2005年3月25日

Lost In Translation

レンタル料金が半額だったのでぷらっとレンタルショップへ寄って目に付いた「ロストイントランスレーション」を借りた。

CMの撮影をしに東京へ来た"最近活躍のない"アメリカの俳優ボブと、日本での夫の仕事に付いてきた若奥さんシャーロット。異なる文化・言語の東京で孤独・不安を感じていた二人が出会い、いたわり合いながら東京での日々を過ごす話。話に意外性やおもしろみがそれほどあるわけではないが、表現がスゴク良かった。

特にシャーロットが孤独と不安を感じていくシーンなどで色の感じとか、会話での"間"がうまく入っていて"静"で表現している部分には繊細な日本映画っポさがあり、一方でマシューの番組に出演したり、病院の待合室の英語ができないおばちゃんとの会話とか、音ゲーにはまる若者達とかの外国の人が見た日本の"おかしさ"が面白く取り込まれている。いろんな要素があってかつバランスがよく、肩の力を抜いて見られるいい話であった。ソフィア・コッポラ監督いいなぁ。

なぜか、外国映画やテレビを通して見た日本って、独特な"いかにも"っていう異文化な感覚を覚える。何度も自分の目で見ているものなのに不思議。

ちらっと京都も映ったのだが、そこでは金閣寺や大覚寺ではなく南禅寺が使われていたのがうれしい。分かってらっしゃる。