2016年3月25日

長崎市 軍艦島、造船所、平戸

朝の散歩に出かける。丘の上はやっぱ気持ちがいい。

さて、今回の旅行のいちばんの目的の軍艦島へ。
軍艦島は今は長崎市の持ち物になっていて、上陸できるツアーは数社にのみ許可が出ているそう。各社に船を接岸できる時間がキッチリ決まっているので、上陸した際は同じような内容になっているが、軍艦島までの道中にいろいろ差がある感じ。
今回は、軍艦島コンシェルジュさんを利用。軍艦島までの約45分、道中、周辺に見える島などの今や昔の解説があり、それも面白い。
いよいよ軍艦島が近づいてくる。全体が護岸工事で拡張されているのもあって、島というより、まさにでっかい軍艦が迫ってくるような(いや、見たことないけど)迫力。ぐるっと船で一周しながらそれぞれの建物の解説があった。当然ながら本やテレビで予習済みやけど、実物を見ながら解説してもらうとほんとにいろいろすごかったんやなと感じる。
炭鉱、住宅地、娯楽施設などなどがあのスペースに建てられていること、海底の炭鉱はあんなに向こうまで続いていること、改めて驚くことばかり。

で、上陸すると、見学コースも見学できる時間も決まっていて、3か所の広いスペースで解説があった。今度は当時の写真も合わせて解説、実際に上陸して話を聞くとまた実感がわく。
実際に住んでいた方、働いていた方が解説してくれはるのと、こちらを盛り上げながらのおしゃべりも楽しかった。

1974年の閉山(?)から40年、全体がすっかり廃墟となった、鉄筋コンクリートの島。負の遺産というわけでもないのに、やっぱなんとなく負な印象があったが、話を聞いているとそれだけではない、いろんなものを感じられた。
遺跡以上に難しいと思うが、なんとか残していってほしい。

港を散歩しながら長崎駅へ向かう。
途中の個性あるお店が並ぶ商業施設「長崎出島ワーフ」にあるアチックさんでトルコライスをいただく。普通に美味しい。しかしトルコライスの定義とは?
こちらはコーヒーショップなので、もちろんコーヒーも美味しいし、こちらで作られているというコーヒーカステラもお土産に購入。

前日に申し込んでおいた、三菱長崎造船所の資料館見学ツアーに参加。
長崎市街から見ると長崎港の対岸になる海岸一帯が三菱の造船所になっていて、長崎駅からバスに乗ってのツアーになる。
まず驚いたことに、敷地内にバス停がある。もちろん社員用なのだが、バス停ということはそれなりにダイヤがあるんやろなぁ。

ツアーでも敷地内をくるっと回ってもらえて、世界遺産のジャイアント・カンチレバークレーンの麓も通る。(敷地内なので撮影不可)
対岸から見てたけど、ものすごくでかい。100年以上使われ続けているとは到底思えない。
敷地内には、明治時代に作られて現存する第三船渠、 迎賓館として使われている占勝閣の世界遺産もあった。
で、このツアーの目的で今は資料館になっているある旧木型場へ。この建物がここで最古だそう。

中には、造船に関わる機材や装置。ヤマトをはじめとする三菱製軍艦の写真や梶の展示から、風力発電施設の部品までずらっと並んでいた。
もちろん、凄いし貴重な資料で一杯なのだが、そのなかでも、1970年のタービン事故で10トン以上の破片が1.5kmも飛んで行ったそうなのだが、その時の破片が展示されていたのも印象的やった。
工場内ということで自由に回れないし、時間も限られているが、こういう資料館があるのは働いている側にも良いものだろうなと感じられた。

長崎駅でレンタカー借りて海沿いを北上。
途中、佐世保バーガーをいただくべく佐世保に寄る。

佐世保バーガーといえばSBKことジュリアンさんということで、SBKも訪れたミサロッソさんへ。
商店街の中にあるイートインできる街のバーガー屋さんという感じのアットホームなお店。で、名物のミサモンスターをいただく。
うまい。めっちゃうまい。野菜の新鮮さもだし、バンズやハンバーグも自家製で拘られて作っておられるとのこと。そりゃあ美味しいわ。

で、佐世保の港もよらず北上を続ける。

すっかり日が暮れてしまったけど、平戸に到着。適当に取った宿やったけど、最近では珍しい大きな旅館。
宿で平戸のナイトツアーを開催するということで、参加した。ホテルのバスで、ザビエル教会や街の造り酒屋などに寄るツアー。結構疲れてたけどなかなか面白かった。街の協力あってやなぁ。
全室オーシャンビューの部屋と、露天風呂から見える湾内に見える月が綺麗やった。