2006年3月18日

SPIRIT

自らの傲慢さが引き起こした悲劇のどん底の中で、強さの意味を知り、今度は人々のために立ち向かう、実在した中国武術の創始者と言われるフォユアンジャの話。

とにかくアクションシーンがすごい。ジェットリーの速さと正確さは言うまでもないが、それ以外にも登場する世界中の様々な格闘家が、それぞれ金メダリストやワールドチャンピオンがキャスティングされており、本当のアクションが見られる。中村獅童さんの立ち回りも中国語もばっちり。
中国の太刀(なんていうんやろう}vs 西洋のサーベル、圧倒的な体格差の戦いなど異種格闘技ならではの対戦もいい。

初日のレイトショーに見に行ったのだが、会場をよくみると野郎だらけ。さすが格闘映画。
でも、フォユアンジャの心情の変化の話から格闘を通じて中国を動かすようになるとか、プロモーションでも言ってるように「泣ける」ところなど、ただの格闘映画でなくていいヒューマンドラマだったと思う。
(そういう意味では、彼の心情が変わっていくところはもうちょっとじっくりやって欲しかった気もするが。)