2022年9月17日

国際芸術祭 あいち

国際芸術祭あいち2022の有松地区の会場へ。
日本遺産の町並み保存地区が会場で、公開されている旧住宅やお店、工場を中心に展示されている。
会場のあちこちの軒先に、ミット・ジャイインのリボン状の絵画ピープルズ・ウォールがある。日本人的に見ると暖簾のようで仕切りでもありウエルカムな感じもあり、それが会場中にあるのがいい。

岡家住宅でのユキ・キハラのサモアが直面している諸問題をサモアの伝統工芸のテキスタイル シアポを日本の振袖に描く伝統工芸のコラボ作品。一見ポップなのだが、サモアの災害の時の様子が連作になって描かれている。
同じ建屋でAKI INOMATAのミノガの映像作品。虫はちょっと苦手。
川村家住宅の蔵では、アラスカ先住民族アルーティクのアーティスト、タニヤ・ルキン・リンクレイターのスカーフや石のインスタレーション。

竹田家住宅では母屋と離れの茶室で展示。

作品見ながら有松を散策。有松絞りのフリーカバーなど購入。

有松といえば有松絞りということで、織物や布をモチーフにした展示に統一されているのが、地域密着芸術祭のいいところ。

名古屋会場の愛知芸術文化センターへ移動。こちらでは60アーティストの作品が展示されている。なかでも、印象的やったのが、芸術祭のテーマになった河原温が30年かけて送った900通のStill Aliveの電報。ローマン・オンダック《事象の地平面(Event Horizon)》。1本のオークを100個に輪切し、各年輪の時に起こった世界の出来事が書かれている。それを見ている人それぞれがその頃を思い出すなどいろんな見方をされている。うまくデザインされている。
パブロ・タヴィラの巨大LEDスクリーンに膨大な数値が砂嵐のような映像として映し出された作品も、どんどん引き込まれる迫力があった。

地下にも展示あり。なかなかメンテが大変そうな作品。

ここまで来たらひさしぶりのAND THE FRIETで締める。