2014年3月22日

ベルギー旅行 ディナン

今回の旅行の目的といってもいい、ディナンへ。ディナンは、川が削った断崖の間の小さい街。
サックスの発明者の出身地ということもあって、街の中心にある橋には巨大サックスオブジェが並んでいた。おーって感じだが、早速雨なので教会で雨宿り。

シンボル的なノートルダム教会には、窓が半分はステンドグラスで半分は緑のガラスなのと雨なので、教会内は薄暗い緑一色なのと、奥行きは短いもののやたら高い天井で、かなり落ち着いた空気の、ずーと座っていたくなるほどの独特な雰囲気。
30分ほどして晴れてきたので散歩開始。

教会からすぐ近くに、サックスの発明者のアドルフサックスさんの生家があり、今はちょっとしたサックスの歴史資料館的なものになって自由に見学できる。中にある椅子はサックスのキーみたくなっており、さらにサックスの素材でもありこの街の特産でもある真鍮製で、座るとちょっと下がるようになっている、芸が細かい。
教会からサックスさん家の間の商店街には、サックスの形のネオンサイン(たぶん夜に付くんやろう)と、街灯にはサックスなどの管楽器のまめ知識(だと思う、読めないし)のプレートがあって、橋のオブジェからサックス一色に見える。

ぐるっと散歩。レフの修道院ちら見したりとか、ヨーロッパで一番固いクッキーらしいクックドディナンをいただいたり、とかしても1時間もかからず。

城砦に登る。こっちはナミュールより低いけどロープウエイで登れる。上には城はないけど砦という感じが満載。
なによりもここからの絵に描いたような小さな街並がすごくいい。
砦では、ディズニーのサンドアートのイベントがあった。ディズニー映画のキャラクターなどが作られていて、最後にはディナンらしくサックスを吹くミッキーまで。なかなか楽しめた。ちなみにパリディズニーランドの宣伝の一環らしい。

また、雨が降ってきたので、ここはひとつレフの産地でレフをいただこうと、その名もカフェレフへ。カフェと言っても十分なほどのメニューがあるレストラン。
日本ではレフの種類は少ないけど、こっちでは甘いレフもあるとのことで、それをいただく。当然ながらビアサーバーから注がれる。レフ・ルビー、甘さと酸味がちょうどいい。今回飲んだ中でコレが一番おいしかった。日本にないのがほんと残念。
あと、コロッケと鶏のクリームソース煮もいただいた。これもベルギーらしい一皿。いやーどれもおいしい。(まあ、日本で旅行しててこんな値段の料理ばかり食べることはないからやけどね。)

雨やまないし、17時にもなると見るところがないので、まだ明るいけどブリュッセルに帰ることにする。いやーでも満足。
国鉄はICの一等車ばかりのってるけど、この区間に来たのは特別で、4組ごとに扉で区切られた個室感のある車両。オレンジの壁に空想の動物の絵が描かれていたりでかなり雰囲気が違う。

ベルギーでは電車でやたら話しかけられるのだが、今日は行きは「PC使いたいんだけどコンセントどこかしらない?」と女子大生風の方に聞かれ、帰りは車掌さんから検札やらこんな客がいるやらいろいろ聞いたり、特段旅行ネタというより普通の会話で話してくる。
ただ、フランス語かオランダ語で話しかけられるので、ごめん言葉が分かれへん、と言うと、今度は流暢な英語で帰ってくる。みんなバイリンガルなんかなぁ。
こっちはなんとか理解できても必死のカタコト英語で返してばかりで、いやーかなわん。でも、まあ、どの電車乗っても話しかけてくるので、それなりに楽しかった。