2010年3月20日

スペイン旅行 -バルセロナ-

いよいよ最終目的地バルセロナへ。
ドライブインでは、オレンジジュースを頼むとオレンジの皮ごと絞る機械で作ってくれる。しぼりたてがいただけるのがうれしい。

今日は地中海沿岸の街をを走る。これまでと違って大きな街が多く見られた。

バルセロナに着いてまずは食事。
ランブラス通りにある一見Barな感じのお店だが、ここのパエリアがエビ、ホタテ、ムール貝の香りと味がよく出ていて絶品。余計な味付けなしで素材勝負という感じ。これが捕れたての味なんですねと、みんなで絶賛。ご飯のかたさもいい食感。30人前のパンのデカさもすごい。
デザートのクリームとプリンの間くらいのかたさのカスタードブリュレも卵が濃厚でこれも絶品。(現地ガイドさんも、こんなにアタリの店は初めてとのこと。)

その後は、ガウディ三昧。
まずはカサバトリョ。外観はタイルやステンドグラスで飾られ、モコッとした曲線がリズミカルなデザイン。それに張合うかのような並び5軒とも面白いデザインの集合住宅になっている。

そこから4ブロックほど北にあるカサミラ。その名の通りミラさん家として建てられ、今は博物館と住居。もはや建造物ってよりは、溶岩が固まったものか波か風で削り出された岩みたい。

ここまでやると実用的にどうなん?という感じもあり、両方共かなり浮いているが、しばらく見てるとそれはそれなりに街並みに収まってみえてくるのが不思議。

グエル公園へ。
ここはグエル伯爵とガウディの夢の分譲住宅。結局売れたのは、グエルとガウディが買った2軒だけらしい。今はバルセロナ市民の憩いの場。管理が大変だから入場を有料化しようと声があったが、市民が気軽に立ち寄れるようにしたいと申し出があって無料を続けているとのこと。
あらためて写真見るとどこぞのテーマパークに行ってきたみたいな感じもする。夢の世界ってこともあって、何から何までいろいろスゴイが、何がすごいかと考えるとこれを形にしたことや思う。このデザインが100年も前に建てられたものとは思えないな。
立地は高台の上ということで晴れてればバルセロナ中の街並みや海まで見渡せると言うことだったので時間あればゆったり過ごしたいところ。

さていよいよ、サブラダファミリア。
遠くからチラチラ見えている段階から、CGとかじゃないですよねという感じでいい意味でウソっぽい。もう何かみたいと例えることもできない。
で、サグラダファミリア前に公園があり、そこから見ると桜っポイアーモンド越しにサグラダファミリアが見られる。なんか意外。

近づいてみるとやっぱりすごい。詳細が分からないくらい彫刻が細かい。こりゃ時間かかるわ。
 
ガウディは自然をモチーフにしてて角や直線がないデザインでこの不思議な感じを出ているのだが、サグラダ・ファミリアの裏側はシャープなデザインとなっている。サグラダ・ファミリアはガウディのお弟子さん達が設計図を仕上げたということだが、この裏側部分はお弟子さんが自分も1人のデザイナであると主張したものだとのこと。

中も入れる。天井や壁面はかなり出来ている感じ。ステンドグラスはまだ一部しか入ってないが、天井の高さ、窓のサイズと数から察するにものすごい綺麗な物になると分る。いつ見られるのやろうか。

エレベータを使って尖塔にも登れる。尖塔は筒状になっていて、下からてっぺんまでの吹き抜けとなっている。照明装置がついているので、これも窓から漏れる光がきれいそう。少し怖いがバルコニーみたいなところから外へ出ると、下からは細かすぎてごちゃごちゃに見えてた壁面の彫刻が真横にみられる。どれも細かくて時間がかかるのも納得。

テレビで何度も見ていただけに期待値高かったけど、実際見てやっぱり感動出来るものなので、ぜひ完成後も見てみたい。

その後、市街地散策。
北ヨーロッパの街と同様に、市民向けに無料の自転車貸出サービスの駐輪場が至る所にある。これは日本でもっと導入して欲しい。

今、バルセロナは地下鉄の工事が盛ん。スペインの新幹線ことAVEがバルセロナの地下を通るみたいで、それがサグラダ・ファミリア横のさして広くない通りの地下を通るらしく、あっちこっちでAVE反対の看板が上がっていた。スペインとカタルーニャは仲が良いとは言い難い関係で、AVEがここを通るのはスペインのバルセロナへのちょっとした嫌がらせみたいに感じているよう。ってか、長距離走る鉄道が街の中心を抜けるってはヨーロッパ的にありえないと思う。

カタルーニャ建築協会の建物にピカソの壁画。あーここやったんや。

スーパーでは、肉、魚、そしてそれと同じくらいチーズが量り売りされているというのがヨーロッパの印象なのだが、さらにスペインではハムの量り売りも充実。ってかめっちゃぶら下がってるし。

ガウディの作品と同様にアール・ヌーヴォーを伝えるものとして世界遺産に登録されているカタルーニャ音楽堂。20年ほど前に修復されたそうだが、元は100年くらい前に建てられたもの。この日もなにかしらのコンサートで多くの人が来場しているようだった。世界遺産となってもこうやってちゃんと使われているというところがいい。

カテドラルこと、サンタ・エウラリア大聖堂へ。一歩中へ足を踏み入れると、ものすごい荘厳で圧倒される。ここまでのは初めて見た、また感動。

夜景ツアーへ。
ガウディなどの有名な作品だけでなく、その他のビルもボワッとライトアップされていて町中いい感じ。
サグラダ・ファミリア前ではAVE反対集会のため、交通が混乱。

いよいよ最後の夕食はスペイン料理のビュッフェスタイル。各地でいただいてきたもの総復習みたい。しかもえらくおいしい。ワインやサングリアにカヴァも飲み放題。4人がけのテーブルでみな他の飲み物頼んだのに、とりあえずと赤も白もコルク抜いた状態で持ってきてくれる太っ腹。しかも白は氷入りのバケツに入れて出してくれるってとこもちゃんとしてる。すごくいいお店。そういや、今回バス移動ばかりということにかまけて飲みまくってたな。ワインは値段もそう高くないみたいだし、まさに水みたいな扱い。
こちらのお店では食後に別室でフラメンコを見ることができる。小さいハコライブみたいな感じではあったが、迫力あり、そして哀愁感じる動きが印象的。いろいろ常識がわからないので、どのタイミングで拍手したり声掛けたりしてよいのやらわからんままやった。

バルセロナはオシャレな印象の街(ガイドさん曰くここ最近変わってきたらしい)で、しばらく滞在してても楽しめそう。