2011年11月21日

エジプト旅行 4日目 -アスワン(切りかけのオベリスク)アブシンベルへ移動-

テラスから丘を見ているだけで絵になる。ゆっくり過ごしたいところだが、今日も長距離移動。

島にあるホテルからアスワンの街へ。昨夜はボートやったけど、今日はヌビア人の帆掛け舟ファルーガでゆっくり川を渡る。帆がでっかいのが特徴でカッコイイ。そして風任せでゆらゆら川下り。気持ちがいい。

アスワンの市街地にある切りかけのオベリスク。ここは採石場で、ここからナイル川下流へ運ばれたそう。
ここには切り出している途中でひび割れしたので、そのまま放置された状態になっているオベリスクがある。そもそもここで形まで作ってたんや、という驚き。
石を切り出してオベリスクなどをここで作る。ナイル川の河岸に船を砂で埋めておき、その上までここからスロープを造ってオベリスクを運ぶ。そして船を埋めた砂を取り除くとオベリスクが乗船。ここで、船はナイル川河岸の陸にあるのだが、年に一度のナイル川氾濫で、船が川に流れていく。そしてそのまま200km川下のルクソールにオベリスクが届くと。実に賢い。

エジプトの南端アブシンベルを目指す。アスワンからは約300km。その間はずーっとヌビア砂漠。この区間は警察の管理のもとで所定の時間にしか車で走れない。アスワンからアブシンベルへは午前4時と11時の2回だけしかスタートできるチャンスがない。この時間を逃すと通行できない。
バスターミナルみたいな場所に集まった自家用車やらバスやらが、ナンバーチェックを受けて次々砂漠の一本道に入っていく。なんかラリーのスタートみたい。これをコンボイというらしい。(おれはコンボイという乗り物に乗るのだと思っていた)ついでに、ずーと連なっていくのかと思ったら、即バラバラになる。

延々と砂漠。この砂にはセメントが含まれているらしくて、途中セメント工場があった。

途中、今回の旅行代理店の方からガイドさんに電話が。ごあいさつと言って変わってもらったが、この砂漠の真ん中で3Gの回線でクリアに通話ができた。うちの会社の事務所よりクリアかも。道路沿いの高圧線にアンテナがあるのだろうから当たり前なのは分かるが、なんか感動。しかも、代理店はロンドン。ディレイなく快適。それもあたりまえだが、なんか感動。

そして気がついたら360度全方位が蜃気楼。初めて見た蜃気楼が全方位って。砂漠すごい。

そして、アブシンベルに到着。ホテルや神殿までは一本道。ここもまた道路沿いが整備されていてキレイな街。ホテルで昼食。