2008年2月27日

固定概念

今日聞いた話。
大手パソコンメーカーのエンジニア複数人の協力で書かれた「MacBook Airのキーボードのネジが30本もあるのは無駄で外だけ気にして内部構造に気を配っていないに違いない」という記事に対して、「30本のネジがあるから剛性や質感があるのであり、これを無駄と決めつける態度はいかがなものか」との苦言が呈されていた。

みんながみんなそう思っているわけでないと思うけど、エンジニアがよってたかって「剛性や質感」のことを気にもかけず前者の意見を出したということは、業界的にこうでないのはおかしいんや、っていう固定概念があって、その固定概念のせいでわりと簡単に気がつくと思える後者の意見に気がつかないほど視野を狭めているんかもしれんなと思った。

結果的に「30本はおおすぎ」って言うことになっても、「30本ないと剛性は悪くなるけども」ということが頭の中をよぎっていたかとか、自分らの常識ではありえない30本に対して「なんで30本あるのか」を考えようと思ったか、の差は大きいと思うし、そこに見落としていたものが見えてくる可能性があると思う。

これと同じような話が他の分野で話されていたら、前者の人の意見を聞いて何言ってんねん、ってたぶん突っ込めるけど、自分に近い話やったから自分も固定概念のせいで見落としてることがあるんやないかと、ちょっとドキッとした。