2010年3月19日

スペイン旅行 -バレンシア-

グラナダを後にしてバレンシアを目指す。
道中はたまに街が見える程度で、基本ガレ場だらけになったり農場だったりたりで広い。そしてバレンシアに近づくにつれて、オレンジ畑だらけに。アンダルシアはオリーブ畑だらけで、バレンシアはオレンジだらけ。わかりやすいところや。

チュッパチャップスはスペインで生まれたらしく、ドライブインには巨大なんがあった。これは中にいくつか普通のチュッパチャップスがはいっているようだったが、ホントにでかいのんもあるとかないとか。

夜、バレンシアのホテルに到着。食事して少し休んで、22:30、バレンシアの中心地へ繰り出し、スペインの三大祭りのひとつサン・ホセの火祭りへ。

スペインに春を告げるサンホセの火祭りは、バレンシア中の広場や通りを大小さまざまな張子人形で飾り付け、人気投票で優勝した人形以外は3月19日のサン・ホセの夜に全て焼き払ってしまうという祭り。そして今日がその焼き払う日。という情報だけで見に行ったので、何もかも驚きの連続。

張子人形は、町内会などの団体で作られ、全部で約600体もあるらしい。しかもディズニーランドのパレードで出てくるフロートみたいな感じで、かなり完成度が高い。大きいものとなると高さ30mもある。中には1年がかりで作っているところもあるらしい。

注意書きに「期間中は、一般市民も至る所で爆竹を投げます。その音に驚かされることもあるのでご注意を。」とあったが、それが尋常ではない。人が少ないところだけでなく、人が歩いている横でも、耳が一瞬聞こえなくなるほどの爆音があっちこっちから鳴る。しかも、歩きながらしれーっと火を付けて落していくボンバーマンみたいなヤツまでいる。危険な祭りや。

張子人形を燃やす前には打ち上げ花火があげられるのだが、大丈夫なん?ってくらい狭い路地からも打ち上げられる。そして消防車から周りのビルへ一斉放水され、ビル群の中で轟音の爆竹とともに(もしくはそれで)人形が燃えだす。それがすごい。まるで戦闘でもあったみたい。そして近くにいるとものすごい量の灰をかぶる。ボロボロになったブルースウィリスが出てきてもおかしくない光景。いやーすごい。

で、日が変わって20日のAM1時。メインイベントの市役所前の巨大人形の点火。今年は金曜日ということもあって、こんな時間やっちゅうのに何十万という人が市役所前の通りに集まっている。出遅れたうちらはかなり後ろの方からしか見られない。(前のほうで見るには昼から場所取りしないといけないらしい)
1時になると、徐々に周辺のビルのライトが消され、引っ張りすぎなくらいの打ち上げ花火が上げられ、ナイヤガラの仕掛け花火で引火。ものすごい炎があがって、ものすごい歓声。

熱風も熱気も轟音も歓声もとにかく迫力満点で、またしても満足。
この時間帯といい、燃やしまくる行為といい、国民性を感じるお祭りやった。

(世界遺産のラ・ロンハ・デ・ラ・セダを横切ったようだったが、人ごみに埋もれてて気がつかなかった。)