2023年6月 4日

上高地 木曽

早朝、温泉郷を散策。温泉街というものはなくて宿がポツポツある感じでとても静か。これはこれでいい。
中尾温泉は活火山の焼岳の麓にあり、噴出量は毎分2900ℓと豊富で、温度は90℃と高温。焼岳の登山口あたりにある源泉では地熱発電の施設もあり、研究がすすんでいるよう。ほかにも豊富で高温な湯量で道や屋根の融雪に床暖にと、温泉郷全体でエコ活動をされているとのこと。

運休中のロープウェイ乗り場近くの案内所に、野天風呂の深山荘に、北アルプス大橋(この先が中尾温泉なのだがこの先通行止で来た道戻る)などぐるっとまわる。

宿に戻り、また風呂に入り朝食いただき(これまたよかった)、また風呂入りで満喫して上高地へ向かう。

新穂高温泉郷から30分弱で上高地へのバスが出るあかんだな駐車場へ。ちょうどバスが来てサクッと乗り込む。天気は最高だが昨日の影響でやはり空いてるそう。大正池からの道が水没しているそうで歩けないとのことでバスから池を見る。めっちゃ綺麗。
帝国ホテルでバスを降り、田代橋から梓川沿いを歩くことにする。

それなりに人いるんじゃないかなと思っていたのだが、週末快晴なのにすいてた。かなり運がいい。
で、川沿いを歩いているだけなのに気持ちがいい。山ってわけでもなく平坦だし行ってみれば川沿いの道なのだけれども、大自然感があって全く違う。なるほどね。

河童橋付近にくるとさすがに人が多いけど、こちらも写真で見ていたのよりは少ない。とりあえずトワサンクのアップルパイをいただく。カウンターでいただくのだが景色がいい。で、しばらく奥の方も散策して河童橋に戻ってきたらちょうどレストランの開店時間でさっそく河童橋と穂高の球を見ながら山賊焼きをいただく。そういやここも松本市なんやなと気がつく。蓋も松本氏バージョン。
思っていたより短くいなったけど大満足で帰る。もう空いてる日じゃないと行けなくなったな。

ここまできたらいつもの道で帰るのは面白くないので奈川渡ダムから山側の道を走ることにする。
野麦峠の北側に奈川という地区の道の駅に寄る。こんな奥に600人ほどが住む集落があるのかという田舎っぷりながら、道の駅はじめ街は綺麗な感じ。標高1000m越えでいい蕎麦が採れることや、かつては飛騨との街道の要所ということだったようで伝統行事などの文化も長々受け継がれているとのこと。こういうところほんとにいい。

長野県道26号線を走りちょっと19号線を戻ったところにあり木曽平沢へ。隣の奈良井宿と共同で漆器の祭りが開催されていた。祭り期間ということで漆器の博物館も無料開放。木造の温かみのある博物館で木曽の漆器の歴史や製造工程を知ることができる。

祭りということで出店が出ていたり各漆器の店舗が表で販売されていてなかなか賑わっていた。そんななかで以前テレビで見て気になってた丸嘉小坂漆器店へ。ガラスに漆を載せた商品が多いのだが、さらに白漆も多いところが気になってて、さすがによかった。白漆のガラスの平皿とボウルを購入。もともとは家具を作られていたそうでものすごくお高かったけど木の椅子やベッドも良かった。

昨日は冠水で全然進めずあきらめようかと思っていたが、それを忘れるくらい、温泉、大自然、工芸を見れていい旅行ができた。