2009年3月22日

オランダ旅行 -ユトレヒト-

ウオーターバスでロッテルダムに戻って世界最大級の港を見て回る予定やったのに、地上バスになったのでロッテルダムは中央駅周辺ぷらっと見て回るだけにした。
他の街と比べると全体的に近代的な街。

ロッテルダム中央駅から、ICで、40分のユトレヒトへ向かう。

途中、チーズで有名なゴーダにも寄ろうとしたけど、ユトレヒトでゆっくりするためパス。
でも、昨日デルフトの屋台で出来立てを買ったのがおいしかった、ゴーダ名物らしいワッフルサンド食べながら通過。
ワッフルと言ってもベルギーのんとは違って薄くてパリパリ。このワッフルでカラメルシロップを挟んだもの。癖になる味。(日本でも売ってるみたい。)

ユトレヒトに到着。
駅は近代的で広いショッピングモールが併設。駅から中心地の間には繁華街があるのだが、日曜日やからみんな休みで閑散としていた。やっぱヨーロッパの日曜に街を散策してはいかんな。

で、中心地に入る。ここも中世的な街並み。違いと言えば、運河が低いところにあり、橋に起伏がない。そして運河沿い建物には地下入口があったり、地階にオープンテラスがあるお店もあった。

ミッフィーの作者のブルーナーさんが住んでおられることもあって、町にはミッフィーがちょこちょこある。中心地の端っこにポツンとミッフィー像。郵便局前の歩道の信号はミッフィーになっているらしいが・・・信号が点いていない。故障?日曜やし?

ユトレヒトの中心地ドム広場へ。ここにはオランダで一番高い塔、ドム塔がある。
塔へ登るには広場にある観光案内所でツアーに申し込まないといけない。ツアーは一時間に一回出発。
申し込む際に日本語のパンフをもらう。日本語がかなり間違っているけどそこはご愛嬌、みたいに言われながら渡された。まあ、たしかに。

塔の中には教会やカリヨンのフロアがあり、オランダ語と英語でガイドさんが解説してくれはる。

カリヨンの鐘は全部で50個。一番大きいものは1個だけで8トンもあるらしい。普段はオルゴールみたいな感じで自動演奏されている。3ヶ月毎に盤を変えて音楽を変えるらしい。もちろんカリヨンなんで鍵盤での演奏もでき、週に何回か鐘楽器の演奏家が鳴らすらしい。

塔の高さは112m。465段の階段で約100mのところまで上がれる。これまた遠くまで見渡せて気持ちがいい。

それぞれのフロアでガイドさんによる解説があったのだが、毎度オランダの方はよく質問しはる。これも国民性なんかな。こっちも負けじと「この柱の木はどこから持ってきたん?」って聞いたら、おまけにいろんな経緯とかも教えてくれはったり、他にも何を聞いても詳しく説明してくれはるガイドさんもすごい。

ドム塔からドム広場を挟んで向かいにあるオランダ最古の教会、ドム教会へ。もともと、教会と塔はつながっていて、上から見ると十字の教会やったけど、木製で強度が弱かったので、竜巻だか落雷による災害で教会の一部が崩れ、近年になって修復されたようだが、今でもT字型の教会と塔に分かれたままになってる。

教会内は、全体的に"影"な感じ、垂直方向に深い溝が入った太い柱(パルテノンと同じ視覚効果?)、130年くらい前に作られたひときわ大きなパイプオルガンなどなど、他と比べるとかなりの荘厳な印象。椅子が教会中央に向けて並べられていたり、他とは違うところが随所にあった。

セントラール・ミュージアムへ。
絵画だけでなく、現代アートから、レッドブルーチェアをはじめユトレヒトで生まれた新造形主義の家具や家のデザイン、中世に使われていた船などユトレヒトの歴史的遺産も展示してある博物館って感じ。
セントラルミュージアムの別館ディック・ブルーナ・ハウスへ。ミッフィーなどの絵本は勿論、ブルーナさんがグラフィック・デザイナーとして働いておられたころのポスターなどの展示もあった。通常オランダの美術館では、蘭語、英語、独語、仏語、の順で説明されているのだが、公式HPもそうだが、ここは蘭語、英語、日本語の順で説明や絵本の朗読テープがある。日本での人気が大きいのがわかる。

にしてもすごい数の絵本がならんでいた。ちなみにオランダではミッフィーではなく、nijntje(ナインチェ?)という名前らしい。

ユトレヒトには世界遺産にもなっている、斬新な仕掛けいっぱいのシュローダー邸をはじめ、面白いデザインの建物がたくさんあるということでゆっくりと思っていたが、全然時間が足りなかった。
平日に1日かけたいところやった。