2018年3月17日

ケルン、ブリュール、ライン渓谷中流上部

今日はフランクフルトから北側のケルンを目指す。

少し早めに宿を出てマイン川まで回って駅へ。クロワッサンとコーヒー買ってアムステルダム行きのICEでケルンへ向かう。だいたい1時間くらいで到着。

ケルン中央駅の目の前にケルン大聖堂があることは知ってたけど、知ってたのにいきなり現れる高さと圧倒的な存在感におどろく。

とにかく新しい街に来たのでまずは教会の塔に登る。
ケルン大聖堂の尖塔は157mだけど、登れるのは97mのところまでで533段。なかなかの段数。
途中に鐘が見られたり街も見えるが、何よりゴシック教会の飛び梁をすごく近くみ出られるのが良い。かっこいい。
散々登ってやっと広いところに出た、と思ったらまだ階段があるという演出付き。登りはじめて20分ほどでプラットフォームに到着。
天気は残念やったけど、なかなかの達成感。

ケルン大聖堂の中に入る。
全長140mもあり、石柱と石像、高いステンドガラスがずらっと並んでいるが、薄暗い感じでものすごく荘厳な印象。
今のケルン大聖堂は3代目だそうで、中断もありつつだが1880年に600年かけてできたものだそう。600年もかかっているのだが、時代の流行りに混ざることなく当初の計画に近いまま作られたのだそうで、芯が通っている。
なお、世界大戦で内部は破壊されたが建物自体は残ったのだそう。

ケルン中央駅からローカル線に乗り、南に20分ほどの」ところにあるブリュールへ。
こちらの駅前に広がる庭園の建物が世界遺産「ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト」。
ここはケルン大司教が建てた宮殿で、ドイツで最初のロココ様式の宮殿。大司教はあまり口出しせずに、多くの芸術家が思いのまま腕をふるって造られていて、そういう意味でも純粋なロココ調なのだと思う。90年代までは国賓を迎えるホールとして使われていたのだそうで、1984年というかなり早い段階で世界遺産に登録されたのも納得。

アウグストゥスブルク宮殿は、宮殿内で申し込むツアーでしか中を見られない上、時間的にお昼休みに入りそうだったので、急いで受付へ。少し間に合わなかったけど、一つ前のツアーに入れてもらえた。

元々ここは質素な建物だったそうだが、18世紀に改築されてロココな宮殿に変わったのだそうで、特に入り口にある階段の間の、1階はマーブル模様の柱と、2階は白を基調とした壁、柱、彫刻と天井のフレスコ画と視界に入る全てがtheロココなところに圧倒される。
他にも、巨大な陶器製の暖炉も印象的。
ちなみに撮影禁止なので写真は買ったポストカードより。

庭園内を散歩。季節的に花がないのと天気が残念なのだが、夏なら緑が綺麗な小道をてくてく歩けて気持ち良さそう。
宮殿とセットで世界遺産に登録されている別邸があるのだが、庭園の端まで行っても見当たらず、地図を見直したら、庭園の端から、さらに1km離れたところということで諦める。
ランチでも、と思ったが、街は駅と反対側ということと、電車が来そうだったのでケルンに戻る。

なお、街まで行けばU-Bahnでケルンまで行けたみたいで、その手もあったなぁとあとで思った。

ケルンに戻る。
大聖堂以外にも、いろんな様式の教会がたくさんあり、ちょこちょこ寄る。大聖堂からは見劣りするものの、それぞれの雰囲気がいい。
繁華街の方のドイツ料理レストランに行ってみようとしたが、そこそこ昼下がりやのにどこもいっぱいで、イートインできるパン屋さんがあったのでそちらへ。ハードなドイツパンはやっぱりいい。やたらめったでっかいパンを500gで€2.3などでたくさん売ってるのが気になる。日本やといくらするやろか。
ケルンはオーデコロンの発祥の地らしく、4711で購入などなどして散策。

次に鉄道に乗るケルン・メッセ駅まで歩こうとライン川を渡る。
ホーエンツォレルン橋は、鉄道と歩行者の橋。ドイツで一番鉄道が行き交う橋だそうなのだが、最大荷重を見直す必要があるくらいの南京錠が歩道橋にかかっているとのこと。ここもなかなかの観光地。
橋を渡ってすぐにケルン・トライアングルという高層ビルがあり登れるみたいなので登る。入り口がわかりにくい。
高さは100mということでケルン大聖堂のプラットフォームと同じくらいだが、ここエレベーターであっけなく登れてしまう。
こちらからの景色はケルンの中心地が見渡せる感じ。橋を挟んで、旧市街と新市街を分けてある感じがいい。

ケルンメッセ駅へ。チケットを買っていた電車が50分遅れ、ということで、さっきあきらめたケルシュをいたくべく駅に併設のDEUTZER BRAUHAUSに寄る。ガッフェル ケルシュがある。(日本でも飲めるやつやん)。
樽からそそぎ入れる感じでケルシュが出てくる。ここは200mlが基本。どんどんおかわり、というかワンコ蕎麦状態で勝手に届く感じで、南部や北部でのでっかいジョッキで飲むイメージだったのでかなり違う。
レバーソーセージ(らしき)メニューがあったのでそれも注文。なかなか癖のある感じだが、テリーヌ的にパンに塗っていただくとこれがいい。

フランクフルトもケルンも、レストランは席が狭くてぎゅうぎゅうな感じだったけど、こちらは広くて料理も美味しそうだったのでおすすめ。

遅れてきたICに乗る。値段があまりかわらなかったので1等席を買ったのが正解で、6席のコンパートメントを貸しきれた。
ケルンメッセからボン経由して1時間ほどでコブレンツに。ここから世界遺産「ライン渓谷中流上部」の区間に入る。
ほんとはここで降りて各駅停車に乗り換えて、世界遺産のどこかで降りようと思ってたけど、遅れてきて乗り換えていたら日没になりそうだから、チケット買い足しこのまま乗って、世界遺産は車窓から楽しむとする。

かつてライン川を進む船から通行料を徴収するべく建てられた塔や城が残るところ。狭くて座礁しそうなローレライや、stGoarの今でも泊まれるお城、日本的な感覚だと沈まないのが不思議なくらいの中洲に建てられた塔など、魅力的なところが点在していた。
ライン川のすごいところは、起点のスイスから終点のオランダまで1,200kmもあるのに滝がスイスの1箇所にしか無いというところ。このライン渓谷区間はかなり蛇行したり狭くなったりしているのにそれでも流れがゆっくりという点。ここを走っていると山間なのに坂道が全然無いのでそれをすごく感じる。
しかし、それだけにICは速くて全く砦なりお城なりを楽しめない。これはゆっくりライン川クルーズで見たほうがいい。けどもそれは4月以降。

フランクフルトに戻り、フランクフルト南駅の方にドイツ料理のレストランが多いということで行ってみたが、土曜やしか、どこもすごくいっぱい。しかも、相席もいいところなほど狭い。
とりあえずソーセージとかいただく。さすがフランクフルト で、ソーセージと思って頼むとやたら多くて大変。せいぜい3本にとどめておこうという感じ。