2015年9月 5日

大地の芸術祭2015_Day2 PM

次のところを目指してる看板が見えたので寄ってみた。
ちょっとした広場にポツンと立ってたY-031「コンピュータ穴居人のための家」。
穴居人の原理と言うよりも、そのうちこんな風に戻るだろうということかな。ま、たしかにこれで足りるのかもしれない。

2009年の芸術祭のおりにオーストラリア人アーティストの展示場として、空き家を改装して建てられたY-082「オーストラリア・ハウス」。期間外にも日本とオーストラリアの交流の場として使われていたが、2011年の長野の地震で全壊。2012年に、交流の場を絶やさないように丈夫でコンパクトな建物に再建され、Y-083「ディラン・ンラング-山の家」など新たに作品を展示されている。東北の件で影になってたけど、こっちでも絆があったんやなぁ。にしても黒い縁側は気持ちよかった。
Y-090「2000のわらじと200の足」2000枚の銅板をつないで作られた小屋。それぞれの銅板には地元の人の履物がエッチングされている。今回の展示でもいくつかあったが、小さいながら途方もない作品。

松之山エリアへ。峠を越える道を走ってると温泉だったか?に作品の看板が見えたので寄ってみた。
Y-099「うたかたの歌垣」茶室なのだが、屋根は作者が長いことかけて集められたカラスの羽だったりと、これまた途方もない苦労の作品。

道を間違えたかと思うところを走ってたどり着いたY-013「夢の家」。駐車場は狭いが人気スポット。一階はだいぶ見慣れてきた古民家な感じだが、二階の宿泊できる部屋は、暗めで赤とか青とかの部屋。箱で寝るのだそうで、そこで見た夢を箱の中にあるノート「夢の本」に記すのだそう。ゆっくり寝られるのかなぁ。

夢の家の隣にはY-035「エリクシール/不老不死の薬」。地元の薬草などを使ったリキュールが並んでいる、地元ならではの知識が取り入れられた作品。なによりタイトルが絶妙。
すぐ近くにも古民家をつかったY-036「収穫の家」、Y-037「米との対話」。
収穫、織物、炭など生活の糧となるものをメインに扱った部屋で構成されている。空間だけでなく藁や米を使っているので香なども楽しめた。

松之山の温泉街入り口にもモニュメント的な作品Y-011「渓谷の燈篭」、自生する植物の生態を記録している作品Y-012「メタモルフォーゼ-場所の記憶-松之山の植生を探る」。

民家まるまる漆黒にして室内には調理器具が積まれた、食をテーマにしたY-069「黎の家」。ここではY-096「ザ キュウリ ショー」というイベントが開催されていて参加した。この土地で食べたキュウリがあまりに美味しかったので、世界中のキュウリの調理方法を研究された作家さんのトークをききながらいろんあ調理されたキュウリをいただくというもの。たしかにキュウリがおいしかったし、あんなに世界中で食べられていて調理方法があんなにあるのも驚いた。とにかくキュウリばかり食べ、いろいろ解説がはいれども、美味しいでしょ、と言われ続けているだけのような、でも居合わせた皆さん和気藹々とできて楽しいイベントやった。

Y-072「家の記憶」。家中に張り巡らされた黒い糸。それに、近所の人から預かった、要らないけれど捨てられないものが編み込まれている。空き家になっても人が住んでいたことを家が記憶しているダイレクトなメッセージを感じられた。

廃校を利用したY-052「最後の教室」。大きめの学校だったようで、各階に渡っての展示になってた。全体的に外からの光を遮断しているのだが、とくに入り口の講堂のて展示は最初は目が慣れずにあまり見えなかったが、一通り回って、最後にもう一回きたらじっくり見えるという、偶然かもしれないが、おもしろい感覚があった。講堂の舞台に腰掛けて無数の明かりを見ているとなんとも不思議で気持ちのいい時間やった。

一気に移動して、昨日行きそびれた、T-214「もうひとつの特異点」へ。またしても、黒く塗られた空き家に、ワイヤーが張り巡らされている。そのなかにあるものが見えてくるようになっていて、それがどこで見えるかを探すというもの。結構個人差があるみたいで、こっちからがいい、あっちの方がいいと、なかなか楽しめる作品。タイトルも絶妙。ここは、お気に入り。

昨日きた公園でダンスイベントがあるということで見に来た。E-031「つまりは、ダンスでコマーシャル。」。劇団の方々が各会場を回って作られたコマーシャルダンス映像作品があり、その上映も合わせてのダンスパフォーマンス。ゆるい感じながらもパワーある不思議な空間やった。

十日町駅周辺まで夕食を食べに戻る。おめあてのお店は混んでたのでぶらっと歩いて津南豚の丸天さんへ。焼き豚の乗った豚丼は当然ながら、ホルモンの盛り合わせがものすごく脂がのってておいしかった。
で、せっかくなので街中を歩いて、道にペイントされたT-317「チョマノモリ」も見る。お昼なら子供がこの絵を使って遊んでそうな作品。

今日も盛りだくさんやった。