2008年6月21日

小浜

焼き鯖寿司と「ちりとてちん」めぐりしに、小浜へ。

三方五湖のレインボーラインを走り、梅丈岳山頂の展望台へ。
湖、山、海が絡み合ったおもしろい地形が見渡せる。
霧がかっていて幻想的度もアップ。かわらけ投げに小さいバラ園とちょっと寄るにいいところ。

27号線を走り鯖街道の宿場町 熊川宿へ。いわゆる保存地区という感じで、電柱がなかったり新しくても古い感じの建屋になっていたりだが、いたるところに生活感があって無理が感じられない。
川には芋の皮を剥くための「芋車」という太めのガラガラ抽選機みたいなのが回っていた。
今回の目的のひとつ、焼き鯖寿司を食べる。まるごと1本焼いたこってりした鯖に生姜を挟んだ押し寿司。生臭さ一切なくてうまい。

山間に隠れるようなところにある明通寺へ。屋根や軒の感じからかどっしりとした本堂の禅寺らしいお寺。石畳の並べ方など、質素な中に工夫がされている感じ。
本堂では住職がお寺の説明をしてくださったり、本尊のすぐ目の前まで寄ることができたり、裏側まで見せていただいたりと、開けたお寺という印象。

小浜港にある御食国若狭おばま食文化館へ。
ここは、小浜と食のかかわりを説明したミュージアム、「ちりとてちん」関連展示、お箸や瓦、めのう磨きなど8種類もの伝統工芸の体験、温泉などがある。古いものばかりでなく、最近よくみかけるキッチンスタジオみたいなところでの若狭の新鮮な食材を使った料理教室などは、新しい試みやなと感じた。
何重にも重ね塗りされたお箸を削って模様を作る若狭塗箸の研ぎ出しをやった。サンドペーパーで磨いていくだけの作業だが、やっていると、重ね塗の中間層にある色を残すようにやってみるとか考えてやっているとなかなかおもしろい。またお箸が増えた。
入館料が無料なところが良心的で、こういう施設があるといい町やなと感じる。

ちりとてちんロケ地を中心とした「若狭おばまップ」をもって、小浜市街散策。
まずは三丁町という地区へ。ベンガラ格子の長屋、細い路地、隣り合わせくらい並んでいる多くのお寺。これで織機の音がしてきたら完全に室町やな。三門と参道の石階の間にJRの線路がある常光寺もなかなかおもしろい。
市街地では、鯖街道起点の石版のある商店街、「ちりとてちん」の幟、「オバマ氏を勝手に応援する会」(思っていたより本格的)などなど。

小浜市中心にある創作料理のお店「空木」へ。
何杯でもご飯食べられそうなへしこ、大きく臭みのないアジの刺身、鳥の甘みも生かしたみぞれ煮、そしてなにより、やわらかくジューシーで上品な甘さと口当たりのグジ(アカアマダイ)の塩焼き。もうやられっぱなし。
お店の方の感じもいいし、味付けもいいし、魚も新鮮やし。
また行きます。

「ちりとてちん」効果もあってのことやと思うけど、見どころがけっこうあって、やり残したこともあるくらいで、盛りだくさんな小浜やった。