2020年6月27日

富山 高山ドライブ

立山、登ろうかとしたけど山の上が曇ってそうなので方向転換。称名滝へ。さすが日本一、高い。
きょうはなかなか水量があって迫力がある。橋渡ろうものならえらく濡れる勢い。何度来てもいいところ。
時期的にハンノキ滝を期待していたけどそっちはいまいちやった。

富山市へ。富山市ガラス美術館へ。ここはもともと百貨店があったところで、移転後建てられた再開発ビルのTOYAMAキラリ内にある。TOYAMAキラリには市の図書館や銀行が入っている。
ガラス美術館ということと雪国ということもあってかで外見は鋭く厳しいが、中は広い吹き抜けで気をふんだんに使われている隈研吾さんらしい印象。それぞれのフロアの形が異なっているのもあり、あちこちから吹き抜けを眺めるといろんな表情があって楽しい。

ガラス美術館では3つの企画展と常設展ともりだくさん。
ミクロコスモス あらたな交流のこころに展では、身近にあるものをガラスを用いて表現された作品の展示。渡辺知恵美さんの線画が引かれた板ガラスを積み重ねて作られたガラスの塊の作品。平面と立体とが絡み合った目を離せなくなる魅力的な作品。言上真舟さんのガラスの破片をチェーンなどで繋いで作られる、ハイヒールやガウンなどの作品。危うさなどいろんなことを想起させられる、展示の仕方で壁に映る影もまたアート。
イヴァナシュラムコヴァ ここにあるもの展では、動物や人をモチーフにイヴァナシュラムコヴァさんの展示。ブロンズとはちがって色が透けてボワッとしたガラスで作られている点が、デフォルメされたボテっとした形状にマッチしていて、ガラス彫刻が堪能できた。
コレクション展では所蔵されている国内外広いアーティストの作品。ガラス特有の透けた感じだけでなく、反射するのと透過する鏡のような見る角度で変わる効果を用いた作品などはガラスの表現の可能性と奥深さを感じられる。
常設はデイル・チフーリ氏の大型インスタレーション。職種のようにうねうね伸びる作品はガラスとは思えないでもガラスならではな表現。
ショップでは富山のガラス作家の作品がずらり。実用的でありアートでありとショップだけでも見応えある。

常設・企画共にガラス作品に特化した美術館。美術館という要素と、色・質感・屈折など光の使い方などガラスの可能性を見せてくれる要素と、ガラスの街富山として富山のガラス研究所の卒業生の作品展示もありアピールにもなっていて、通常どちれかになってしまうところ全部十分感じられた。見る角度で物理的にも違って見えるなどもあわせて、ガラスはガラスだけでなく光もあってのインスタレーションなどだと気づかせてもらえた。

トラムに乗って富山駅へ。新幹線が通るようになっていろいろ改装されたようで、とくにトラムの駅は、JRの高架下でありながら近未来な雰囲気のちょっと見慣れない設備でかっこいい印象。
駅前で富山ブラックをいただく。醤油ながらイガイガが来ないところがいい。

トラムに乗り港町の岩瀬地区へ。トラムの一直線っぷりがいい。
岩瀬地区は北前船の港町で、戦争でほとんどが消えた富山市の中でここには北前船廻船問屋など明治時代の家屋が多く、しかも生きたまま残っているところがいい。

一気に岐阜へ戻って、ひさしぶりに高山へ。休業のお店が多い、一方で公共の施設は無料ながら検温などで普段より担当の方は多い感じでウエルカムな印象でいろいろ歴史と街並みをゆっくり見ることができた。

こうなったらということで下呂温泉で宿泊することにする。
ここもひさしぶり。さすがに人では少な目だけど、雰囲気は良い。