2020年8月12日

天浜線文化財巡り

一度やってみたかった、天浜線乗り放題券で往復。ただ乗るだけじゃ面白くないので、全長67.7kmの全線に渡り36件の国の登録有形文化財を見れるだけみて回る。天浜線は昭和10年にできたのでそこで竣工され現存しているものが文化財となっているものが多い。
スタートは掛川駅。初めてきたけどとんがり屋根の可愛い駅。ちなみにここは文化財じゃない。
掛川駅の始発(6:30)。出てすぐ高架というか土手みたいな線路を進む。

桜木駅着(6:38)。
掛川からたった2駅で最初の文化財駅。桜木駅本屋とプラットホームが文化財。木造の建屋だけでなく建具やベンチが残っている。そういう文化財的なところだけでなく、所狭しと近隣の情報とか写真が貼られていたり、植物あったりアットホームな感じ。これで無人駅というところが地元に愛されている。なお文化財のところには統一したプレートがかかっているようす。
次来るまで少し時間があるので線路沿い散歩。ひたすら直線のレールなど。
で、うっかり次の駅まで行きそうになりながらも戻る。桜木駅発(7:05)。

高架になっている戸綿駅着(7:17)。この駅は文化財でないが駅から伸び、道路と川を渡る太田川橋梁が文化財。少し上流に車道橋がありそこから見るととても絵になる。
ここでまた少し時間があるので、次の駅まで歩く。途中次郎柿の原木などにたちよりながら、遠州森駅へ。ここの本屋と上り線のプラットフォームが文化財。改札の歪ガラスなどもあわせてほとんど昭和10年のまま残っているとのこと。森町の中心になるのもありここの駅は少し大きめ。
遠州森駅発(7:40)。きたのがラッピングカー外からのみラッピングなのかと思いきや、中もラッピングされていた。徹底した広告。

遠江一宮駅着(7:50) ここは、二俣線全線開通した昭和15年のままのこっている文化財の駅。少し山間の静かなでもどっしり構えた広めの待合室が夏にあう。無人駅なのだと思うが、「笊蕎麦百々や」というお蕎麦屋さんが駅舎内にある。まだ早くて開いてなかったけど。すこしばかり周囲を散歩して(なにもないが・・)駅に戻る。
遠江一宮駅発(8:11)。この後時間が少し開くのもあって、文化財がいくつかあるが一気に先に進む。西鹿島では遠鉄と並走など。

岩水寺駅着(8:38)。だいたいこのあたりで天浜線中間点。
ここは待合所とプラットホームが文化財。駅舎でなく待合所で、外壁は新しい(といっても平成3年)
ここで次の列車まで1時間半もあるので寄り道しながら次の駅まで歩く。線路沿いを歩く。また8時半やのにひたすら暑い。宮口駅近くにある六所神社へ。住宅街を抜けた小さい丘の上の大きな木に囲まれたところある。また興覚寺後(こうがくじうしろ)古墳がある。参道の脇の獣道を入った先にある。ちょっと怖いがなんの柵もなく入れる。
宮口駅を通り過ぎて鼻の舞などの酒蔵の街並み、庚申寺を散策。
宮口駅へ。本屋と上りプラットホームが、さらに下りプラットフォームとそこにある待合室が文化財。校内には図書コーナーがあったりここも近所の方で作っている感じのアットホームな駅。プラットフォームに大きな木を中華鍋状にくり抜いた背もたれの椅子が気持ちよかった。
宮口駅発(10:04)

金指駅着(10:18)。金指駅上屋とプラットフォーム、駅前にある高架貯水槽が文化財。貯水槽は機関車の給水用なのによく残っているなぁ。
ここには駅ナカのピザが人気だけど、ついこないだ来たところなのでちょっと歩いて、ハンバーグが人気位のぴいぷるさんでランチ。ハンバーグのつもりやったけどふんわりたまごの親子丼をいただく。うまい。
で、なんとか次のんに間に合った。金指駅発(11:15)

気賀駅着(11:21)
気賀駅は本屋、上屋、プラットフォームが文化財。特に本屋の天井の組み木的なのが綺麗。気賀をぐるっと散策する。
気賀駅から少し東の気賀町高架橋も文化財。過去にあったもう一本の線とここでクロスしていたとか。清水屋さん行くときいつも気になってたけど、よく見ると歴史を感じる高架。気賀は関所があったところで街並みもかつて賑やかだったと感じられる。なお、かつて関所があったのは今は四辻の路地裏。知らんかった。細江神社に寄る。境内に複数の神社がありそれだけでも重要なところなんだと思える。ちょっと時間があったので今の関所にも寄る。
気賀駅発(12:20)。この先は湖岸や緑のトンネルを抜ける。

三ヶ日駅着(12:38)。駅本屋が文化財。外から見ると2方向に階段があり見た目が面白い。
駅前からの商店街を抜けたところにあるみかん工房へ。昔懐かしな感じのお店でみかんの加工品などを売られている。で、人気はかき氷。濃厚なみかんソースとみかん果実がたっぷりのふわふわかき氷をいただく。シロップじゃないかき氷最高。
三ヶ日駅発(13:44)。ここより先には文化財はないが、とりあえず全線制覇のために終点を目指す。

終点、新所原着(14:04)。とりあえず駅から出る。JRの新所原は新しく広い駅だが、天浜線は掛川同様ちいさい。
折り返しなので、すぐに出る。新所原発(14:23)。帰りも行きで寄らなかった文化財の駅に寄りながら。

西気賀駅着(14:57)。駅本屋と待合室が文化財。本屋にフランス料理のレストランがあるがもう閉まってた。それ以外駅周辺には何もないので五味半島からしばらく浜名湖を眺める。
西気賀駅発(15:55)。フルーツパーク駅近くの都田川橋梁、天竜川橋梁も文化財やけど時間がないので車両からのみ見学。

二俣本町駅着(16:31)ここは文化財ではないが、少し東に行ったところの二俣川橋梁が文化財。すぐ近くの車道橋が渋滞ポイントなのでごちゃごちゃしたところ感があったが、この橋梁だけ見るとやっぱりのどかで1両のみの車体が似合う。
で、天竜二俣駅まで歩く。たぶんここが一番大きな駅で、本屋、上りと下の上屋とプラットフォームが文化財。どこから切っても絵になるいいところ。ここには転車台など他にもたくさんの文化財があるが、見学できるツアーはお昼のみなので、また後日。天竜二俣駅発(17:07)。
 

今回最後の文化財の駅、原谷着(17:40)。本屋が文化財でレトロ感十分な構造に改札。また、この駅はウオーターボーイズで使われていたようで、その時の駅名(姫乃駅)の看板なども残っている。
また、この駅近くの原野谷川橋梁も文化財。土手から橋梁ギリギリのところに歩道があるのでじっくりみられていい。
原谷発(18:12)。

掛川駅着(18:28)。なんとか日の入り前に終えることができた。
一日乗車券でゆっくり路線を往復。たまにこういうのやるのもいい。
後日、のこりのぶんかざいめぐりすることにする。