2016年9月22日

茨城県北芸術祭 day1

今年は芸術祭の当たり年ということで、その一つの茨城県北芸術祭へ。
茨城県の北部に当たる6市町で開催され、大きく海側と山側で別れる。その山側から回る。

まずは、常陸太田市の昨年廃校になったばかりの旧美和中学校での展示へ。毎日通うと思うと大変だが、坂の上の校舎が絵になるところ。
入った感じはまだ使われているかのような綺麗な学校。
各科目の教室ではそれにちなんだ展示、教室には思考を凝らした展示とここだけで10ほどの作品が見られる。
パンフレットにもなっているシャボンの幕に超音波を当てるとスクリーンになるという作品や、学校の屋上にも作品があり学校の屋上に登れるというところが印象的やった。

同じく常陸太田市の家和楽(やわら)地区にある、青少年活動で体験学習、スポーツ、宿泊等に使われていた旧家和楽青少年の家での展示へ。
宿泊棟の方では、大きな吹き抜けのロビーをフルにつかって、大きな半透明のバルーンの作品。中に入ると異世界感がすごい。
他に、茨城県北西部を流れる久慈川の航空写真とそこで拾って来られた石のインスタ。

今回一番感動した作品が、ここの体育館に敷き詰められた白い砂に植物図鑑の絵を切りとって立てられている作品。
約2万5千本立っているそうで、体育館の重い扉を開けると目に飛び込んでくる大きな作品は圧巻。正面から見ると全部黒なのだが、反対側に回るとカラフルというところも面白い。
ちなみに、使ってない体育館での作成、展示なので、雨漏りが心配とのこと。

さらに北上し大子町へ。こちらのメイン会場は、常陸大子駅前の商店街。
大子町文化福祉会館「まいん」や元病院だったところに展示があった。病院だったところは、大子町の特産でもある漆の栽培や掻き職人を支援されているNPO法人が入っていて、それを用いた作品が展示してあった。
そんな感じで、地域にまつわるアートが商店街に点在している芸術祭らしいところやった。

大子町にある旧上岡小学校へ。とにかく昭和初期そのものって感じがする古い建物だが綺麗な学校。
ここは、昭和初期に建てられて、ガラスもその時のままらしいほど保存状態がいい大切にされてきたところで、2001年に廃校になった後もドラマなどのロケ地としても地域住民の陶芸や絵画教室等にも活用されていて、廃校感は一切ない。
作品も展示がいくつかあるのだが、それ以外にも、教室や職員室、図書室も公開されていて、一通り見て回れるのも楽しかった。卒業生の方もたくさん来場されていて、卒業式の写真とか見てはちょっとした同窓会みたいな感じになっていたのも、いい展示会場やなと思った。

時間的に展示会場が閉まる時間になったので、大子町の南の方へ戻り、日本三名瀑の袋田の滝へ。
こちらの滝へ向かうトンネル(歩道)の中にも作品がある。

袋田の滝は、すごく近くまで寄れるので、さらに今朝を含め連日の雨の影響もあるのだと思うのだが、ど迫力で滝の中腹が見られる。これはわざわざ見にくる価値があるところ。

今日の宿は、大子町の八溝地区にある「やみぞ」さん。
そこから少し離れた飲み屋さんで、この辺りの名産の奥久慈しゃものすき焼きをいただく。味が濃い軍鶏で美味しい。

宿に戻る。
温泉大浴場の湯船に、これもここの名産でもあるリンゴが大量に浮かんだおふろがよかった。