2021年2月14日

乳頭温泉

朝散歩。とはいえブナ林しかないけど。除雪車と毎日雪下ろししないと埋もれてしまうというのを感じられた。

乳頭温泉にある7つある温泉は、お昼は日帰り温泉として開放されているので泊まっているところ以外にも入れる。さらに湯巡り帳があると、乳頭温泉の日帰り温泉に1回ずつとそれをむずぶ湯巡りバスに乗り放題。
で、一番離れた鶴の湯へ向かう。まあまあ距離あるのだけど、途中、分かれ道一つだけ、鶴の湯の別館があるだけ。さすが秘境。

乳頭温泉の写真によく出てくる顔的なところ。時代劇に出てきそうな茅葺き屋根の本陣が宿泊施設になっていて、その奥に温泉がある。
温泉は50m範囲内に4つの源泉がある。基本的には白濁のお湯なのだが、白湯(含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉)、黒湯(ナトリウム塩化物・炭酸水素泉)、中の湯(含重曹・食塩硫化水素泉)、滝の湯(含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉)と幅広い。
露天風呂は白湯で、とても広く岩場や雪が積もった崖を見ながらで、情緒があっていい。ただ、外から見えるのでいろんな人が見にくるのでちょっとおちつかない。けどもここは別格。露天は混浴だけと、別に女性専用の露天風呂もある。

湯巡りバスまで時間があるので、こちらでお昼をいただく。それまで山小屋のような館内で待つ。ストーブがまたいい。
鶴の湯名物の山の芋100%の団子入りの山の芋鍋を、囲炉裏のある本陣(客室)でいただける。甘めの味噌ベースのスープにキノコや豚肉など具沢山で、さらに山魚もつけて大満足。雰囲気も楽しもてこれはいい。

湯巡りバスに乗って次の妙の湯へ。妙の湯は落ち着いた雰囲気のおしゃれな旅館という感じ。少し複雑な作りになっていてそういうところも高級な旅館な感じがする。ここには2つの源泉金の湯(マグネシウム・カルシウム硫酸塩泉、褐色、重めの湯)、銀の湯(単純泉、無職無臭、やさしい湯)。露天は金の湯で横を流れる川の滝を見ながら。金の湯と銀の湯のメリハリがいい。湯上がりにスイーツいただく。秋田の郷土料理もある。

次は一番奥にある蟹場温泉。部屋数の多めの旅館という感じ。こちらには2つの源泉。露天風呂は唐子(重曹炭酸水素泉、無色若干硫黄臭)、内湯は蟹場硫黄(単純硫黄泉)。
露天風呂は建屋から50mほど離れたところにあり、すべるすべる。少し下ったところにあるので何も見えずブナ林に囲まれた秘境感ある露天風呂。やさしい肌触り。混浴なのだが透明なので女性は入りくいやろうなという感じ。別途女性専用露天風呂もある。
内湯は湯の花がたくさん浮いている硫黄泉で、岩と木の2種類の浴槽。それぞれ離れているので、いちいち着替えないといけんあいのが日帰り温泉では回りにくい。タオルが可愛い。

次は大釜温泉。こちらは木造の校舎を移築したところだそう。こちらは酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉。ってなんやねんという感じ。少しピリピリする刺激のあるお湯で、強烈に酸っぱいお湯。このお湯は結構おもしろい。そしてこれまでで一番雪に埋もれた露天も雰囲気がいい。

で、休暇村に戻る。夕食はしょっつる鍋などの郷土ものから創作まではいった懐石。田沢湖でしか採れない長芋や上品なしょっつるなど驚きがいっぱい。
で、今日も休暇村の露天にゆっくり浸かる。乳頭温泉にはあと2つの温泉があるのだが冬季閉鎖ということでこれで制覇。こんなにいろんなお湯に、雰囲気の違うお宿にと乳頭温泉のバラエティーはすごい。ただ、こんなにいろんなお湯に浸かって体やお肌に良いのかどうかチョイッと微妙。
温泉宿しか建物がない乳頭温泉。秘境の秘湯で、いくつもの温泉とそれぞれ特徴ある温泉宿。これらを楽しめるように協力されていて、ようこそ感がとてもよくって、大満足。

さて、昨日の地震の影響で、新幹線は当面東京まで行かない模様。別なルートで帰る必要が出てきたので、明日の角館の宿は諦めて、JRと飛行機の2面貼りできる秋田の宿に変更。やれやれ。