2009年8月 8日

佐倉

千葉の佐倉市へ。佐倉市は幕末以来オランダとの交流が深いところということで、観光案内所には日本オランダ年のポスターがあったり、期間中関連イベントが催されているようやった。

臼井駅から京成線沿いを延々と歩くこと数十分(思ったより遠かった)で、オランダ製風車がある佐倉ふるさと広場へ。なんちゃってなのかと思っていたけど、本格的なオランダの風車。春にはオランダ本国でもなかなか見られなかった、チューリップ畑+風車の風景が見られるらしい。今回は時間があわへんかったけど、中を見学できるし風があれば帆を張って回すとのこと。
すぐ近くに高圧線が通っているのがちょっと残念。

名称:"De Liefde"(友愛)
水くみ用
グランドセーラー型
4枚羽根、直径27.5m
本体高15.6m
鉄筋コンクリート造4階建、外壁レンガ積み

JRの佐倉駅まで歩こうと思っていたけどかなり遠いようなんで、佐倉ふるさと広場で自転車を借りる。佐倉市内各所にある佐倉市観光協会のレンタルサイクルセンターで乗り捨てが可能なので市内を横断するには便利。そこのおじさんと佐倉市について聞いてると、佐倉ふるさと広場がある印旛沼沿いに自転車道があるとのことで、ついでにそこを走ってみる。

利根川付近は未舗装ながら、全長30km近いフラットな自転車道ということでロードレーサーで本格的な人がすごく多い。自転車道中には、トトロがいそうな森とか、西印旛沼と北印旛沼の間は渓谷みたくなってたり、北印旛沼に出ると対岸が霧の向こうで見えないくらい広い所に出たりと、ちょこちょこ景色が変わって楽しめる。
このサイクリングロードは有森裕子さんや高橋尚子さんがトレーニングをされていたようで裕子コースや尚子コースと名付けられたジョギングコースや、ラジコン飛行機場などもあった。

延々と走った自転車道を戻り今度は佐倉市街地へ向かうと、佐倉城址や武家屋敷、旧堀田家などの旧跡があった。
で、佐倉美術館へ寄る。佐倉市では地元の小中学生にフリーパスが配られていたり、ボランティアの方がいて館内に子供が遊べるスペースがあったりするので、ロビーなどは子供が多くちょっとした憩いの場みたいになっていて開かれている感じがしていい。また、館内にはMoMAで永久展示されているRed&Blue(ユトレヒト美術館でも見た)や、エッグチェアなどなどのレプリカの椅子が置いてあり、自由に座れるのも面白い。
ロビーにあるCafe Buona Giornataで鶏のコンフィとジャガイモのサンドのプレートをいただく。メニューは少ないながらもオリジナルなサンドイッチばかりで、美術館内になくてもやっていけそうなほどおいしかった。
で、美術館内で開催中のオランダデザイン展へ。チェアを中心に家具やPhilips社の製品、歴史順に並べられたポスターの展示に、世界遺産シュローダー邸の模型や中にある家具も展示されていた。シンプルデザインと派手な色使いのオランダらしさを凝縮したような展覧会やった。で、中ではオランダの風景がスライドショーで投影されていたのだが、つい4カ月前に訪れたところの風景が出ていたので眺めていると、すでに懐かしい感じがした。