2008年10月20日

最近見た映画

パコと魔法の絵本
ろくでもない大人たちがそれぞれの思いを胸に、一日で記憶をなくしてしまう少女に思い出を残してもらおうと奮闘する話。セットやセリフ、演技など全体的な派手さが中島哲也監督らしい。絵本のストーリーとのシンクロ具合とかおもしろい話やった。いい意味で裏切られた。客席には子供が多かったけど、子供向けではないと思う。

イキガミ
千人に一人の確率で若者の命が奪われる国家繁栄維持法。その選ばれた人のために動く、死亡予告証を届ける公務員の話。オムニバス的な展開で国家繁栄維持法と選ばれた人のいろんな面が描かれていて、それぞれ泣けるところありでよかったが、うーん、全体的にみると微妙な展開やったかな。でも松田翔太さんに山田孝之さんはじめ、役者陣がよかった。
なんか、最近コミックの映画化がやけに多いような・・・。

容疑者Xの献身
新米刑事を助け難事件の謎を解く通称ガリレオ先生シリーズの映画化。いやー実に面白い。これまでのあらすじ、ドラマシリーズお約束のシーンなどはなく、どんな人達なのかをあっさり紹介して始まるといった、無駄なく映画版を作成されている感じ。科学で解けない愛や親友が犯人ではないかとの推理に動揺したりと、人間らしいガリレオ先生の一面や、容疑者側もしっかり描かれていていい作品やった。しかし、堤真一さんの役の幅が広いなぁ。どんな役も無理がないのがすごい。

アイアンマン
自社の兵器がテロリストに渡っていることを知った軍需産業会社の社長が、自ら開発した戦闘スーツでテロリストに立ち向かう。そこそこワルな性格とか、特殊能力を持っているわけでないとか、他のスーパーヒーローものと違って人間っポイ感じの主人公ってのがいい。一時期、マイノリティレポートみたいなインタフェースってのがはやったけど、メカ屋さんではアイアンマンみたいなやつっての流行りそうな開発現場もおもしろかった。

ゲットスマート
べったべたなおとぼけスパイアクション。極秘スパイ機関のエージェントが、これでもかってほど、澄ました顔してことごとくボケ倒してくれ、最初から最後まで笑いっぱなし。60年代のスパイドラマの映画化ということで、そんなテイストがしっかり描かれている感じ。そんな中でも、パートナー役のアンハサウェイはカッコいいし、アクションシーンもちゃんと織り込まれていて、ただのおとぼけでなくよくできた映画やった。

イーグルアイ
謎の女からの脅迫により強制的に命令を受けさせられる男女の、進みすぎた技術へ警鐘ってSF映画。こういうのこれまでもいろいろあったけど、この作品は、街頭カメラ、通話時以外の携帯電話や水面の揺れからの盗聴、交通信号やクレーン車の遠隔操作、今となってはみんなできる時代になったので、もうSFでもないものを用いているところがリアルな感じ。