2009年3月20日

オランダ旅行 -アムステルダム-

ホテルの部屋からの朝焼けがきれい。今日は晴れのよう。
オランダだけに(?)朝食のビュッフェでもチーズやヨーグルトの種類が豊富、厚めのスモークサーモンもいいし、何よりパンがおいしい。
ホテル隣のガラス張りの建物ビムハウスは、ジャズで有名なライブハウスらしくジャムセッションやら毎日のようにジャズイベントやってるみたいだった。そんな中で4月には[World Minimal Music Festival]が開かれるらしい。行きたかった。タイミング悪かった。

アムステルダム市内の公共交通機関乗り放題、たいていの美術館博物館は無料となる、24時間有効の観光パス「i amsterdam card」を使って今日はアムステルダム散策。

朝早くってどっこもあいてないから、とりあえずホテル周りのアイ湾沿いを散歩。
アムステルダム中心は場所がなくなってきたから、少し外れたこのあたりを再開発して住居やオフィスビルを建てているらしい。どれもデザインが面白い。フロア構成がどうなっているのかわからないような並びをしてる窓のビルに、タイルを斜めに貼ってささくれ立っているみたいに見える壁のマンションなどなど。奇抜なデザインなんやけど、色合いなのか落ち着いて見えるから不思議。

このウオーターフロントの端っこ、ボルネオ島にあるうねった感じの歩道橋がいい。船が通れるようにとのことやろうけど、めがね橋と違って2つの山の高さが違うところに躍動感がある。ちなみに通称は「アナコンダ橋」。
このあたりは東インド会社の倉庫やったらしく、島の名前がインドネシアの島の名前になっている。

アムステルダムの市街地へ。歩道と車道の間にはチャリ用レーンがあり、まあとにかくチャリが多い。感心したのは、曲がるなどでチャリ用レーンから逸れる際には後続車に手で合図をするってのがマナーになってること。さすがチャリ大国。

で、フロントにデカイかごがついているチャリがおもろい。なかには子供を三人のせたお母さんとかもいはった。普通のチャリはフロントにかごをつけている人は少なくて、バイクみたいにリアの両サイドにかばんを下げてはるのがほとんど。
オランダはペダルブレーキが普通と聞いてたけど、ハンドブレーキが普及してきたみたい。

トラムの路線数と数もすごい。中心地へ近くなるほどいくつもの系統が合流して同じ線路を走るみたいで、駅ではトラムが渋滞。この日はゴミの日らしくゴミ収集車とトラムが通る狭い道では、ゴミ収集車待ちでトラムがストップ。おもしろい。

アムステルダム中心は中世の街並がそのまま生きている。こういうのがヨーロッパって感じでいい。

ミュージアム広場へ。たいていの美術館は、金曜日は21時まで開いているということだが、ゴッホ美術館だけは混むらしいので開館時間にあわせて行ってみた。
ゴッホ美術館では、ゴッホだけでなくゴッホと同世代の作品が展示されていて、かなり広い。
展示されているゴッホの作品は、自画像や(1つだけやったけど)ひまわりとかさすがに本で見たことあるのがいっぱい。自画像だけでも何作品かあって、良く見る黄色ベースのよりも、青ベースのほうが好き。ほとんど太い線だけで描かれていて、派手ではないんやけど、どことなくポップな感じで、なんかそういのがオランダらしいような感じがした。
企画展で星空の画が展示されていた。ちょっと現代アートな印象のが多くて新しい発見。
ちなみにここは黒川紀章さんデザインらしい。

ミュージアム広場にはコンセルトヘボウって有名らしいコンサートホールもあって見学もできるとのことで行ってみたが、見学は日曜日だけらしい。残念。

アンティークなものが並ぶ通りや、古本市、繁華街とか通って、アムステルダムの中心、ダム広場へ。
ここには王宮と新教会がある。王宮は閉館中。新教会は立派なステンドガラスがあったり、現女王の即位式典や皇太子の結婚式を行ったところらしいが、今はイベントスペースとなっている。それでいいのか?

百貨店にも寄ってみた。外見は中世的な建物やけど中身はいたって近代的。日本よりも天井高いし、明るくて通路など広々してる雰囲気。BGMとかなくってちょっと寂しいと感じるのはアジア人やからか?

雑貨屋さんやらにもいろいろ寄ってみた。北欧っぽくシンプルでありつつも遊び心あるものがたくさんあって、見ていて楽しい。

観光パスに入っていた運河クルーズへ。
アムステルダムにある同心円上に作られた運河をぐるっと一周回る1時間のコース。運河沿いの名所の解説が、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、(もう一ヶ国語あったかな?)のテープで流れる。

アムステルダムは海面より低い土地ということで、運河の水はほとんど流れていない。だからか水はにごっている。でも臭いはない。

運河にはハウスボートがたくさん停泊していて、人が住んでいる。ボート内はマンションくらいの広さがあり、電気も引いているし、住所もあって郵便物も届くし、家族で普通に住めるらしい。ボートでガーデニングしている人や、椅子に座って本を読んでいる人などなど、ホント普通に家。なんなら、住む用のボートに移動用の小型のボートを停泊させているボートまであった。

アムステルダム中央駅前にあるカトリックの聖ニコラス教会へ。中に入ると駅前の雑踏がうそみたいに静か。薄暗い感じで、プロテスタントの新教会とは雰囲気がかなり違う。

あまりに天気がいいので風車見ておこうと、アムステルダムから離れ郊外のザーンセスカンスへ。(別記事にする。)
ちなみに、アムステルダム中央駅を元にして東京駅が作られたそうやけど、ぜんぜんアムステルダム中央駅の方が立派。

日が沈むころ、ザーンセスカンスからアムステルダムへ戻り、再びミュージアム広場へ。今度はネオゴシックな建物の国立美術館ことrijksへ。
現在改修工事中で一部しか公開されていないとのことだが、フェルメール作品数点にレンブラントの夜警、その他オランダに関連した彫刻、遺物、デルフト焼きなど、メジャーどころを集めて公開されていた。東インド会社をはじめ中世オランダの繁栄の歴史が見られる。

去年東京でやっていたフェルメール展で見た作品に再会できたのもよかったし、レンブラントの夜警が思っていたより明るい雰囲気の絵で、やっぱ見てみるものやなぁと思った。他にはアーフェルカンプの冬のオランダの風景を描いた絵がおもしろい。凍った道の上でホッケーしてる人、そりにのって滑っている、すっころんでる人などたくさんの人が描かれており、見ていて楽しいし、当時のオランダの生活の一部が感じられた。

すっかり遅くなったけど、金曜日は美術館や百貨店も遅くまで開いて、レストランは深夜までやっているので一日フルに楽しめた。