をされているそうで、遠くにいるのが見えるらしい。3頭とのことで、一昨日父島のツアーで見た3頭みたいだった。鯨の話をしていたら、羅臼だと色々みられるという話になって、去年行きましたよ、からいろいろ旅行の話ができて楽しかった。

朝食いただいて、チェックアウト時間まで宿でくつろぐ。
船が出る11:45くらいまでぶらつく。とりあえず最後にもう一度と展望台へ。やっぱりいい。

沖港の観光案内所に寄ってちょっと買い物。
街の方へ行き、まずはお寺さんの奥にある鍾乳洞。観光案内所でヘルメットなどを借りる方式。まあ、鍾乳石の壁がある。

ぱっと見たところ集落を見下ろせそうな小剣先山に登れそうなのだけれども、とちゅうで戻る。後で見たら15分で登れそう。行けばよかった。
みたところ島唯一の商店。普通のお店なのだが普通のお値段でペットボトルとか売られていて送料取らないんやなと感心。
JAさんへ。今はパッションフルーツはないとのことだけど、プチトマトが美味しいとのことで購入。
港にはガジュマルの巨木。木下で休むのが気持ちいい。

月ヶ岡神社にもより、観光案内所へ戻ってきた。

まだ時間があるので港の入り口の方でトマト食べながらぼーっと過ごす。
たぶん人工砂浜があり、ぼこぼこ掘ってあったので海亀が産卵に来てるんだろうというのがわかる。

短かったけど、母島を後にする。

お引越しされるのか、朝ドラの「来週からは東京編」みたいなシーンがあった。子供たちや先生が桟橋を走ってこられて、感動。

ついに曇ってきたけど、帰りもデッキに。
母島は、人口450人ほどでみなさん港周辺で住まわれている。 と聞くとやはり過疎化してそうなのだけれども、建物は内地と変わらないし、空き家なども見られず綺麗な街並み。30〜40代の人が多く、保育園の散歩も子供たちがぞろぞろと、若い人が多い印象。 父島はなんだかんだ動きがあったが、母島はのんびりしている感じがした。 まあ、小富士と鮫ヶ崎展望台からの景色は忘れられない。

父島に到着。おがさわら丸の乗り継ぎが1時間。ここで小笠原ツーリストさんからおがさわら丸のチケットをもらう。と、きてくれたのが初日のガイドさんだったので、いろいろ旅行の話など。父島で観光やってると、客が来るのが土曜から火曜までという周期があり、一年が早いんですよね、とのこと。こっちも週明け共有して、週末吸う方まとめてのくりかえしなんで変わらんですね、と出港おの時間。
父島といえばおみおくりなのだが、最初に出てこられたのがさきほどのガイドさんで発声と和太鼓の演奏。ガイドさんや観光協会の方や宿の方みなさんが来ていて、お互い見つけては、ありがとうございましたと声かける。船はこういうのができていい。まぁ、観光客はほぼ全員この船で帰るので観光のお仕事されている方は見送りに来られるわけで、それが週に1本しかない船でしか来られない父島らしいところ。
出港すると今度はクルーザーが並走してきて、こちらも観光の船。で、最後が海のツアーでお世話になったみなさんの船。と、島にいる間にお話しした人が、また来てください、いってらっしゃい、と見送ってくれるというのがいいのやな。もう見送ってくれるだけで感動。
さて、また船で24時間。

夜、デッキに出て星を眺める。また星が綺麗。とiPhoneで写真撮ってみたらばっちり映るので驚き。というか流れ星が写ってた。これまた運がいい。
デッキは22時までなのでぎりぎりまでいて部屋に戻る。最後まで楽しめる。

小笠原は週1便の船でしかアクセスできないので土曜に人とモノが届き、火曜に出ていく周期で全てが回っている。そのため港へみなさんが迎え送ってくれる。
独特の生態系がある一方で、人が住んでいる歴史は浅いので、土着の文化がなく、短時間の滞在ながらも入りやすい印象があり、また空き家もほとんどなく若い人が多いという、よくみる過疎化をかんじないところが印象的。
週に1便、片道24時間という制約のある中、みんなで支え合うだけでなく自立してやっていける力が必要で、だからみなさんが生き生きされているのだろうなと、そういう点でも、これまで訪れてきたところとは全く違うところだった。