2021年7月18日

佐渡2日目

早朝は気持ちいい。

相川集落の京町通りを散策。重要文化的景観とのことで時鐘楼やレンガ壁、海を見渡せる高台の下京町から上京町に板張りの壁の住居がならぶ。
このあたりはほかにも寺町通など観光ルートに名前がついていて歩きやすい。でやはり選鉱場跡にも寄る。と窯元があるのに気が付き後で来ようと思う。

鉱石の積出に使われていた大間港。石積護岸やトラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座などが残っている。ここは私有地なのだけども案内看板なども建てて解放してくださっている。

大間港からすぐの千畳敷。橋とかかかっているが平坦な浅瀬が広がっている。とても穏やかなのもあってものすごい数の魚がいるのが見える。

尖閣湾。高さ30mの尖塔状の断崖が続く。海側から見たいけど時間的に遊覧船とか乗れそうにないので残念。

もうけっこう観光した感じだけど、宿に戻って朝食いただいて朝風呂いただいて、出発。

今朝見つけた北沢浮遊選鉱場横の無名異焼の北沢窯によってお皿を購入。
佐渡でしか採れない赤褐色の無名異土をつかって作られているそう。こちらでは広く使えるようにとモダンという言葉が合うデザインのものも多く作られていて、シンプルなデザインと柔らかみのある色が楽しめた。

平根崎の波蝕甌穴群。もちろんここもジオスポット。2mほどのポットホールに、スライスしたかのような薄い岩が幾重にも重なって海に刺さっているかのような地形。ここまでゴツゴツメインやったのに、急にこういうのがでてくるので、ずっと見てしまう。もう佐渡の岩は表情ありすぎ。

岩谷口には岩壁があり、そこには海食洞がある。ここもジオ。
その先の押出岬は高いところにあり岩谷口の海岸線が綺麗に見わたせる。
さらに進んだところの真更川地区にも棚田がある。こちらは県道が棚田の中を通るのでアクセスがいい。棚田と海がセットで見られるのがやはりいい。

標高167mの一枚岩、大野亀。時期は過ぎているがトビシマカンゾウの群生地で一面黄色い花が広がるそう。今でも高地のような草原が広がっている感じがいいところ。岩の上まで登れる遊歩道があるのだが、あまりに暑いので歩くのは少なめにしておいた。

今度はほぼ北端にあたる二ツ亀。佐渡島側も高台になっているので、かつては繋がっていたのやろなと感じるダイナミックさがあってこれも絶景。
で、ここはトンボロになっていて、ちょうど繋がっているタイミングで観にこられた。で、いつもなら渡るのだが、やはりあまりに暑いので高台から見るだけにする。ちなみに海水浴場、キャンプ場になっているミシュラン2つ星なのだが、コロナもあって寂しい。
さて、ゆっくりしすぎた気がするのでここからは一気に両津港に戻るとする。

加茂湖東岸の諏訪神社奥にある展望台から湖を眺める。周囲17kmあり、なにげに新潟県最大の湖とのこと。もともと淡水湖だったそうだが氾濫防止のために海とつなげられ汽水湖になっているそう。

両津湊に戻り、レンタカー返却。ぐるっとジオスポット回ってきた後でのジオパーク推進協議会さんへ。先によればよかった。

佐渡島だけで使える電子マネー、だっちゃコインが余っているので、お土産など買いつつ、フェリーターミナルにあるmaSanicoffeeさんでカレーをいただく。

海と山と、町と文化と充実した観光ができた。流罪できた文化人や商船で文化的な流入が多く、文化的に豊かでありそれを独自に育ててきた歴史が、他の島と違った島感があった。
世界遺産候補ということできたのだが、島の文化だけでなく、特に岩礁は独特でさまざまな地形がどんどん出てきてジオスポット巡りには最適。
ただ、沖縄本島の次に大きな島ということで、時間が少なく急足になってしまったのと、暑さに耐えられずゆっくり散歩できなかったのが残念。